NovelAI diffusionがヤバい
ここ数か月の間に、画像生成系AIが急激な進歩を遂げております。
Midjournyに始まり、Stable Diffusion、それ以外にもいくつもの画像生成AIが話題になりましたが、極めつけとして「NovelAI diffusion」なるものが出てきました。
【解説】NovelAIで超ハイクオリティな二次元イラストを生成してみる #NovelAI #NovelAIDiffusion|さいとう|note
このNovelAI、一言で言えば「二次元特化型画像生成AI」とでもいうんでしょうかね。マンガや小説の表紙絵のような画像をほいほいと作成してくれるようです。
例えば、こんな感じの画像が作れるようで。
#NovelAIDiffusion #novelAI がリリースされました。多分現状課金会員のみ遊べるAI画像生成サービス。
— 852話 (@8co28) October 3, 2022
かなり綺麗な線画と塗りに特化したキャラクターを生成してくれる。あとすごくボディラインが良いですね。ハイクオリティ過ぎて普通に人間が描いたって言っても遜色ない仕上がり(触ってまだ5分くらい pic.twitter.com/e9zbzKMGVi
なお、今のところ無料での利用はできない模様。
先のリンク先に、利用方法が書かれています。
で、このNovelAIが今、物議を醸しだしているみたいです。
曰く、無断画像転載サイトにある画像データを教師データとして作られたAIな模様、とのこと。
いや、それを言い出したら今までの画像生成AIすべてがその転載サイトの画像データをつかっているらしい、との話だそうで。
確認のしようがないので何とも言えませんけど、でもおそらく間違いないでしょうね。ついでに言えば、実写画像も無断で使われている可能性だってあります。
ちょっと厄介なのは、教師データに使った画像そのものが生成されるというわけではないため、著作権的な問題を問えないというもの。
ですが、この手のAIには「画像の生成精度が向上 = どこかで見たような絵が出来上がる」という構図もあって、高精度な画像が作り出せるようになったがゆえの問題というものが噴出し始めたようですね。
しかも、オープンソースで配布するならまだしも、有料サービスとしてしか使わせないとなると、それってつまり他人の才能を勝手に流用して商売をしているようなものだと言われても仕方がないわけで……
画像生成AIが急速に発達したがゆえに生じた、倫理的な問題ともいえます。
さて、そんな高精度なAIですが、実はこの手のAIにも盲点があります。
簡単にいうと「航宙戦闘艦を上手く描いてくれるAIがまだ存在しない」ことです。
いわゆる漫画やラノベの表紙絵・挿絵は特有の娘の絵が使われているがゆえに、大量の教師データが存在します。
が、私が「小説家になろう」で書いているような砲艦やら強襲艦やらは、ほとんど教師データが存在しません。
てことで、この手のAIには期待することは多いんですけど、残念なことに私を満足させる画像は作ってくれそうにありません。
宇宙戦艦ヤマト、ガンダム The Origin、銀河英雄伝説くらいですからねぇ、この手の画像は。
つまりまだAIには未知のフロンティアがたくさん存在するわけです。
ということで、AIが人の仕事を奪うことは、まだまだ当面の間は起こりそうにないですね。
AIに仕事を奪われそうだと懸念されている絵師様、この未知のフロンティアならばまだまだ活躍の場が残されております。なんとなれば、私の作品につながるような絵を描いていただければ、などと考えないこともありませんが(チラチラ)
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