『Bitlockerには気をつけろ!』
ASUS TUF Gaming A15 FA507NVには500GBのSSDが搭載されてますが、これでは容量が不足するため、2GBのSSDを購入。
で、これを先日付けた1TB SSDと交換し、Dドライブとして認識させました。
とまあ、結論だけを言ってしまえばそういうことなんですが、ここまでにぐにゃぐにゃな紆余曲折がありまして。
それを端的に示す画面がこちら。
ええ、Windows 11が起動しなくなったんです。
どうしてそうなった!?
というあたりを、書いていきたいと思います。
この購入した2TB SSDですが、当然、内蔵SSDとの置き換え用に購入しました。
専用のAcronis True Imageをダウンロードし、500GBのSSDをクローン化しました。
で、その後に2TB SSDに付け替えて、再起動します。
すると、出てきたのはブルースクリーンチックな画面に、次のようなメッセージ。
「回復キーを入力してください」
一瞬
は!?!?
ってなりました。
で、調べると、Bitlockerの回復キーというやつを入力しないとダメとのこと。
と言われても、そもそもBitlockerの回復キーって何?となります。そりゃそうですよね。
で、ググって、分かったのは以下のサイトにある情報。
BitLockerの回復キーが分からない場合の確認方法【Windows 10/11】:Tech TIPS - @IT
どうやら、Microsoftアカウントにその回復キーってやつが保存されている模様。
てことで、さっそく以下のサイトにアクセスし、
Microsoft account | BitLocker 回復キー
Microsoftアカウントを入れて、つなぎます。
すると、何か出てきました。全部で6桁×8個の数値がずらりと並んでます。
先ほどの青い画面の中に「回復キーID」で、何やら英数字の8文字が出てきますが、それと一致するキーIDの後ろに書かれた回復キーを使ってやれば、このBitlockerの暗号を解除できる模様。
てことで、入れてみたんですが。
ダメでした、回復せず
心拍数が、跳ね上がります。
ええ~っ、マジか!ってなって、とりあえず元のSSDに戻して再起動。
が、ここでもやはり、回復キーを求められます。一度外してしまうと、どうやらこの回復キーってやつが必要となるみたいです。
そこで何度か回復キーを入れたんですが、そのたびにはじかれるというのを繰り返します。
何度やってもダメ。
もう、初期化するしか道はないのか・・・とあきらめかけた時、ふと増設している1TB SSDを外してみました。
すると何事もなかったかのようにWindowsが起動しました。
どうやら、購入時のドライブ構成に戻したことで、どうにかなったようです。
(メモリーは64GBのままですが)
もしかすると、2TB SSD単体で起動し回復キーを入力したならば、無事に起動できたかもしれません。
が、今となってはあの6桁×8のキーを入力する気にもなれず、2TB SSDを起動ディスクとすることはあきらめました。
どうやら、今のWindows 11はこのBitlockerによるストレージの暗号化は標準となっているようです。
以前、GALLERIA GR1650TGF-Tの時はクローン化して乗り換えることはできましたが、今は無理なようです。おそらく、GR1650TGF-Tでやっても同じことになるかと思われます(回復キーの一覧に、このGR1650TGF-Tのドライブらしきものが出てました)。
まさにタイトル通り、『Bitlockerに気をつけろ!』です。
ちなみに、Bitlockerによる暗号化を解除することは可能です。
が、そのためには1.3万円ほど払ってHome→Proに替えないといけないようです。
ええ、Homeのままじゃ解除もできないってこと・・・?
なんとも理不尽な話です。
という話はともかく。
一度はこのBitlockerの回復キーがちゃんと生成されているか? 可能ならば、Bitlockerの回復キーをUSBメディアにバックアップしておくことをお勧めします。
そういえば先日、クラウドストライクのWindowsブルースクリーン事件が起きたばかりですが。
あれを回復させる際も、このBitlocker 回復キーが必要となる模様です。
ストレージを売却、廃却した際に、SSDの中身が暗号化されることでデータを抜かれる心配がなくなるというのはありがたいことですが。
何か事が起こった際に、背筋の凍るようなメッセージを見せつけられるのは勘弁してほしいものだと、心底思いました。
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