Raspberry Piでピザ窯の温度制御
秋葉原に現れたピザ屋台で、Raspberry Piを用いたピザ窯の温度制御をやっているという記事を発見。
ラズパイでピザ窯制御——秋葉原にIoTピザ屋台「おとめし」が登場 | fabcross
これによれば、このピザ屋台「おとめし」では、Raspberry Piを用いてこのピザ窯の温度制御を行っているとのこと。
焼くのは、直径20cm程度の、一人で食べきれるサイズのピザ。これを、窯内2か所の熱電対で計測した温度をもとに、Raspberry Piにて窯の温度を制御しているようです。
いずれは、音声対応、ベルトコンベヤーのオートメーション化などを考えているとのこと。
なお、単なるピザ屋台ではなく、電子工作の普及にも貢献しようと考えているようで、実際にここのRaspberry Piの回路はむき出しで公開されている模様です。なかなか、秋葉原らしいです。
ただ……とても素晴らしい屋台なのですが、非常に細かい突っ込みが一つ。
それは、この仕組みそのものを「IoT」と称しているのですが、見る限り、IoT要素が全然ないんです。
IoTとは、「Internet of Things」、つまり、モノのインターネットという意味。ですが、これがネットに接続されている雰囲気が全然ない。
電子工作としては、素晴らしいです。なにせこの熱い窯と、熱に弱いコンピューターボードとの組み合わせを実現しているんですから。
それゆえに、IoTという言葉への違和感がちょっと……いや、ほんとに細かい話なんですけどね。
もしかすると、温度制御の情報が逐一ネット上で公開されていたり、あるいはRaspberry Piはエッジ側で、クラウド上に温度制御のコードが置かれていて、そこに送信して制御してるってことなのかもしれませんが。
Raspberry Piを使ったこの手の応用の話は、なかなかユニークなものが多くて面白いですよね。こちらもそろそろ何か、考えたいものです。
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コメント
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どちらかというとネットなど相互に繋がり
制御するって意味で使われてるのかなと思いました>IoT
IoTのIがインターネットだからといってネットに繋がないのは
違和感はちと固くないすかね?
投稿: mokekyo | 2021年5月 6日 (木) 21時48分
> mokekyoさん
制御もありますが、どちらかというとデータ収集して工場全体を「見える化」して、全体で何が起きているのかを把握できる、という使われ方が最近の主流ですね。ついでにそこに機械学習を組み合わせて、異常検知させる、というものもあります。
と、いうことで、確かにこの事例も、いずれはそういう方向を目指すんだと思ってます。Raspberry Piですからね。
投稿: ディープタイピング | 2021年5月 8日 (土) 04時43分