AI版「ポートピア連続殺人事件」を完走してみた
先週、4月24日にリリースされたAI版「ポートピア連続殺人事件」を早速ダウンロードしてみました。
ちなみにこのゲーム、いきなり評価が低い模様。
まあ、やってみればよく分かりますが、このゲーム、会話式というよりはコマンド入力式のアドベンチャーゲームです。
AIにより、自然な会話ができる……と期待してかかると、えらい目にあいます。ちょっとやってみた感覚では、1980年代のコマンド入力式のAVGが多少マシになった程度。
というのも、本来ならばChatGPTのように何らかの会話に対して生成AIがそれなりの答えを返してくれるもの、と思いがちですが、このゲームのシステムはそうはなっておりません。
受け付けられない文章には「うーん……」「ボス、操作に専念してください」的な定型文を返されるだけで、会話として成り立っておりません。
そういう意味では1980年代、まだ8ビット機が全盛だった時のアドベンチャーゲームと割り切った方がよさそうです。
で、私もその成り立たない会話に苦しんだのですが。
以下のYouTube動画を参考に、クリアしました。
詳細は上の動画に譲るとして、ここでは少しかいつまんで紹介。
ゲーム開始。場所は花隈町。なお1983年、なはずですが、なぜか今どきの軽自動車、そして2017年に発売されたジャパンタクシーがなぜか道路を走っており……いや、細かいことは無視しましょう。
現れたのは、間野康彦、通称「ヤス」。コナン君でなくても犯人はバレバレなわけですが、ここではさすがに馬脚を現してはくれません。
てことで、捜査を続けます。
殺された山川耕造の屋敷にはよく来ます。どういうわけか、電話をかける時はこの応接間がほとんど。捜査本部に電話はないのか?と聞きたくなるほど、電話をかけるためにここへやってくることになります。
捜査が進むと、なぜか神戸港へやってきて、しかも淡路島の洲本港へやってくることに。
聞き込みをしてみますが、何にも得られません。なんでこんなところにやってきたのか?
こういう唐突な展開、すごく多いです、このゲーム。捜査本部に戻るや、いきなり証言が得られたり、電話番号を教えられたり、云々。
容疑者の一人である俊之のアパートで、古のプッシュダイヤル式電話機の下にいかにも怪しげなメモが置かれてます。グラフィックがきれいすぎるために、このメモの置き方があざとい。
ちなみに、ここに出てきた「こめいちご」だけは、この部屋の電話でしかかかりません。
なお、電話のかけ方は「*15」と打ち込んだらかかります。
こんな調子で、一人ひとり容疑者をつぶしていきます。
ちなみにこの俊之は、事件の日時に麻薬の取引をしていたため、うその証言をしていたことがさっきの電話をかけたことで判明します。
判明するんですが……
その解決策が、なんと「殴る」。二度殴ると、履いてくれます。昭和ですねぇ。
同様に、この屋敷で働いていたというこの小宮という男も
殴りつけてアリバイを吐かせます。
別に犯人というわけではなく、事件のその日に鍵をかけ忘れており、それがために犯人として疑われるのを恐れていた、という証言が出てくるだけです。
電話をかけるシーンがあるんですが、このスナックぱるというところにかける際は、素直に判明した電話番号をかけるんですが
紛らわしいのはこの京都にある寺田屋旅館にかける時は、京都の市外局番である「075」をつけないとダメでした。
そんなこと、わかるかい。
ちなみに、その寺田屋旅館から得られた平田という男の行き先に行ってみたら、何と首をつって死んでいました。
で、そこで唐突にヤスが「捜査を止めろと命令してください」と言ってきます。
もちろん、やめるわけにはいきません。犯人は別にいる!わけですから。
この新劇に勤めている、川村という男を知るおこいと言う女性が出てきます。
それなりに重要なフラグを立ててくれるんですが、ところでこの「新劇」というのがこれまたとんでもない意味の……80年代には、この言葉って常識だったんですかね?
で、その川村という男も死んでいて、また捜査を止めろと言ってくるヤス。いや、川村が犯人というには証拠不十分過ぎるでしょう。
焦るヤスに構わず、捜査は続きます。
どうでもいいですが、随分と昔にいなくなったとされる兄妹のお兄さんの肩に蝶々のあざがついてるなんてこと、どうしてご近所さんが知ってるんですかね?
その後、なぜか地下室で叫ぶと日記帳の入った隠し金庫が見つかり
その日記帳には、かつて詐欺でだました相手への罪滅ぼし的なことが書かれていて、その相手というのが先の兄妹で……
そして最後に、捜査本部にてヤスに「服を脱げ」と命じます。
別に、こいつがその兄妹の兄だなんて読める話はなかったんですけどねぇ。
ですが、あっさりと判明します。で、さらにこいつが犯人だとつらつらと自白し始めます。
ちなみに、妹の文江もタイミングよく登場。
要するに、兄妹共々捕まったということでしょうね。
最後に、あっさりとしたエンディングが。
ざっくりと通した感想ですが。
グラフィックは綺麗ですね。というか、写真を使ってるところが多い気もしますが。
おそらくファミコン版をベースに作ったと思われるストーリーのようですね。といっても、地下迷路まではなかったです。
ただ、ファミコン版ではコマンド選択式だったのに対して、こちらは入力式。いくらAIで表現の揺れを吸収できると言っても、およそ満足できるものではないです。ただ、これはまだ初期版とのことで、今後さらに精度アップや機能拡充が図られるようです。そういえばこのゲームはAIの技術デモとしてリリースされたものですし。
今見るとツッコミどころ満載なゲームでしたが、でもまあ、懐かしい内容でした。再び出会えてよかったかな、というのが素直な感想です。しかも、無料で。
こんな感じで「オホーツクに消ゆ」もリリースして欲しいなぁ。ニポポ人形の謎に、もう一度触れてみたい。
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