杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」を読んだ
タイトルにある通りです。「世界でいちばん透きとおった物語」という小説を読みました。
とあるアニメ紹介を主にやっているYouTuberさんのチャンネルで、この小説のことを知りました。
この動画中でも述べられているのですが、この小説はとにかく「ネタバレ厳禁」「紙の書籍でしか作りえない作品」です。
なんてことをおっしゃるので、とにかく気になって仕方がない。とりあえず、これを見たその週末に書店へ出向いたのですが。
ない!!
そう、この動画で紹介された直後に、売り切れ続出であらゆる店頭から消えてしまったとのことです。タイトル通り、透きとおってしまった、と言うわけではありません。恐るべし、YouTuberの影響力。
で、しばらくは入手できずに悶々としておりましたが、ようやく書店で並び始め、先日やっと入手しました。
にもかかわらず、一週間ほどは買ったままほったらかしにしてたんですが、この週末にやっと開き、そして一気に読み終えました。
で、読んだ感想ですが。
全部で13章からなる小説ですが、その12章を読むあたりから、この作品の脅威さを思い知らされます。
ああ、確かにこれは、紙の書籍でないと無理だわ。
そして「世界でいちばん透きとおった」のタイトル回収。
そのすべてを悟ったとき、もう一度この本を見直すと、背中からゾゾッと寒気がします。えっ、そこまで考えて書いた本なの!?
最後のページには、さすがにからくりはないか……と油断していると、実は仕込まれていた、何てのもあります。
まあ、そういう本だった、ということだけを、お伝えします。
内容的には推理小説というカテゴリーになるんでしょうけど、その謎かけの方向がかなりぶっ飛んでます。
にしても、恐るべきアイデアですね。私も一応、小説家になろうで作品を挙げている身ではありますが、こんな考えを思いつくことすらあり得ない。いや、小説家になろうでは再現不能です。
まあ、帯にもある通り「ネタバレ厳禁」なので、気になる方はぜひ、手に取って読まれることをお勧めします。
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