もう年の瀬、というわけで恒例(?)の”EeePCの軌跡 10大ニュース”です。
以下、順不同、思いつき順です。
(1) Windows 7発売
私自身はまだ導入してませんが、公私共に今年のPC界一番の話題ではないかと思います。
このWindows 7は、Vistaのころに散々無視したユーザーの声を、今度は反映して作ったOSだというところに大きな意義がありますね。
みんなVistaは遅い、使いにくいといってるのになかなか態度を改めませんでしたからね、MS社は。ようやく軌道修正してくれました。
このブログのWindows 7デュアルブート設定というページには、Windows 7発売以来アクセスが多いですが、このことがWindows 7への関心の大きさを示してますね。
このWindows 7、64ビット版が売れているらしいです。来年は64ビット対応アプリが主流になっていくんでしょうか?
ところで・・・次のWindowsのバージョンは「7.0」になりそうですが、すでに名前が「Windows 7」なので、一体どうするんでしょう?
昔の富士通の8ビットパソコンみたいに「Windows 77」→「Windows 77 AV」ってな感じになるんでしょうか(笑)
さて、私がいつWindows 7を導入するかですが・・・来年ネットブックを買えば、おのずとついてきそうですね。
(2) Ubuntu 9.04登場
あえて「9.10」ではなく「9.04」をあげてますが。
9.04からずいぶんとUbuntuって軽く感じられるようになりました。起動時間が劇速です。
このインパクトが大きかったですね。いっぺんにほれ込んでしまいました。9.10でもさらに速くなりましたし、いい感じでした、今年のUbuntu。
来年もさらに盛り上がって、MS社をけん制できるくらいの存在になってほしいですね。それが結果Windowsをいいものに変えてくれるはずです。
(3) 軽量Linux続々登場
上のUbuntu 9.04も当てはまりますが、Moblin 2.0、Android、Google Chrome OSなんていうのも発表されました。
これまでももちろん軽量Linuxはありましたが、機能が乏しく正直使いにくいものばかりでした。
軽量なのに使い勝手も上々、というLinuxが発表されたのは今年の特徴ではないでしょうか。
(4) 非Intel、非WindowsなPC登場
ARM系CPUにUbuntuやAndroidをのせたPCが続々と発表されました。
私が持っているNetWalkerもそのひとつですね。
ただほとんどが発表されたっきり音沙汰のないものばかりですね・・・200ドルネットブックはどうなったんでしょうか。
しかし、ASUSがARM系CPU+Android搭載EeePC”高峰”を(Android版EeePC ”高峰”登場参照)、中国であるメーカーが80ドルネットブック(超低価格ネットブック「EasyPC」参照)を出すそうですから、来年はこのジャンルも盛り上がりそうです。
(5) VAIO P購入
これは私事ですが・・・
過去にVAIOを買って痛い目にあっているにもかかわらず(ソフトの相性問題)、ついデザインに魅せられて買ってしまいました。
やはりSONYは”魅せる商品”づくりがうまいです。まんまとのせられました。
そのわりにあまり使ってませんが・・・軽量コンパクトなのはいいけど、重いVista搭載のため、起動時間の恐ろしく遅いマシンはやはり使いにくい。結局VAIO Pが売れたのは最初だけというのもうなずけます。
(6) TS抜きに挑戦
QRS-UT100BやKTV-FSUSB2でTS抜きに挑戦しました。
それまでは普通の地デジ録画をして、CPRM対応メディアに焼いて、CPRM解除してリッピングするという方法しか地デジ放送のデータをコピーフリー化できませんでしたが、このTS抜きでかなり効率が上がりました。
私がTS抜きをする目的は、単にiPodでテレビ番組を見たいというだけなのですが・・・そんな簡単なことすら、今の日本ではできない仕組みになっています。
こんな状況だというのに、著作権団体はiPodや地デジ専用HDDレコーダなどから”補償金”を取ろうとしています。地デジもDVD、BDもコピーできないようになってるのに”補償金”?そんなの取るんなら、コピーフリーにしてくれ、といいたいですね。もはや利権団体と化してます。
(7) NetWalker PC-Z1購入
(4)と内容がダブりそうですが・・・
初めてUbuntu搭載の市販マシンというのを買いました。
キーボードに不満があること以外は、いたって普通のネットブックといった感じ。ニコ動が見られなかったりと、一部のサイトは閲覧できませんが、携帯で見るよりかはずっとましです。
寝床に持っていく寝モバのマシンをEeePC 1000H-XとNetWalkerとどちらにするかで毎日悩んでますが、疲れているときはほぼ間違いなくNetWalkerを選びます。なんとなく扱いやすく見えるんでしょうか、本能的に選んでますね。
とうとうシャープさんのブログでもここが紹介されました(シャープ「NetWalker研究室」で紹介されました参照)。メーカー主催のサイトに出るなんて、思っても見ませんでした。
辞書同梱版も出たそうですし、今後盛り上がって欲しいですね。
(8) Wii + Wii Fitを購入
まあ、いまさらというか、ついにというか、とうとう買ってしまいました。
といっても忙しくて土日にしかやってませんが、でもやり始めるとかなりのめりこんでしまいますね。おかげでかなりの運動量になります。
このWii Fit、集合住宅では下の階に迷惑な場合があるため、夜遅くやらないなど注意が必要だとか。これさえ気をつければ、運動不足解消にはもってこいです。
(9) 水耕栽培への挑戦
これからの世の中”脱CO2”がトレンドでしょ!と取り組んでしまった水耕栽培。
PCとの連動を目指していろいろと模索中ですが、連動以前に肝心な植物を育てるところで難航してます。
結局かいわれ大根を2回収穫したのみ。PCは定点観察機になっただけでした。
(EeePC 1000H-Xでかいわれ大根栽培(収穫編)、かいわれ大根THE 3rd 収穫!参照)
実は、この年末に水耕栽培装置を作成しました。今記事をまとめているところです。まだあきらめてません。
(10) ASUS EeePC ”Seashell”シリーズ発表
今年のASUSはあまり大きな話題がありませんでしたね。
あえてあげれば薄型のEeePCを”Seashell”シリーズとして出しましたね。あのデザインなら10万円オーバーというところを、普通のネットブック並みで出してきたのはさすがというところでしょう。
が、これが同時にEeePCらしさをなくしてしまった気がします。
初代EeePCの割り切ったデザインで十分、来年はEeePC本来の目標だった”200ドルPC”を目指して欲しいですね。
EeePC 701のときはLinuxを採用することで、結果MS社から安価なXPの供給を引き出すことに成功、XPの販売延長、ネットブックという新ジャンル開拓、PCの低価格化にも貢献しました。
ただWindows 7発表後のMS社は、いささかたがが緩み始めてる感じなので、そろそろAndroid版EeePCあたりの牽制が欲しいところですね。業界の正常進化のためにぜひとも頑張ってほしいものです。
そういうわけで、今私が一番気になるEeePCは”高峰”だったりします。ちゃんと出てくるんでしょうか?
こんな感じに今年を振り返ってみましたが、総じていえるのは、不況のせいかあまり大きな動きがなかったことですね。
Windows 7登場がもっとも大きいものですが、ネットブック登場ほどの強烈さがありません。Windows 7が出たばかりだというのに、12月のノートPCの売り上げ高は昨年同月比で2%ほど減少しているようです。台数は増えてるんでしょうが、ネットブック、CULVといった低価格機が売れてる、それにひきづられてPC全体の価格が下がったためでしょうね。
低価格化もいいですが、なんかもっとわくわくする商品が登場してほしいですね。不況脱却の切り札は値下げではなく、ユーザーにどれくらいわくわくした商品を提供できるか、にかかっていると思います。
来年こそよい年、楽しい年でありますように!
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