Microsoft純正の無償RPAツール「Power Automate Desktop」リリース
日本時間の3月3日に行われたオンラインイベント「Microsoft Ignite 2021」で、全Windows 10ユーザー向けに「Power Automate Desktop」というRPAツールが無償で提供されると発表されました。
[速報]マイクロソフト、無料でRPA機能「Power Automate Desktop」をWindows 10ユーザーに提供開始。Microsoft Ignite 2021 - Publickey
なお、この「Power Automate Desktop」ですが、既に公開済み。
ダウンロード元:Power Automate Desktop | Microsoft Power Automate
これまでは有償版のみだったようですが、今回、無償版を出したということのようです。
実は先週、会社のPCにダウンロードして試してみましたが、一言でいえばOfficeとの連携がとてもよさげです。
例えばですが、うちではよくExcelのファイルを各部署の代表者に送信して、記入してもらったExcelファイルを添付で返信してもらい、それを一つのExcelファイルに転記するという作業をよくやるんですが。
送信してもらったこの添付ファイルを一つのフォルダに入れて、それをせっせと転記するマクロというのは既にあるんですけど、この一つのフォルダにメールを入れるという作業は手でやるしかありませんでした。
が、なんとこのPower Automate Desktopを使うと、たったの2つの命令で実現できます。
受信したメールをOutlookのあるフォルダ内に集約する必要がありますが、その状態で「Outlookを起動します」と「Outlookからメール メッセージを取得する」の2つの命令だけで、それが実現できました。
ちょっと詳しく書くと、「Outlookからメール メッセージを取得する」の中に、処理するメールをフォルダや差出人、タイトルなどで絞込める項目が並び、その下の方にある”添付ファイルをダウンロードする”というような項目で添付ファイルを落とすようにすれば、一気に添付ファイルを落とせます。
ちょっとこれは驚き。UiPathあたりならもうちょっと必要な命令が多いでしょうね。
その気になれば、新着メール(未読メール)の添付ファイルを自動で選んで落とすということも可能なので、メールが来たらすぐに添付ファイルを特定のフォルダに入れられることもできます(スパムの場合もあるので、おすすめはしませんが)。
これ単独で何でもできるというわけではなさそうですが、Officeを多用している人ならもしかしたら、WinActorやUiPathのようなメジャーなRPAツールよりも簡単に自動化できるかもしれません。
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