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2023年3月25日 (土)

みんな大好き!?新しいBing(特に日本)

正直言うと、Bingって嫌いなんです。
検索のトップがなんかちょっとズレてて、いまいちなんですよね。それがあって、Edgeをメインブラウザにしたくないという事情があります。

が、そんな私でも、新しいBingってやつには飛びついてしまいました。

 ChatGPTを超える!? 新しいBingのチャット機能をトライしてみた: EeePCの軌跡

確かに、このBingチャットは衝撃的でしたね。おそらくChatGPT系では一番気軽に使えるやつですから。
この手のことはまず最初にGoogleがやるものだと思っていたので、それをMicrosoftが先にやったというのがすでに意表を突かれました。

そう思ったのは私だけではなかったようで、それを裏付ける記事が出ておりました。

日本人「新しいBing」めっちゃ使う 日本MSが利用動向を公開 1人当たりの検索数で世界トップ - ITmedia NEWS

この新しいBing、一人当たりの使用量は日本人が最も多かったとのことです。プレビュー登録数も、世界で100万人に対し、そのうち日本だけで10万とのこと。
なぜ、日本がトップ?という理由は思い当たるような、当たらないような。チャット好きだとか、新し物好きだとか、Twitterで拡散したからだとか、いろいろ言われてますけど、それを裏付けるデータは特になさそうです。
ただ、わりと日本人って新しい物好き、特に「言葉」に関わることに関しては、古来よりこだわりが強いです。その気質にマッチしたのかもしれません。

私の身の回りの話ですが、月額20ドルのChatGPT Plusに申し込んだという人も何人かいます。また、先日紹介した「AIOne」というサービスも、かなり興味を示す人がいました。

会話型AIのGPT-4/ChatGPTと画像生成AIのStable Diffusionを両方使えて月額ワンコインなサービス「AIOne」: EeePCの軌跡

下手をすると画像生成AIよりも、会話型AIの方が関心が高かったのでは?と思えるほど。皆さんの周りでは、いかがでしょうか?

以下、余談ですが、この「言葉」に関する愚痴を一つ。

最近思うのですが、例えば「〇〇をやり遂げる!」みたいなことを宣言する、それ自体には問題はないのですが、宣言してしまって満足している人があまりに多いのではないか?ということ。

有言実行、というより、有言無実行、とでもいうんですかね?口にした途端、そこで満足して止まってしまう。
例えば「我が〇〇を世界一にする!」と言い、それに対してこう取り組む、みたいなプレゼンをする、が、その後は上手くいかず、立ち消えしてしまう。
当たり前の話なんですが、今現在、成し遂げられていないことを成し遂げようとすると、大なり小なり困難にぶち当たります。特にそれが大きな目標であればなおのこと。その困難を乗り越えるためにどうするか?が問題となるんですが……困難を乗り越えたこと自体を、あまり評価しない傾向が見受けられるんですよね。むしろ、その「困難」を口にすると怒り出すというか、不機嫌になる。

誰かの本で見ましたが、日本という国は古来より「言霊(ことだま)」が支配する国で、言葉にするとそれが実現する、という不自然な信仰を無意識に信じている、というのがあるとのこと。

つまり、何かが成し遂げられればそれは言い出した人のおかげであり、それを実現するために困難を一つ一つ取り除いた人の知恵と努力に敬意を払わない。

言われてみれば、80年ほど前の戦争では「勝つ勝つ」と唱え続けるだけで思考停止し、それを現場に押し付けた結果、膨大な犠牲を伴い国を傾ける結果となりました。
最近でも、切り売りと買収が繰り返される何某東芝などでは、トップが唱えた「チャレンジ」により、結果として不正会計にまみれてしまった。
この時、その言葉の実現にはどれほどの困難と、それを乗り越えるための叡智が必要であるかを、一度立ち止まって認識することができたならば、これほどの悲劇は起こりえなかったのではないか?
よく「失われた30年」と言いますが、それは言霊と思考停止と現場無視によってなされた結果ではないのかと、私などは思います。

AIが急激に発達する現代、この一年間の内に、画像生成AIと会話型AIの発達ぶりには目を見張るものがあります。

で、くだんのChatGPTですが、これって「質問を投げかけた人にとって都合のいい回答を返すAI」ともいえるわけです。

だから、言霊信仰の日本人にマッチしたんじゃないか?という仮説を、私はなんとなく抱いております。
が、このChatGPTを前に我々がやらなければならないことは二つ。

一つ目は、世界の技術発展の速さを実感し、次に起こるべくイノベーションに備えるべく、人を育てること。

二つ目は、こうして放たれた最新技術をむしろうまく活用し、それを世間に貢献できるビジネスモデルへと昇華すること。

特に二つ目は、元来日本が得意としてきたもので、それによって経済成長を成し遂げてきたわけです。
だから、会話型AIに自分の願望通りの答えを期待するばかりで思考停止し、自己満足にうつつを抜かしている場合ではない、ということを私自身も含めて意識しないといけないと、思うわけです。

はたして、プレビューに参加した10万人の内のどれくらいが、そう感じているのでしょうかね?

私としては、この会話型AIの台頭が、次の時代へつながる良いきっかけとなることを、願うばかりです。いや、言霊ではなく、ほんとに。

 


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コメント

事務作業的なお仕事から離れて久しいので
こういう自動生成のツールがあるのを知りませんでした。
自動で作られたものでも、繰り返し同じようなものを
作るんであれば、全てでなくひな形としての利用で
時短になりますね。プログラマの時に欲しかった(涙

出力されたものを全力で信用するような事を気を付ければ
適材適所で良いのかなと思います。文章も人それぞれの
味ですから(w

> mokekyoさん
恐ろしいほど便利なツールです。が、注意が必要なものであることには違いなく、すべておまかせとはいきませんね。上手く使えば、相当時短になることは間違いありません。
と言っても、これを会社で使えるところはまだ少なく、セキュリティを理由に禁止しているところが多いというのが実情。あまり便利になれるというわけではないようです。(うちの会社もそうです)

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