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2024年3月26日 (火)

Interface 2024年5月号はRaspberry Pi 5特集

Interface 5月号を買ってきました。

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別冊がついてましたが、サクッと抜き取りました。ボードLinux?の特集だった模様。
が、今回買ったお目当ては、表にもデカデカと書かれてある通り「ラズベリー・パイ5」です。

中身はぜひお買い上げの上ご覧ください、なのですが、ちらりと紹介。

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昔の怪獣大辞典みたく、Raspberry Pi 5の図解が載ってます。「ラズパイ心臓(じゅうまんねんはうごくぞ!)」的な・・・いや、うそです。

Raspberry Piの特集にしては珍しく、ローカルで動くLLM(大規模言語モデル)が載ってます。しかも、2つ。
一つはLlama2ですが、もう一つがこちら。

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このブログでも以前記事で紹介(Raspberry Pi 5に日本語LLM(ELYZA-Japanese-Llama-2-7b-fast-Instruct)を入れてみた: EeePCの軌跡)したELYZA 7bモデルの動かし方が載せられてました。

他にも、

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OpenCV標準のカスケード分類器を使った顔認識なんてのも載ってます。
Raspberry Pi 4との速度比較が出てます。概ね、2倍以上ですね。

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さらにこんなものまで。もはやRaspberry Pi 5である必然性はあるのか?とも思ったのですが、でもまあきっと、処理速度が必要なんでしょうね。

そういえば、先月号のInterfaceを買いそびってしまったんですよね。
数学特集だったみたいですが、なんか使えそうな感じの内容だっただけに、ちょっと惜しまれます。

マメにチェックしなきゃダメですね。


Interface(インターフェース) 2024年 05 月号 [雑誌]

2024年3月22日 (金)

大須へ行ってきました

昨日のことになりますが、出張帰りに、ちょっと大須に寄ってきました。

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大体巡回コースは決まっていて、

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まずはイオシス大須店へ行き、

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織田信秀公廟にお参りしつつ、

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ドスパラでゲーミングPCを物色した後に、

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第一アメ横ビルの例のガラクタの山にたどり着きます。
毎度のことながら、すごいですね、ここ。

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なんか気になったので、ちょっと覗いてみました。
懐かしいタイプのマザボを発見。これもしかすると、440BX時代のマザボじゃないのか?
よく見ると、200円くらいの値札が貼られてました。売ってるんですね、これ。
一応ここ、修理屋さんのようです。なので、主な用途は部品取りのためと思われます。

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そんなジャンク屋の脇のエスカレーターを昇って、

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正面にオーディオ屋が現れます。ここは30年前もこのお店でしたよね。
そのお店の左脇を通り抜けると、

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パソコンショップ「パウ」が現れます。ここ大須では、それなりに有名なお店です。
そういえばここ、昆虫食の自販機はやめたようです。

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が、相変わらずレトロPCは扱ってますね。この日はMacintosh Plusの本体のみが置かれてました。
うちのPlusのFDDの調子が悪いので、部品取りに欲しいところでしたが・・・うーん、3.5万かぁ

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そのパウのすぐ横のお店も、なかなかえぐい店でした。
いかにもパーツ屋さんですが、真ん中あたりにArduino、Raspberry Pi関連のものが売られてます。
先日、秋葉原の秋月電子通商で買ったフレキシブルLEDが、ここでも売られてましたね。侮れない店です。

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ちなみに、第一アメ横ビルの横のメガタウン内にあるツクモで、マザボのジャンク品が売られてました。だいたい300円ほど。ちょっと心が揺れました。ちなみにここのツクモはゲーミング系のものを売ってて、Pico 4のデモ展示がありました。
他にも、まんだらけやPCコンフルなども物色。ですが、これという品に出会わず、結局、何も買うことなく商店街方面へ向かいます。

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その商店街ですが、こんなお店を発見。
ドローンのお店ですが、ここでは電動キックボードも売られてるんですね。
実際、これで走っている人を名古屋市内で見かけました。

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が、電動キックボードを見たいわけではなく、夕食を食べるために歩き回ってました。
で、今回行ったのはここ。ケバブ屋です。

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1,600円とちょっとお高めのセットを頼みましたが、想像以上に大きなやつが出てきました。量的には満足です。
ちなみに皿の上の白い丸いのは、タイ米のようでした。

とまあ、短時間でしたが、ぐるっと大須を巡ってきました。まあ、ここは相変わらずですね。
平日の夕方でしたが、若い人が多いですね。特に高校生くらいの人たちが、商店街で食べ歩きしているのを見かけました。
若い人に指示される街は、先行きが明るい。末永く、支持される街であってほしいものです

てことで次は、うちの子供らも連れて行こうかなと。


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2024年3月17日 (日)

Macintosh Plusを出してみた

年末年始のX1Fに続き、Macintosh Plusを出して動かしてみました。

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上に載せたQuest 3は、単に今撮った写真ですよと示すためだけのものです。深い意味は、ありません。

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かつては何枚かPlus用の起動ディスクを持っていたのですが、今、見当たるのはこれだけ。
中古で買った時(30年位前か)、動作チェック用についてきたシステムディスクです。

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で、電源をオン。ポーンという音と共に、画面が点きます。が、なかなかアイコンが出てきません。

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が、ニッコリMacアイコンのすぐ後に、これが出てきました。どうやらまだ、壊れてはいない模様。

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起動完了。が、この起動ディスク、中身はほとんどありません。デスクトップ上には、アイコンが二つだけ。

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ディスクの中身はこれ。漢字Talk6ですが、ほぼ日本語関係のファイルで埋められてます。
英語版のSystem 6だとMacPaintなどが付いててまだ遊べるんですが、これだと絶望的にやれることがなさ過ぎです。

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なお、コントロールパネルもこんな感じ。これで何をしろと?

どこかに英語版System 5か6のディスクを作っていたはずなので、それが見つかればよかったんですけどね。
それどころか、漢字Talk7の入ったZIPドライブのディスクもあったはずなんですが、どこかに行ってしまいました。。。いや、ZIPドライブもなんか壊れてるっぽかったので、今回は使わずじまい。

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てことで、システム終了。が、ここで問題発生。

通常ですと、ここでフロッピーディスクが排出されます。が、出てこない。

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CD-ROMドライブ用に使ってた太いクリップで強制排出を試みますが、なかなか出てこない。
どうやら、バネが逝かれた?

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セロテープを貼り付け、なんとか引っ張り出しました。ふう、唯一の起動ディスクが・・・危なかった。

が、そろそろ寿命なのかもしれません。

まだX1Fの方が快調でしたが、あっちもいずれ、起動できなくなる日が来るかもしれません。レトロPCの維持は寿命との戦い、修理スキルがない私にとっては悩みの種です。


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2024年3月16日 (土)

L字+電力計付きのUSB-Cケーブルを買った

2メートルのケーブルを買ったばかりだというのに、もう一本、買ってしまいました。

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CIO製のUSB-Cケーブル、出力100W、かつ電力計ディスプレイ付きのやつです。お値段は1,800円ほど。Img_4866

あ、ちなみに横にあるのはArduino UNO互換ボードです。こちらはだいたい1,000円ほど。
ちょっと会社の業務でArduinoが必要になったんですが、以前もっていたのが挙動がおかしくなったので購入。

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中身はこんな感じ。第一印象ですが、なんていうかこれ、めちゃくちゃ柔らかいです。

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で、早速、Google Pixel6aをつないで電力を見てみた。
このとき13Wと表示されてたんですが・・・カメラとはうまく同期しなくて、こんな表示です。

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もっと大電力のものを、ということで、会社PCをつないでみた。
45W出てたんですが、同じくiPhoneのカメラとの同期が悪くて、こんな表示に。

まあ、人の目で見る限りはちゃんと表示されてるので、気にしないことにします。

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そんなケーブルをつないだまま、Arduino UNOをつないで実験中。
こちらは思惑通り、動いてくれました。

このCIO製ケーブルですが、なんていうかめちゃくちゃ柔らかい。剛性がなさ過ぎて、逆に不安になるくらい。
持ち運びするには便利そうですが、短いからなぁ、これ。1メートルでは、出張用途には使えません。
そうそう、L字を選んだ理由ですが、

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これです。Quest 3の充電用。
といっても、外付けバッテリーで駆動させたいとき用です。普通のケーブルでは邪魔なので。
なお、充電時は20Wほどでした。が、御覧の通り、向きが悪くて下向きです。

この電力計ですが、値がどこまで信頼できるかは不明。だいたいの目安でしょうね、多分。

ということで、思い付きで買ったケーブルですが、意外にもこのL字と柔軟さが気に入って、今まで使っていた65W用ケーブルと置き換えようかと考え始めてます。会社PCとつなぐと、邪魔にならなくていい感じなんですよね。

どうやら、L字コネクターに目覚めてしまったようです。


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2024年3月14日 (木)

2メートルのUSB-Cケーブルを購入

なんか、長さ2メートルのUSB-Cケーブルが欲しくなって、買ってきました。

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以上、終了。

・・・でもいいんですが、ちょっとだけその理由を聞いてください。

我が家には、20センチ、1メートル、1.5メートル、そして3メートルのUSB-Cケーブルがあります。
これだけ揃えてりゃ、困ることはないだろう、と思ってたんですが。
意外とカバーできない領域があることに気付いてしまいました。

・ Meta Quest 3を充電しながら使う
・ 出張先の充電用ケーブル

この2つの用途に1.5メートルのケーブルを使ってたんですが、これが微妙に短い。

あとちょっとあると、届くのになぁ・・・という場面があって、不便を感じること多々あり。

かといって、3メートルのケーブルは硬い&重いので、少なくとも出張用には不便。Quest 3で使うにしても、ただでさえ重いヘッドセットをさらに重くしてくれます。

てことで、柔らかめで軽めで、長さの2メートルのUSB-Cケーブルというのを買ってきました。エレコム製で、近所のエディオンで1500円ほど。

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1メートル、2メートル、3メートルのケーブルを並べてみました。
なんだか怪しげな寄生虫のようですが、ケーブルです。
今回買ったのは白っぽい色のやつ。御覧の通り、がっつり二つ折りできます。
3メートルの方は、これ以上曲がろうとしません。硬いんですよね。

しかも、60W対応のやつなので、

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Raspberry Pi 5につないで使ってみましたが、

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負荷を上げても、雷アイコンが出てきません。
Anker製60W対応ケーブルは雷アイコン出してたのに、こいつは全然大丈夫。
そういえば最近はAnker製についてはあまり良い話を聞かなくて、どちらかというとエレコム製が無難だという話も聞きます。
そんな事情もあって、エレコム製にしてみました。確かに、いい感じですね。

たかがケーブル、されどケーブル。些末な変化点ですが、こいつの良し悪しはかなり快適性を左右します。今後、縁の下の力持ち的な活躍を期待してます。


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2024年3月12日 (火)

Raspberry Pi 5とPCがつながらなかった理由は「プライバシーセパレーター機能」のせいでした

先日の記事でちらっと書きましたが、Raspberry Pi 5とメインPCとがSSHなどで接続できなくなってました。その理由が、ようやく判明。
解決策と共に、記載します。

結論から言うと、「プライバシーセパレーター」「AP分離機能」などと呼ばれている機能が、新しい無線LANルーターで有効になってました。

ブリッジモード初期値一覧|Aterm®WX3000HP2 ユーザーズマニュアル

上のサイトに、この間買った「Aterm PA-WX3000HP2」(と思われるもの)のオンライン上のマニュアルに書かれてました。
ちょっとわかりにくいですが、この一覧の中にある「リモートワークWi-Fi(ネットワーク分離機能)」という項目がそれにあたります。

で、さらにややこしいんですが、正確に言うと、

「プライマリ側の2.4GHz、5GHzはリモートワークWi-Fiがオフ、セカンダリ側の2.4GHz、5GHzはリモートワークWi-Fiはオン」

となってました。

これは一体、どういうことか?

今回購入したPA-WX3000HP2には、アンテナが2本×モード2つ(2.4GHz+5GHz)があり、それぞれSSIDが分かれてます。

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モザイクだらけで申し訳ありませんが、シールには書くSSIDと接続用の暗号化キーが記入されてます。

このとき、プライマリSSIDの方(の5GHz、または2.4GHz)につなげばプライマリ側に、セカンダリSSIDにつなげばセカンダリ側、ということになります。

で、実は我が家のWi-Fi機器をつなぐ際に、

「自分用のPC、スマホ等はセカンダリ側、家族のはプライマリ側」

にしてたんです。

深い意味はなく、単に「家族と分けた方が混みあわず速度を維持できるのかなぁ」なんて程度で分けたんですが。

これが、致命傷でした。

プライマリ側同士の機器間は、先のプライバシーセパレーター機能がオフになっており、互いに通信士あうことができます。
ところがセカンダリ側同士の機器間は、プライバシーセパレーター機能がオンにされていて、つながらないわけです。
ゆえに、セカンダリ側につないでいたメインPCとRaspberry Pi 5は、互いに通信を確立することができず、接続不能だったわけです。

なぜ、こんなややこしい機能があるのか?と思ったのですが、公衆Wi-Fiでは接続している機器同士がつながってしまったら大変なことになるので、そんな需要から作られたのがこのプライバシーセパレーター機能というもののようです。

家庭用でも、例えば来客者にWi-Fiを割り振る必要が出た場合はこのプライバシーセパレーター機能が働く側のネットワークにつないでしまえば、例えば自宅にあるNASなどに接続されることがなくなり、セキュリティ対策となります。

が、それならそうと、簡易マニュアルにも書いておけよ、とは思いました。

ということで、解決策としては単純に「両方ともプライマリ側につないだ」だけです。

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VNCを設定してデスクトップを表示できるようにしたんですが、御覧の通り快適にPC⇔Raspberry Pi間で接続できます。

言われてみれば、Quest3のVirtual Desktopもつながらなくなってました。そちらもついでに修正。

むしろ家族のスマホはローカル接続することがないので、あちらをセカンダリ側にしておけばよかった、というわけです。

こんな落とし穴があったんですね。

「Wi-Fiルーターを買い換えたらRaspberry Piに接続できなくなったぞ!」

という方々にはぜひ、そのルーターのプライバシーセパレーター機能がオンになっていないかをチェックすることをお勧めいたします。

なお、この「プライバシーセパレーター機能」にもいろんな名前があって、統一されてないみたいなので、ググる時にはちょっと苦労します。なんとなくですが、プライバシーセパレーター機能と呼んでいるところが多い模様。ご参考まで。


NEC Aterm 無線LAN WiFi ルーター Wi-Fi6(11ax)対応 2ストリーム PA-WX3000HP

2024年3月11日 (月)

「統計でウソをつく法」

という本を、買ってみました。

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おなじみ、ブルーバックスの本ですが、

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意外と古典です。初版はなんと1968年。私が生まれるよりも前に出版された本。未だに刷を重ね、106刷目です。
そんな昔からの本が未だに売れ続けているということは、いかにこの手のテクニックが変わらず使われているかということを物語ってます。

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そんな本書の主旨は、単純で明解。
統計、数字でだまされないためには、だます方法を知ることだ、というもの。

例えば、何とかの支持率然り、次の首相候補の調査でも時折「ん!?」となる調査結果を目にすることがありますね。

よくあるのが「平均年収は〇〇万円」というやつですが、これを聞くと、その平均年収より上下でちょうど50%づつ分かれているものと勘違いします。
が、実際にはそうなっていない(途方もなく年収の大きい人物に引っ張られて、平均年収以下の人の方が遥かに多い)というのが事実だそうで。

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まさに、そういう話を書いた章もあります。
ぜひ手に取ってみていただくのがよろしいかと思いますが、少しだけご紹介。

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グラフでだます方法、というのはよく使われる手です。
上のグラフは、まったく同じ数値を扱ってます。右と左で、まるで違う印象を与えます。

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もっと極端なのはこれ。所得差2倍を、ドル袋で表しているんですが、高さも幅も、そして奥行きも2倍あるために、8倍もの差に見せかけるという絵グラフのテクニックだそうです。

うーん、よく見かけますよね、こういうグラフ。昔からあったんだ、こういうテクニック。

他にも、調査対象の偏りによる影響や、稀な事例をまるで一般的に扱ってみたりすることで与える印象操作など、ほんと様々です。

そういえば、ネット上でも「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」という名言もあるほどです。

特にデータや、客観的判断を下す立場の人たちは、この本をまず手に取られることをお勧めします。

私自身、最近は安易な政権批判だったり、「○○は遅れてる」的な論調には同調しないよう心がけています。あくまでも、客観的な論証がなされない限りは、いくら自分の信条に合致するものでも疑いの目で見てみようと。

言うほど、簡単ではないですが。でも、思考停止にだけは陥りたくないなぁ。これが私の一番の信条です。

そんな思考訓練を50年以上も売れ続けた、たった1000円ほどのこの本でできてしまう。
そう考えるとお得な書籍だと思いませんか?

(はい皆さん、ここ疑うところです)


統計でウソをつく法 (ブルーバックス)

2024年3月10日 (日)

Raspberry Pi 5に日本語LLM(ELYZA-Japanese-Llama-2-7b-fast-Instruct)を入れてみた

最近はやりの「生成AI」をRaspberry Pi 5で動かしたくなり、入れてみました。
(今回は画像生成AIではなく、いわゆるChatGPTのような会話型のやつです)

しかも「日本語じゃなきゃヤダ」ということで、以下のサイトを参考に入れてみました。

Raspberry Pi 5の基本セットアップとLLM動かしてみた - hacomono TECH BLOG

が、ここを見ただけでは分かりづらかったので、手順を書きます。

最初に、venvってやつで大規模言語モデル用の環境を作っておきます。
どうやらpython 3.11からは、venvで作った環境下でないとpipが使えなくなってます。
前回の記事(Raspberry Pi 5 8GBが来たので画像生成AI「Stable Diffusion」と物体検出「YOLOX」を動かしてみた: EeePCの軌跡)では無理やりインストールしましたが、これが一番楽です。

python -m venv llm

続いて、以下のコマンドを実行。

/home/(ラズパイ上のユーザー名)/llm/pip install llama-cpp-python

これで、必要な環境がインストールできちゃいます。

pipのところを絶対パスで入力してるのは、venvで作った環境をsourceコマンドを使って切り替えるのが面倒なので、直接呼び出してるためです。

続いて、以下のサイトへ行き、モデルをダウンロードします。

mmnga/ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct-gguf · Hugging Face 

このサイトの「Files and versions」タブをクリック。

Raspi5llm01

こんな一覧が出てきます。
これの一番最初の方にある「Upload ELYZA-Japanese-Llama-2-7b-instruct-q2_K.gguf」てやつの行にある赤丸のところをクリックします。
(PCでも可能ですが、Raspberry Pi 5上でやると直接拾えます)
これは以前(ChatGPT 3.5並みの日本語能力を持つとされるLLM「ELYZA-japanese-Llama-2-13b-instruct」を使ってみた: EeePCの軌跡)でも使ったELYZA Japanese Llama2の70億パラメータ版の量子化モデルで、メモリー使用量が少なく、Raspberry Pi 5でも辛うじて動かせます。

つづいて、「elyza.py」というコードを作成します。

私の場合はvi使いなので、

vi elyza.py

ですが、viをnanoに変えてもらってもいいです。
コードの中身は以下。

import sys
from llama_cpp import Llama
llm = Llama(model_path="ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct-q2_K.gguf", verbose=False)
output = llm("<user>\n" + sys.argv[1] + "\n<assistant>\n", max_tokens=128)
print(output['choices'][0]["text"] + "...")

これを、先のダウンロードしたモデル(ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct-q2_K.gguf)と同じフォルダに置きます。

この状態で、

/home/(ラズパイ上のユーザー名)/llm/python elyza.py "名古屋の名物は何ですか?"

と実行します。
(なお” ”内は適当な質問を日本語で入れます)

ところで、Raspberry Piでの日本語入力設定は、以下が参考になります。

Raspberry Piに日本語で入力できる設定方法(fcitx-mozc) | ラズパイダ

で、待つこと30〜40秒ほど、

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上のような答えが返ってきました。

うん、まあまあの答え……でもないな。名古屋めしに味噌汁?とんかつ?ひよこっこ?最後のはなんじゃ?

でも、文章はかなり自然です。さすがはElyzaの日本語LLM。

ということで、Raspberry Pi 5 8GB上で日本語LLMが動いてくれたのですが。

使い道がないですよね。遅いのはともかく、いちいちコマンドで打つのは面倒。

チャット風インターフェースにする方法もリンク先にありましたが、あれはうちではうまく動きませんでした。

まあ、Raspberry Piと会話したいという人以外は、あまりやるメリットなさそうです。

ところで、最近無線LANルーターを変えた影響か、Raspberry PiにSSHで接続できなくなりました。原因は不明ですが、無線LANルーター変える前はつながってたので、おそらくはそれが影響している可能性大です。

おかげで、Raspberry Pi↔︎PCのファイルのやり取りがしづらいので、ちょっと不便です。そのうち、直し方を探さないと。


面倒なことはChatGPTにやらせよう (KS情報科学専門書)

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