ある意味「AI」の正しい使い道!? 味の素のAIによるパッケージデザイン
「AIでパッケージデザイン」って言われたら、
「ああ、また画像生成AIか」
と思いました。はい。
が、それとは全然異なるアプローチに、ちょっと興味そそられます。
味の素、AIによるパッケージデザイン開発で「マッケンチーズ」の売上は計画比1.5倍に
株式会社プラグが提供するパッケージ評価サービス「パッケージデザインAI」を味の素が用いて、「マッケンチーズ」という製品のパッケージデザインを作成したところ、売り上げが想定の1.5倍に達したというニュースです。
「パッケージデザインAI」とは、1020万人の消費者調査を教師データとして学習されたモデルで、消費者がデザインをどう評価するかを判定する「評価AI」と、デザインを実際に生成する「生成AI」とがあるそうですが、今回用いたのは前者の「評価AI」とのこと。
いくつかのデザイン案と、その製品に求めるキーワードとを組み合わせて、最も評価の高いデザインに寄せていくというもののようです。
結果的に、デザイン開発コストも半減したそうですが、そちらは置いておき。
デザインって、本当にその製品の売り上げを左右します。車なんかだと、それが顕著に現れますね。バカにできません。
で、そのデザインそのものは人が作って、AIに判定させる。その値をみて、目的の製品イメージに寄せていく……デザインそのものを自動的に作らせるのではなく、意思決定の補助にとどめるというのが上手い使い方だなぁと個人的には思います。
AIの発達と、人の創造レベルの向上。一見すると相反する両者に見えますが、互いをうまく補い合うというのがAIのもっとも現実的な使い方じゃないかなと。
でないと、人がバカになってしまいますからね。
画像生成AIが流行ってますけど、これもそのまま使うのではなく、支援的な使われ方が現実解ではないかと思ってます。実際、そういう使い方をしている方もいらっしゃるようです。
発達しすぎた技術が人を不幸に追い込む、そういう方向の科学的発展は、あってはいけないことだと思いますね。自称「データエンジニア」としては、それを忘れないようにしたいと思ってます。
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