日経Linux最後の号を購入
今月は、よく読んでいた雑誌が3誌、休刊を迎えます。
で、今週はこの2誌が最終号を出してました。
日経Linuxと、まんがタウンです。
どちらも20年以上、紙雑誌として売られ続けた雑誌ですが、ついに最後の時を迎えてしまいました。
ちなみに、日経Linuxの方は別冊として、創刊からの全254冊の目次を掲載してました。
まあなんとなくぱらぱらとみていたんですが、そういえば日経Linuxが出ていた25年の間に、個人的にはLinuxにとっての大事件が大きく二つ、ありましたね。
一つは、このブログの表題にもなっている「EeePC」。
2008年3月号では、当時話題だったEeePC 4G-Xの国内発売のニュースが取り上げられてました。
日本ではWindows版しか発売されなかったEeePCですが、実は元々はLinuxを搭載し、安価に作られたPCだったんですよね。
それに危機感を感じたMicrosoftが、当時としては激重なOSだったVistaへ移行しつつある当時の状況にあって、この安価なPC向けにWindows XPを復活させたんですよね。
後にこのタイプのPCを「ネットブック」と呼ぶようになります。
このネットブック自体は、今はもう残っておりませんけど、その後のタブレット登場や、そしてスマホの台頭につながる一つの歴史的な流れを生んだような気がしておりますね。お気軽に手元でネットを楽しむ環境の提供、そういう意味ではネットブックもスマホも同じです。
で、このあたりから日本メーカーの没落が始まりました。
さて、もう一つの事件は、第3次AIブームです。ここ日本では、2016年暮れごろから始まったように思います。
日経Linuxを見ると、2017年のこの号から「人工知能」というキーワードが登場していたようです。
他にもラズパイが登場し、一世を風靡しましたね。今もラズパイ自体は活用が続いてます。でもまあ、あれはネットブックと根っこが同じで、いわゆる「100ドルPC」構想から派生した安価なコンピューターとして出てきましたよね。
そんななか、Linux単体での訴求点がなくなってきたというのか、日経ソフトウェアに統合する形で本誌は消えてしまうときを迎えてしまいました。
ちょくちょく購入しておりましたが、残念ですね。
以前は最新版のUbuntuが出るたびに、CD-ROMを持っておくために買ってました。でも最近は円盤付きがほとんどなくなりました。そもそも読み込む光学ドライブを持ってる人が減りましたし、ネットで手に入れた方が早いですし。
ということでこの日経Linuxの最終号は、永久保存版ですかねぇ。
ちなみにもう一つのまんがタウンも、23年間続いての消滅です。
「新婚のいろはさん」を読むために買ったのが始まりですが、気づいたらいくつかの連載を読んでました。
この休刊に合わせて、いくつかの連載が止まってしまいました。残りもWebアクションなどに移行してます。
紙出版誌にとっては、衰退の時代ですね。言われてみれば紙の雑誌を買う量が減りました。それでも毎月、なんだかんだと2、3冊は買ってますけどね。
なお、今月終わりには「DOS/V PowerReport」誌が休刊です。買わなきゃ。
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