TS抜き関連

2023年7月15日 (土)

PT3の再来!?なマルチTVチューナーカード「MAX M4 4XマルチバンドチューナーTVカード」発売

そういえばこのブログでは、かつて「TS抜き」なんてもので盛り上がってましたね。だいたい2010年前後の話でしょうか。

ちなみに「TS抜き関連」のカテゴリー最後の記事は、Raspberry Piを使ったTS抜き録画環境を作った2016年4月11日の記事が最終でした。

Raspberry Pi + PX-S1UD V2.0で地デジ予約録画環境(TS抜き): EeePCの軌跡

ということで、もう7年ほどその辺りの話題にご無沙汰でしたが、久しぶりにTS抜き製品が出てきました。

Digital DevicesのTVチューナーカード「Max M4 4x」など3製品が国内販売、あの“PT3”と同様にパワーユーザー向け - AKIBA PC Hotline!

ゴッパ合同会社の「MAX M4 4XマルチバンドチューナーTVカード」という製品。名前の通り、4つのチューナーがついてます。
なお、チューナーはドイツのDigital Device製。低ドロップ率世界最高峰、らしいです。

PT1、PT2、PT3辺りに搭載されていたチューナーはかなりいい感じでしたが、あれと同等かそれ以上、ということなんでしょうかね?

お値段は46,750円で、下記サイトから買えます。

 

TS抜きに詳しい方ならご存知でしょうが、例によって復号化のためにB-CASカードと、それを読み取るICカードリーダーが必要となるので、あらかじめ用意が必要。

で、どうやって使うのかというのは、以下のサイトに設定方法が載ってました。

DD Max M4でTS抜き | EncTools

BonDriverという懐かしい用語が並んでますが、これってドライバーの設定だけっぽいので、別途TVTest、TVRock辺りがいるのかな?

ちなみに、その辺りの入手先をまとめたサイトは、以下にあります。

現在の”TS抜き”関連ファイルの入手ルート: EeePCの軌跡

こちらは2013年の記事ですが、まだリンク先は生きてますね。

ところで、他にも「Max SX8 BasicマルチバンドチューナーTVカード」、「Max SX8 Pro マルチバンドチューナーTVカード」という製品もあるようです。名前の通り、8チューナーの模様です。価格はそれぞれ55,000円、71,500円。この両者の違いはよく分かりませんでした。

といっても、すでにTVを見るという行為そのものをしなくなってしまったため、買うことはないでしょうね。

あるとすればアニメの録画ですが、最近はネット配信の方で間に合ってるので、それで乗り切れそうです。

コピーガードフリーな番組録画環境を求めている方は、ぜひ。


アイ・オー・データ IODATA ICカードリーダーライター 確定申告 接触型 Windows/Mac対応 行政手続き 3年保証 日本メーカー USB-ICCRW2

2016年4月11日 (月)

Raspberry Pi + PX-S1UD V2.0で地デジ予約録画環境(TS抜き)

以前Raspberry Pi+KTV-FSUSB2で予約可能なTS抜き専用録画機に!記事で”KTV-FSUSB2”とRaspberry Piを組み合わせた録画環境を構築したんですが。

このKTV-FSUSB2ってやつはたった一つだけ問題があったため、結局メインPCの録画環境に頼らざるを得ません。

それは「テレビ愛知」が受信できないという問題。

ブースター買ったりして改善を試みましたが駄目でした。

てことで、もう少しましであろうと思われるチューナー”PX-S1UD V2.0”を使ってみることにしました。

Img_0520

Amazonで4,000円超。別途、B-CAS用カードリーダーが必要。

Img_0521

うちにはPT2の時に買った”SCR-3320”があるので、これを使います。

チューナー本体はこんな形。

Img_0522

これでカードリーダー不要ならコンパクトでいいんですけど、まあ、日本ではBカスがないと使えませんからねぇ。

Img_0523

この両者をRaspberry Pi B+に挿して、TS抜き録画環境を構築いたします。

ところでこのB+にはなんだかブレッドボードが横付けされてますが・・・今回のネタにはまったく関係ありません。いろいろ使ってるんです、このB+。

で、まずはRaspberry PiでPX-S1UDを使うための設定。以下のサイトを参考にしました。

Raspberry Pi録画サーバをつくる(2) – キリッとガジェット

まずは公式サイトからファームウェアをゲット。

wget http://plex-net.co.jp/plex/px-s1ud/PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
unzip PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
sudo cp PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1/x64/amd64/isdbt_rio.inp /lib/firmware/

続いて、必要なソフトをインストール。まず

sudo apt-get update

をやってから

sudo apt-get install build-essential git
sudo apt-get install pcscd libpcsclite-dev libccid pcsc-tools

ちゃんとチューナー、カードリーダーが認識されているかをチェック。

pcsc_scan

#Japanese Chijou Digital B-CAS Card」と最後の方に出てくればとりあえずOK、なようです。

続いてarib25というスクランブル解除用のコードをインストール(地デジでは不要?よくわからないのでとりあえず入れました)。

sudo apt-get install pkg-config
wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.zip
unzip c44e16dbb0e2.zip
cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
make
sudo make install

録画に必要な”recdvb”をインストールします。

sudo apt-get install autoconf
wget http://www13.plala.or.jp/sat/recdvb/recdvb-1.2.0.tgz
tar xvzf recdvb-1.2.0.tgz
cd recdvb-1.2.0
./autogen.sh
./configure --enable -b25
make
sudo make install

ここで録画テスト。

recdvb --b25 --strip --sid hd 23 10 test.ts

ここで”23”のところはチャンネルID、”10”は録画時間(秒)。ちなみに私のところで”23”とはテレビ愛知を示します。

Raspts01

上のように無事、Raspberry Piでもテレビ愛知が受信・録画できました。さすがはPLEX。

つづいて、予約録画環境の構築です。

一度は通った道ですが、どういうわけか以前構築したepgrecが使い物になりませんでした。

epgrecを構成するソフトの一つ、epgdumpを使って番組情報が取得できないんです。。。

ffmgepをセルフビルドしたりいろいろと大変だったんですが、このepgdump問題を解消できず、epgrecの導入を断念。

てことで”chinachu”というのを入れることにしました。こちらは成功しました。

実は番組情報取得に同じepgdumpを使ってるんですが・・・こちらは問題なく動作。なんで動くんだろう?

参考にしたのはこちらのサイト。

Raspberry Pi録画サーバをつくる(3) Chinachuインストール – キリッとガジェット

やり方ですが、まず必要なものをあらかじめインストールし、

sudo apt-get install build-essential curl git-core libssl-dev yasm libtool autoconf libboost-all-dev

chinachuのコードをダウンロードします。

git clone git://github.com/kanreisa/Chinachu.git /home/pi/chinachu

ディレクトリに移動し、

cd /home/pi/chinachu

インストーラを起動

./chinachu installer

すると12くらいまで数字が並んだメニューが出てきますが、ここでは1) Auto (full)  を選択。

上の参考サイトではNode.jsがうまく入らなかったようですが、私がやったときは問題なくインストールが終了。

インストールが終わったら、初期設定ファイルを作ります。

cp config.sample.json config.json
vi config.json

この”config.json”の中身を編集します。

書き換えるのは「”tuners”:」と「”channels”:」の2か所のみ。

"tuners": [
{
"name"        : "PX-S1UD",
"isScrambling": false,
"types"       : [ "GR" ],
"command"     : "recdvb --dev 0 --b25 --strip --sid <sid> <channel> - -"
}
],

"channels": [
{ "type": "GR", "channel": "20" },
{ "type": "GR", "channel": "12" },
{ "type": "GR", "channel": "13" },
{ "type": "GR", "channel": "19" },
{ "type": "GR", "channel": "21" },
{ "type": "GR", "channel": "22" },
{ "type": "GR", "channel": "23" }
]

上のチャンネルは愛知県の瀬戸タワーのものです。自分の地域のチャンネルIDはこちらでチェック。

地上デジタル放送 チャンネル一覧表 - マスプロ電工|MASPRO

外につなぐのでなければ

"wuiUsers": [
"akari:bakuhatsu"
],

の項目をごっそり消しておいてもいいでしょう。

これを残しておくと、つなぐたびにユーザーIDとパスワードをきかれます。

空のrules.jsonファイルを生成。

echo [] > rules.json

これ、予約情報が入るファイルだそうです。初期は空にしておくのがよろしいようで。

ここで動作チェック。

./chinachu service wui execute

エラーもなく立ち上がればOK。PCなどからブラウザのURL欄に

http://(Raspberry PiのIPアドレス):10772

とし、とりあえず接続できれば成功です。

が、私は中身を書き換えると、どういうわけかエラーが出てきて動きません

エラーもどこが問題なのかを返さないため、全く原因不明。

ということで、ここの力を借りてエラーの場所を特定しました。

Jsonチェッカー-WebTool Morinkey

jsonの構文をチェックしてくれるサイト。ここにconfig.jsonの中身をごっそり張り付けて”チェック!”をクリック。

私の場合、エラーの原因は一番最後の項目の後ろに”,(カンマ)”が余分についてることでした。わかってみると、実にばかばかしいエラーですね。

動作が確認できたら、以下のように自動起動するよう設定します。

./chinachu service operator initscript > /tmp/chinachu-operator
./chinachu service wui initscript > /tmp/chinachu-wui
sudo chown root:root /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui
sudo chmod +x /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui
sudo mv /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui /etc/init.d/
sudo insserv chinachu-operator
sudo insserv chinachu-wui

あとは

sudo service chinachu-operator start
sudo service chinachu-wui start

でサービスを起動。rebootでも行けます。

EPG情報を更新し、番組表を手動で作るには

/home/pi/chinachu/chinachu update -f

というコマンドを実行。

しばらくすると、番組表ができているはず・・・です。

ここでPCのブラウザからRaspberry Piにアクセスし”番組表”というのをクリックすると

Chinachu01

キターーーーーーー!!!!

番組表ができてました。

試しに番組予約してチェックしてみます。

Chinachu02

KTV-FSUSB2出は録画できなかったテレビ愛知の番組でトライ。

手動では録画できましたが、果たして予約録画できるのか!?

Chinachu02

出来た!!!

完璧です。Raspberry Piでもテレビ愛知が安定して録画できる環境が構築できました。

これで、Raspberry PiでのTS抜き録画環境が完成です。

もっとも、今Raspberry Pi B+に突っ込んでるSDカードは8GBのため、もうちょっと容量の大きなやつにしないと番組録画ができません。

てことで、一度このあたりの記事を参考にバックアップして、大容量のカードに乗換える予定。

録画サーバーとして、今後活躍してくれそうですね。

PLEX USB接続ドングル型地上デジタルTVチューナー PX-S1UD V2.0

Raspberry Pi3 Model B (Element14)

2016年3月 1日 (火)

PT3が生産中止に

”TS抜き”チューナーとしては最強といわれたPT*シリーズ。その最新版のPT3がいよいよ3月で生産中止だそうです。

アースソフトの地デジチューナー「PT3」が生産終了に (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!

PT3はPCI Express×1対応のTS抜きチューナー。本体は13,000円ほどですが、別途ICカードリーダーが必要。

その代わり、受信感度の安定性は抜群。KTV-FSUSB2あたりでは捕まえられない信号も問題なく受信してくれます。

私もPT2持ってますけど、PCIコネクターがないマザーを使ってるせいで使えず、クローゼットにしまいっぱなしです。もったいない。

それにしても、以前ほどTS抜きって流行らなくなりましたよね。

なんというか、見るべきテレビ番組が減ってきたというのがその要因なんでしょうね。

コピーガードなんてものかけるもんだから録画機器が高騰し、せっかくの録画データもスマホに入れて持ち歩くこともままならず、これではテレビ番組をいちいち観ようと思わなくなるのは当たり前です。

テレビ番組を生で観ることはもはや現代においてはかなり少ないこと。アナログ放送時代では比較的安い機器でも録画可能だったため、テレビ番組にあわせるのではなく、自分の生活スタイルに合わせて番組を観るというのが常識でした。

この敷居がいきなりあがったのはデジタル放送移行がきっかけ。コピーガードをかけたため、機器も自由に作れず、また価格を押し上げることにもつながりました。

しかしデジタル放送を録画できないならできないで、あまり困らないことが判明。私もほとんど録画してませんね。深夜のアニメくらいです。バラエティ番組なんてもってのほか。

ネット時代で情報の刺激とスピードが段違いに上がったにもかかわらず、なんというか今のテレビ放送ってほとんど昔から変わってない、下手をするとレベルダウンしてる感じ。しょうもないネタでひっぱって「正解はCMのあと!」なんてやるからついテレビを消してしまいます。

とまあ、このあたりの現状を理解していない業界は、ついにこんなことを唱えだすわけですが。

「4K番組は録画禁止」という驚愕のシナリオ | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

4K時代にPT3のようなボードは出現するんでしょうか?なんだかその頃にはもう需要がなくなってる気がします。ましてや”禁止”となれば、ますます利用価値が下がるんじゃないでしょうか?テレビ放送。

PT3生産中止の報に接し、これは決してテレビ放送側にとって朗報ではないように思いますねぇ。”テレビ無関心時代”の始まりじゃないでしょうか?

PT3 Rev.A

2016年1月 8日 (金)

TVRockで番組情報の更新が出来なくなったときの対処法

突然、TVRockで番組情報の更新が出来なくなりました。

なぜかNHK教育の番組情報を取得しようとして失敗してる感じ。それ以降のチャンネルを読み込もうとしません。

こちらでは1月9日の夜中から始まろうとしている”GATE 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり”の2クール目の予約をしようかと思ったのに、困ったものです。

テレビ愛知以外はRaspberry Pi+KTV-FSUSB2でTS抜き録画させればいいんですが、テレビ愛知だけはだめなんですよね。

ということで、ググって復旧方法を探ってみたところ、以下のサイトを発見。

TvRockで番組表の受信が出来ない場合:その2

いくつかやり方がありますが、私がやったのは”空の番組情報ファイルを先に生成しておく”という方法。

Tvrockerr01

新規でテキストファイルを作成、ここから「NHK教育.dat ~NHK教育.prg2」の4つの空ファイルを作って、ドキュメントの「TVRock」フォルダに入れました。

念のため、テレビ愛知のデータファイルも同様に空にしておきました。

なんとなく、データが壊れている感じの挙動をしているため、これが有効かなぁと思ったのが私の勘ですが。

結論から言うとビンゴでした。

これでなんとかGATEが録画できます。

が、本当はWindows 10に乗り換えたいので、そろそろPCを使わずにRaspberry Piのみで予約録画したいところ(今のPX-S3UはWindows 10では動作しない模様)。

PCで録画するにせよ、Raspberry Pi使うにせよ、チューナー買い替え時ですかね?

PLEX USB接続ドングル型地上デジタルTVチューナー PX-S1UD V2.0

2015年12月14日 (月)

Raspberry PiのTS抜き録画のため”UHFラインブースター”買ってみた

Raspberry Pi+KTV-FSUSB2で予約可能なTS抜き録画機を構築したおかげでパソコン不要な地デジ録画環境ライフを満喫!

・・・とはいきませんで、問題がひとつ。

それはテレビ愛知が受信できないということ。

Burst00

この通り画面がほとんど真っ黒という状態です。

メインPCにつないだPX-S3Uは問題なくテレビ愛知をつかんでくれるので、明らかにチューナー(KTV-FSUSB2)が悪いんですが、Raspberry Pi+PX-S3Uをやろうにもドライバ類がなくて構築ならず。

なんとかRaspberry Piでの録画環境を完璧なものにしようと、こんなものを購入。

Img_0720

マスプロの”UHFラインブースター”。

地デジの電波を強くしてくれるって商品。今回のような場合には有効なはず・・・です。

で、早速つないで使ってみたんですが。

Img_0722

もともと分岐しているアンテナゆえに、これを使ったところであまり解決せず。

Img_0744

ならばとアンテナ線が空いてる部屋に行ってKTV-FSUSB2+ラインブースター直結。

Burst01

ある程度は改善しましたが・・・まだ画面が紙芝居です。

効果はありましたけど、そもそもチューナーの受信能力が悪すぎです。

これ以外のチャンネル(メ~○レや○海テレビなどどうでもいいチャンネルを含む)はいけるんですけどねぇ・・・テレビ愛知だけがだめ。

Raspberry Piに使えて、ちゃんとしたチューナーを探すしかなさそうです。

1月8日深夜からいよいよ「GATE 自衛隊 彼の地にて斯く闘えり」の2クール目(愛知県ではテレビ愛知で放映)が始まっちゃうんですけど、今のところメインPCで録画するしかなさそうですね。

マスプロ電工 UHFラインブースター 18dB型 UB18L-P

2015年11月 1日 (日)

Raspberry Pi+KTV-FSUSB2で予約可能なTS抜き専用録画機に!

今年の頭にちょろっとトライしてほったらかしだった案件ですが、ようやく実現しました。

それはKTV-FSUSB2とRaspberry Piの組み合わせでTS抜き専用録画機を作ること。

Img_9708

1月の時点ではRaspberry PiにKTV-FSUSB2つないで手動で地デジ録画をやったところで止まりましたが、今度はその続きで予約録画まで出来るようにしました。

Linuxで使える”epgrec”というのをRaspberry Piにインストール、これで予約録画を可能にします。

参考にしたのはこちらのサイト。

公式サイト:トップページ - 録画予約システムepgrec

こちらを読んでやった方がうまくいきました:Ubuntu 11.10 へ録画予約システム epgrec を導入 - mimikakimemo

まず、下準備から。

■ 下準備編 ■

(1) まずはRaspberry PiにKTV-FSUSB2つないで地デジ放送録画(TS抜き)やってみたの記事でKTV-FSUSB2での録画環境を構築します。

最近はKTV-FSUSB2の入手もしづらくなってきたようで、代わりに”PX-S1UD”というのを使う方法もあります。

以下のサイトが詳しいです。

Raspberry Pi録画サーバをつくる(2) | キリッとガジェット

こちらを使う場合は、後述の録画コマンドが若干異なります。また、単体では動かずPT2/3のようにICカードリーダーが必要。ご注意を。

(2) 必要なコマンド類を一気にインストールしておきます。

sudo apt-get install apache2 php5 libapache2-mod-php5 php5-cli mysql-server php5-mysql at build-essentia ffmpeg

”MySQL”用のパスワードを入れろといわれますが、適当なものを入れて置いてください(パスワードなしでも可)。

(3) ”epgdump2”ってやつを入手します。

リンク先:epgdump2

Raspberry PiにTera Termでログインしている場合は、ダウンロードしたファイルをそのままTera Term Proにドラッグ&ドロップします(ダイアログが出てくるので”SCP”ってやつをクリック)。これでホームディレクトリに転送。

Raspberry Pi上で、これを解凍します。

 tar xvzf epgdumpr2.tar.gz
 cd epgdumpr2
 make

”epgdump”という実行ファイルが出来るので、これを/usr/local/binにコピー。

 sudo cp epgdumpr2 /usr/local/bin

(4) ”/etc/at.deny”を設定します。

 sudo vi /etc/at.deny
 または sudo nano /etc/at.deny

でat.denyを編集。

下の方に”www-data”というのがあるので、これを消去します。

(これやらないと、番組表から予約できなくなるようです)

(5) ”MySQL”の設定

epgrec用のデータベースを作成します。

まず

 sudo mysql -u root -p

と打ち込むと、”mysql>”というプロンプトが現れます。

そこで

 mysql> create database epgrec;
 mysql> grant all privileges on *.* to epgrec@localhost identified by 'password';
 mysql> exit

と入力。

すると、データベース名:epgrec、ユーザー名:epgrec、パスワード:password なデータベースが出来ます(”password”のところは自分用に変えて使ってください)。

なお、exit 以外のコマンドの後ろにある”;”(セミコロン)を忘れずに入力してください。コマンドが無効になります。これを忘れて何度か失敗しました > 私

(6) /etc/passwdの確認

sudo vi /etc/passwd (またはsudo nano /etc/passwd)

を開きます。

もし”apache:x:48:48:Apache:/var/www:/sbin/nologin”という項目があったら、後ろの”/sbin/nologin”を”/bin/sh”に書き換える必要があります。

うちのRaspberry Piでは不要でした。

(7) ”epgrec”本体を入手します。

以下のサイトから最新版を入手して置いてください。

ダウンロード - 録画予約システムepgrec

(現時点で最新版は”2010年3月22日版(epgrec-20100322.tar.gz)”でした)

PCで入手した場合は、Tera Term Pro経由でRaspberry Piに転送すると楽です ( (3)と同じ )。

■ ”epgrec”のインストール・設定 ■

(1) まずepgrecをインストールします。

 sudo tar xvzpf epgrec_20111001.tar.gz -C /var/www/

このあと

 cd /var/www/

と移動。

(2) 初期設定ファイル config.php.sampleconfig.phpに変えて編集。

 sudo mv /var/www/epgrec/config.php.sample /var/www/epgrec/config.php
 sudo vi /var/www/epgrec/config.php

ここで。

変えなければならないところは、チャンネル設定の部分($GR_CHANNELL_MAP =)。私の地域(愛知県 瀬戸タワー付近)では以下のとおり。

$GR_CHANNEL_MAP = array(
        "GR20" => "20",         // NHK
        "GR13" => "13",         // 教育
        "GR19" => "19",         // 中京テレビ
        "GR21" => "21",         // 東海テレビ
        "GR24" => "22",         // 名古屋テレビ
        "GR23" => "23",         // テレビ愛知
);

各チャンネルIDの値を調べるには、毎度の事ながら地上デジタル放送 チャンネル一覧表 - マスプロ電工|MASPROのサイトのお世話になります。

(3) ”do-record.sh”を作成します。

 vi do-record.sh

KTV-FSUSB2の場合、中身は以下。

#!/bin/sh
echo "CHANNEL : $CHANNEL"
echo "DURATION: $DURATION"
echo "OUTPUT  : $OUTPUT"
echo "TUNER : $TUNER"
echo "TYPE : $TYPE"
echo "MODE : $MODE"

RECORDER=/usr/local/bin/recfsusb2n
#B25=/usr/local/bin/b25_bcas

$RECORDER --b25 $CHANNEL $DURATION ${OUTPUT} >/dev/null

これが”PX-S1UD”を使う場合は、”RECORDER=/usr/local/bin/recdvb”に変えて、最後のコマンドも

$RECORDER --strip --b25 $CHANNEL $DURATION ${OUTPUT} >/dev/null

とすればいいっぽいです(未確認)。

この”do-record.sh”を実行形式にしておきます。

 sudo chmod 777 do-record.sh

とりあえず、この”do-record.sh”が動作するかどうかをテスト。

OUTPUT=test.ts CHANNEL=19 DURATION=30 TUNER=0 MODE=0 TYPE=GR /var/www/epgrec/do-record.sh

”CHANNEL=”のところは受信可能なIDを入れてください。30秒ほどのTSファイル(test.ts)がローカルに生成されていれば成功です。

(4) 録画作業ディレクトリ(/video)のパーミッションを変えておきます。

 sudo chown -R www-data:www-data /var/www/epgrec/
 sudo gpasswd -a www-data video

これをやっておかないと、録画してくれません。

(5) 本来ならここで終わり、いよいよ初期設定・・・と行きたいところですが。

番組情報を取得するコマンド”getepg.php”実行時に変なエラーがでてしまうため、”/var/www/epgrec/recLog.inc.php”というファイルを編集します。

   i /var/www/epgrec/recLog.inc.php

ここで

 define( "E_INFO" , 0 );
 define( "E_ERROR", 2 );

の2行を消して

 define( "EPGREC_INFO" , 0 );
 define( "EPGREC_WARN" , 1 );
 define( "EPGREC_ERROR", 2 );

という3行に置き換え。さらに

function reclog( $message , $level = E_INFO ) {

function reclog( $message , $level = EPGREC_INFO ) {

と書き換えます(おそらくただの独り言 epgrecのgetepg.phpで出るエラー参照)。

ここで一旦Raspberry Piを再起動しておきます。

(6) ブラウザで初期設定を行います。

Raspberry Pi上でのブラウザなら”http://localhost/epgrec”へ、PCなら”http://(Raspberry PiのIPアドレス)/epgrec”にアクセス。

Raspi_epgrec01

なにやらこんな画面が出てきます。

”ディレクトリのパーミッションチェック”と”ファイルのパーミッションチェック”の後ろにすべてOKがついていれば、一番下の”以上を確認し、次の設定に進む”をクリック。

続いてepgrecのシステム設定が出てきます。

変更するところは、MySQL 接続ユーザー名、MySQL 接続パスワード、使用データベース名 の3箇所。■ 下準備 ■ (5)で設定したものを入れます。

書き込んだら、一番下にある保存ボタンをクリック。

次のページはデフォルトのままで保存。

これらの設定は後でも書き換えられます。

設定が終わると、自動的に番組情報取得に入ります。だいたい20~50分はかかります。

しばらく待って”http://localhost/epgrec”または”http://(Raspberry PiのIPアドレス)/epgrec”にアクセスすれば、番組表が出てきます。

もし番組情報が出てこない場合は、手動で以下のコマンド

sudo /var/www/epgrec/getepg.php

を実行。これでうまく動けば番組表が出てきて、録画予約が可能になるはずです。

(7) あとはこの”getepg.php”を定期的に動かすよう設定します。

 sudo cp /var/www/epgrec/cron.d/getepg /etc/cron.d/

これで2時間おきに番組表が更新されます。

この”2時間おき”を変えたい場合は、”cron.d/getepg”を編集します。

vi /etc/cron.d/getepg

この中の

29 */2 * * *   www-data        /var/www/epgrec/getepg.php

という行の”*/2”のところを変えます。10時間おきなら”*/10”という具合です。

番組表更新には50分ほどかかる場合があるため、1時間にはしないほうがよさそう。1回やれば1週間後の24時までの番組は更新されるため、1日に1回でもOKな感じです。

てことで、私は12時間で設定しました。

■ 録画編 ■

予約の仕方ですが、番組表から予約したい番組をクリックします。

Raspi_epgrec02

こんなダイアログが出てくるので”簡易予約”をクリック。

Raspi_epgrec03

よほど高度な設定でもしない限りはこれでOK。

■ 注意・拡張編 ■

当然のことですが、録画データ(TSファイル)は結構でかい。10分で1GBあります。

Raspberry PiはmicroSDカードを使っているため、容量に注意が必要です。

うちのRaspberry Piには16GBのを入れて使ってますが、これでも30分の番組を3~4本いれたらパンクします。

てことで、うちではBuffaloのNASをRaspberry Piにマウントして、録画したファイルを転送できるようにしました。

(参照サイト:Raspberry PiにNASをマウントする。[Raspberry Pi][Linux] - Qiita)

録画が終わったら、ファイルをNASに転送することにしました(”record”という専用フォルダもNAS上に作成)。

sudo cp /var/www/epgrec/video/~.ts /mnt/nas/record/

ただし、録画が終わるたびに毎回コピーするのも大変。なんとか自動で出来ないか模索中。

”do-record.sh”の最後にこのコマンドを書き込んだら勝手に転送してくれるかと思ったら、うまく動きませんでした。

直接NAS上に録画データを書き込むようにしてもいいんですが、何らかの異常でNASとRaspberry Piの接続が切れてしまったら録画がストップします。

ちょっとおっかないので、できればRaspberry Pi内に録画しTSファイルを転送、その後消去するというのが無難なようです。

てことで、まず以下のような”ts_copy.sh”を作って、

cp /var/www/epgrec/video/*.ts /mnt/nas/record/
rm /var/www/epgrec/video/*.ts

(”mv”コマンドでもよかったんですが、tsファイルを消したくなくなったときに備えあえて2行で記述)

これを朝6時に実行できるよう、crontabで登録。

crontab -e

でcrontab登録画面を呼び出し、一番下に

0 6 * * * sudo /home/pi/ts_copy.sh

とつけておきました。これで、前日分の録画データを自動的にNASに移動してくれます。

ただ、このコマンドは録画中に実行されるとえらいことになりそうなので、まず録画することのない時間帯(私の場合は5~8時ごろ)に実行するようしないといけません。

転送する際も、なるべく小さいファイルにするためにあらかじめmp4に変換できるとなおいいんですが。

RaspberryPiで動画をエンコードする - Qiita

上のサイトを見る限り、Raspberry Pi用mpeg2デコーダを購入(500円ほど)しないといけないようで。

Raspberry Piほどの能力ではエンコードにも時間かかりそうですし、TSファイルのまま転送して、PCに取り込んで変換・編集をした方がよさそうですね。

なんにせよ、Raspberry Piを使ったスタンドアロンな録画環境が完成。

あとは安定して動いてくれるかどうか・・・

いちいちPCが立ち上げなくていいので、便利な録画環境になりそうです。

Raspberry Pi2 Model B ボード&ケースセット (Standard, Clear)-Physical Computing Lab

PLEX社製 BS/CSデジタル放送対応USB接続ドングル型チューナー PX-BCUD

2015年1月11日 (日)

Raspberry PiにKTV-FSUSB2つないで地デジ放送録画(TS抜き)やってみた

久しぶりに”TS抜き”ネタ。しかも今回、Raspberry Piで地デジ録画に挑戦します。

Img_7258

どちらも半田ごてを握った経験のある電子工作的なネタに使われた両者。意外なところでコラボレーションしました。

Raspberry Piは省電力ゆえに、録画機器に使うには理想的なコンピュータですね。

参考にしたのはこちら。

ラズベリーパイで地デジ録画するよ!KTV-FSUSB2 - ラズベリーパイで遊ぶよ~!

■ 準備編

まず用意するものは

(ハード)

(1) Raspberry Pi

(2) KTV-FSUSB2

(ソフト)

(3) recfsusb2n_http_patch2.zip

(3)の”recfsusb2n_http_patch2.zip”は、2013-03-02 - 適当な何かの別館へ行き”・KTV-FSUSB2/FSPCIE(recfsusb2n)”のところにある”Axfc UpLoader -2445882.zip-”をクリックすると、ダウンロードサイトへ行きます。

”キーワード:”を入れるところがありますが・・・”適当な何かの別館”のサイトをよーく見ると、ちょっと下のほうにパスワードが書いてあります。これを入力すると入手できます。

この”recfsusb2n_http_patch2.zip”をRaspberry Piに転送するんですが、私はFTPを使いました。

以前Raspberry Piで部屋の気温をモニタリンクさせてみたの記事を書くときにもお世話になったRaspberry Pi / Vsftpd(FTPサーバー): IT備忘録を参考にFTPサーバーをRaspberry Piにインストール、PC側はFFFTP - 窓の杜ライブラリからFFFTPをインストールしておきます。

で、あらかじめRaspberry Piを起動、FFFTPで”recfsusb2n_http_patch2.zip”をRaspberry Pi内に転送しておきます(回答しなくてOK)。

このFTP転送環境は、Raspberry Piに録画したデータをPCに持ってくるときにも役立ちます。(代わりにSambaを使ってもOK)

■ KTV-FSUSB2設定編

  sudo apt-get update

  sudo apt-get  upgrade

を行った後に、

  sudo apt-get install libboost1.50-all

を実行して必要なライブラリをインストール。また

  sudo apt-get install git

を実行して”git”も入れておきます。

そのあと

  git clone https://github.com/sh0/recfsusb2n

打ち込んで、”recfsusb2n”を入手します。

が、このままではRaspberry Piで使えないため、パッチを当てる必要あり。

このパッチが、先の”recfsusb2n_http_patch2.zip”です。

以下のように作業します。

recfsusb2n”ディレクトリに移動。

  cd recfsusb2n

”patch”というフォルダを作ります。

  mkdir patch

”patch”ディレクトリに移動。

  cd patch

ここに”recfsusb2n_http_patch2.zip”を移動します。

  mv /home/pi/recfsusb2n_http_patch2.zip ./

(Raspberry Piのホームディレクトリにrecfsusb2n_http_patch2.zipがある場合)

recfsusb2n_http_patch2.zip”を解凍します。

  unzip recfsusb2n_http_patch2.zip

以下の5つのファイルを”recfsusb2n”ディレクトリの”src”ディレクトリに移動しておきます。

  mv Makefile ../src

  mv fsusb2n.cpp ../src

  mv tssplitter_lite.h ../src

  mv decoder.h ../src

  mv tssplitter_lite.cpp ../src

src”ディレクトリに移動し

  cd ../src

”Makefile”を編集します。

  vi Makefile

または

  nano Makefile

使い慣れてるテキストエディタで開いて下さい。

編集するのは、

・ 11行目の”CXXFLAGS =”の後ろの”-march=native”の部分を消す。

・ 13行目の”CFLAGS =”の後ろの”-march=native”の部分を消す。

・ 15行目の”#LIBS”の”#”を消して”LIBS”とし

・ 16行目は逆に”LIBS”の頭に”#”を挿入して”#LIBS”とし、この行をコメントアウトします

出来たら”Makefile”を保存。

ここでmakeします。

  make

数分待つと、”recfsusb2n”という実行ファイルが出来ます。

パスの効いている/usr/local/binあたりに移しておきます。

  sudo cp recfsusb2n /usr/local/bin/recfsusb2n

これで実行ファイルは完成。

次に設定ファイルを作ります。

  cd /lib/udev/rules.d/

としてディレクトリを移動、

  sudo vi 89-tuner.rules

  (”vi”のところは”nano”でもOK)

としてファイルを開き、中に

  # FSUSB2N
  SUBSYSTEM=="usb", ENV{DEVTYPE}=="usb_device", ATTRS{idVendor}=="0511", ATTRS{idProduct}=="0029", MODE="0664", GROUP="video"

といれて書き込み保存。

ここで一旦Raspberry Piの電源をダウンします。

■ Raspberry Piで地デジ録画編

Img_7259

いよいよKTV-FSUSB2をつなぎます。接続後、Raspberry Piを起動。

  lsusb

と打ち込んで

  ID 0511:0029 N'Able (DataBook) Technologies, Inc.

というような項目が出ていればひとまず成功です。

ところで、うちにはFSUSB2が2台あるんですが(初期版と泡版)、このうちKTV-FSUSB2でTS抜き1(TVTest編): EeePCの軌跡で扱った”初期版(S/NがK0905で始まるやつ)”のほうは上のような表示が出るんですけど、”泡版(S/NがK091で始まるやつ)”はぜんぜん違う名前で認識されました。録画テストでも認識せず。

録画テストをします。

  recfsusb2n --b25 --sid hd --wait 100 13 10 test.ts

入れるんですが、ここで”13”のところはチャンネル、”10”のところは録画時間(秒)、最後の”test.ts”は録画ファイル名です。

このチャンネルというのが曲者で、リモコンの数字とは異なります。以下のサイトでチェック。

地上デジタル放送 チャンネル一覧表 - マスプロ電工|MASPRO

私のところは”瀬戸タワー”なので、Eテレを録画したい場合は上の表よりEテレ(NHK教育)のところにある”13”を使います。

(余談ですが、マスプロ電工の本社ってうちのすぐ近くの日進市にあります)

録画されたデータをFFFTPでPCに持ってきて、録画データを確認。

Raspits01

案外(?)ちゃんと録画できてました。

上のコマンドを毎回打つのは大変なので、下のようなシェルスクリプト(ファイル名:recfsusb2n.sh)を作成。

Raspits03

実行形式にして

  chmod 777 recfsusb2n.sh

あとはチャンネルと録画時間、ファイル名を書き換えて、

  ./recfsusb2n.sh

と実行すれば指定時間分録画してくれます。

”チャンネル”はあらかじめ下のコメント行に入れておけば、これを参考に変えられます。

ところでフジ系列の”東海テレビ”がありませんが・・・まあ以前に「嫌なら見るな!」って言われたので、disってるんです、このチャンネルだけは。

■ 運用編

ここから先はインストールなどはありません。

このRaspberry Pi + KTV-FSUSB2でTS抜きの地デジ録画環境を構築しようとすると、やっぱり以下のことが出来ないといけません。

(1) 予約録画

(2) 長時間録画

(3) 他PC・他端末への転送やエンコード環境

(1)については、Windowsの”tvrock”のLinux版とも言うべき”Chinachu”というのがあるそうですが。

LIVA に Chinachu を導入して録画サーバーにする - mimikakimemo

これがRaspberry Piで動いたというのは見つけられず。ChinachuサーバーとRaspberry Piをリンクさせてるっぽい記事は見つけたんですが・・・

haruo31's blog | 興味の向くままに雑記

Linuxらしく”crond”や”at”なんていう時間指定で実行可能なコマンドを利用するという手もあるかもしれません。

Linuxコマンド集 - 【 at 】 指定時刻にジョブを実行する:ITpro

その前に、Raspberry Piは内蔵時計を持たないため、時刻あわせをしないといけません。注意。

ラズパイで電波を送り電波時計を合わせよう - [4]ラズパイの時間を正確にする:ITpro

(2)についてはちょっと注意が必要です。

Raspberry Piに突っ込んでるSDカードは大抵FAT32だったりしますが、FAT32の1つのファイルサイズ上限が4GBまでしか対応していません。

もしSDカードに直接録画する場合は、余裕を見て30分程度までしか録画しないほうがよさそうです。長時間録画をやらせたいならRaspberry Piにntfsを認識させて外付けHDDをつけないといけません。

Raspberry PiでUSB外付けHDDをフォーマットして自動マウント | Frog Code Works

(3)ですが、エンコードはPCでやらせたほうがいいとして・・・Raspberry Piで直接TSファイルを見るならともかく(あまり快適ではないらしいですが)、PCやスマホに持っていくなら何らかの転送手段を確立しないといけません。

手っ取り早いのはやっぱり”Samba”ですかね。NASと同様のアクセス環境が得られます。

Sambaのインストールと設定と接続

ただ心配なのは、Raspberry Piのパフォーマンスをさげないんでしょうかね?以前、Raspberry Piでは荷が重いと聞いたことがあります。

ちょっと運用まで考えると、ハードルの高さのわりにあまり快適とは言いがたいRaspberry Piの地デジ録画環境。それでも、消費電力の低さがRaspberry Piの魅力ですから、構築したいと思われる方は多いんじゃないでしょうか?

私はとりあえず、PC環境でいいかなぁ・・・そんなにテレビ見ませんし。

KEIAN USB地デジ&ワンセグチューナー KTV-FSUSB2/V3

2013年12月 8日 (日)

PT3が1万円弱で販売中

まだ売られていることにびっくりですが、値段も1万円以下の9980円で販売されてるところがあるようです。

~ アースソフト PT3が9,980円に値下がり ~ (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!

TS抜きチューナーとしては最強とうたわれたPTシリーズ最新機種であるPT3ですが、最近はテレビそのものを見ようという人も減ったのか、それともコピーガード解除に関する法律が厳しくなってTS抜き関連のファイルが入手しづらくなったためか、売れ行きが芳しくないような感じです。

そういう私も最近はほとんどテレビ録画というものをしてませんね。リビングのテレビについてるUSB HDDによる録画は活躍してますが、パソコンでの録画はほとんど宇宙戦艦ヤマト 2199が終わって以来していません。

録画行為そのものの敷居をあげすぎたんでしょうね。結局テレビそのものから離れてしまいました。

PT3を一つ買っておこうかとも思ったんですが、多分それほど使わないし、このまま買わずに済ましてしまいそうです。

PT3 Rev.A

2013年11月17日 (日)

iPhoneも私的録音録画補償金対象となるのか!?

東芝がHDDレコーダーの補償金問題に勝訴したというニュースは以前流れておりましたが、その後この権利団体とやらはこんなこと考えているようです。

「複製機能」を私的録音録画補償金の対象に、権利者団体が提言 -INTERNET Watch

「複製機能」を持つものすべてを私的録音録画補償金の対象にしようということを言い出したようです。

ネット上では、DropBoxやGmailも対象になるんじゃないかと騒がれておりますが。

私が最も心配しているのは、いよいよiPhoneやAndroidスマホ、PCもその対象機種になるということ。

ただでさえ消費税が上がりデジタル機器の値段が上がろうというときに、こんなわけもわからない団体への上納金が課せられるという話なわけです。

先の東芝の補償金裁判で下されたのは、現在の機器にはコピーガード機能がついており、複製が出来ない、よってこれらの機器に補償金を課すのは間違い、というものだったはず(かなり語弊があります)。

CD-RやBD-Rには今でも補償金が課せられています。それにくわえて機器類からもお金を頂こうという企てが阻止されたわけです。

完全かつ最終的に司法の判断が下されたというのに、同じことをぶり返そうとしています、この権利者団体とやらは。

この調子だと、そのうちデジカメ・ビデオも複製機能があるから対象、いやいやプリントゴッコだって対象(生産終了してますが)、人間だって鼻歌で曲を流すから、国民一人ひとりも複製機器だ、となって気が付けば人頭税が取られる理屈となりかねません。

権利者団体というものの存在理由は、ユーザーと権利者(クリエーター)とが双方にとってWinWinな関係を保つため、というもののはず。

複製によって映画や音楽を作る人たちが不利益をこうむり、結果資金を調達できずつぶれてしまう、という環境は確かに好ましい状況ではありません。

ということもあり、昨今はコピーガード機能の付いた機器が普及し、不正コピーを持ち歩いているという人もいなくなりました。

権利者団体の資料にもあるとおり、私的録音録画補償金の収入は減っています。

これってつまり本来の目的を達成できたことのあらわれなわけです。

が、彼らはこれを「現行の私的録音録画補償金制度が機能していない」という民○党もびっくりな論理の飛躍をやってのけてます。

論理的に解釈すれば、彼らの言い分は権利者団体を維持するために金の出所を増やせといっているに過ぎません。

暴れん坊将軍に出てくる悪代官のような所業ですね。上様、成敗してください。

ところで最近ふと思うんですが、コピーガード機能ってやつが普及したあたりからCD/DVDの売り上げが減少しているんですよね。

コンテンツの質が落ちた、とばかりもいえないような気がします。

こんながちがちな補償金制度は日本だけでしょうが、そういえば日本以外はCD/DVDの売り上げが落ちすぎて困るとか、視聴率が上がらない助けて、なんて話を聞きません。

スマホの普及率は日本以外も同じようなものなんですけどね。

なにやら因果関係があるように感じます。

それにしても、こういうニュースは世間のマスゴミは一切報道しませんね。報道しない自由ってやつでしょうか。

かなりあおり気味な記事で申し訳ありませんが、ユーザーの立場からはまるで納得できない展開が今後予想されます。声をあげずに入られませんね。

著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)

2013年6月 3日 (月)

PCレスでTS抜きが可能なチューナー”PX-W3DVR1000”

しばらくTS抜きチューナーから離れておりますが、いまやPC無しで使えるものも増えてるようです。

2番組同時録画が可能な”PX-W3DVR1000”というのが一番新しいようです。

IT備忘録:家電型TS抜きチューナー PX-W3DVR1000

株式会社プレクス:PX-W3DVR1000

ただし、本体にはB-CASカードはなし、別途HDDが必要など、本体だけでは動きません。このあたりはAKB-PVR103などと一緒のようで。

Wチューナーというのが最大の売りのようです。裏番組を同時に録画したいと思ってる人なら、こちらがお勧めということになります。

ただこのチューナー、買ったままでは使えないようで、”デバッグモード”にしないといけないらしい。

やり方は、電源をつなぎ起動した際、「しばらくお待ちください」というメッセージが出ているうちにリモコンから「1234」と打ち込めばデバッグモードになりそうです。

このデバッグモードの状態で録画したデータはコピーガードのないいわゆる”TS抜き状態”となり、さらにこのチューナーをネットワーク接続するとPCから直接覗くことが可能だとか。

通常のTS抜きチューナーではお世話になるBonDriverやTVTest、TVRockなどが不要だそうです。

録画データがPCから見ることが出来るようになれば、あとはうちでもやってるようにTMPEGEnc MoviestyleでiPhone/iPad用データに変換できるようです。

今のところうちにはPX-S3Uが稼動(予備にPT2、KTV-FSUSB2、QRS-UT100B)してますが、これらが壊れたらこの辺のチューナーを入手するしかなさそうです。

PLEX PX-W3DVR1000 HDMI接続テレビ用地上デジタル・BS/CSテレビチューナ-

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