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2020年10月 4日 (日)

久しぶりにEeePC 1000H-Xを起動してみた

さて、かつてのこのブログの看板機種、EeePC 1000H-Xを起動してみました。

ですが、決してノスタルジックな思いに浸って立ち上げたわけではありません。ここに至るまで(ほんの少し)の経緯があります。

実は、「CloudReady」なるOSの存在を今さらながら知りまして。

【西川和久の不定期コラム】余ったマシンで無償Chromium OSをお試し! Neverwareの「CloudReady」 - PC Watch

古すぎて退役したPCを、Chrome OSライクなOS機に変えてくれるというものが、CloudReady。

上の記事ではCorei5のメモリ8GBマシンという、さほど古さを感じさせないPCで使っておりますが。

どこかで「32ビット版ならネットブックでも起動可」という文言を目にしまして。

いや、だったら入れるしかないんじゃねぇ?と思い、このCloudReadyを入手しようと試みました。

すでに32ビット版は、配布されておりませんでした。

入手できそうなところはあるんですが、かなり怪しげなダウンロードサイト(GoogleDriveのフルアクセスを要求してくる)しかなくて断念。

で、次に思ったのは、Ubuntuなら入るんじゃないかということ。そういえばうちのEeePC 1000H-Xは、2014年にUbuntu 14.04LTSを入れております。

で、調べたのですが、どうやらUbuntuも18.04LTSの32ビット版を最後に、32ビット版は配布していないそうです(LTS版の話ですが)。

なお、今最新のubuntu 20.04LTSは64ビットのみです。

Windows 10も、すでに今年の5月には32ビット版の配布を終了しております。

マイクロソフト、32bit版Windows 10のOEM提供を終了。既存システムのサポートは継続 - Engadget 日本版

ということは、64ビット非対応なうちのEeePC 1000H-X(Atom N270、1.6GHz、64ビットはもちろん非対応)はもうインストールできるOSがないってことのようで……

などと調べているうちに、せっかくだからEeePCを起動してみることにした次第です。

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長い前置きのわりには、まったく中身がありませんね。それならさっさと立ち上げていればいいものを。

などと思いながら、電源ボタンをオン。

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起動すると、Ubuntuが立ち上がり始めました。

Img_4264

ちなみに、14.04LTSです。

このバージョン、実は昨年(2019年)の4月までサポートされていたんですね。

Img_4266

なんか起動したら、アップデートがはじまってしまいました。

Img_4267

せっかくなんで、入れておきます。

Img_4263

ところで、同じ10インチ同士ということで、Surface Goと並べてみました。

Surface Goもベゼルが太い方ですが、EeePC 1000H-Xの太さなどその比ではありません。

キーボードは今でもまあまあの使用感です。

Img_4265

厚みなどは、段違いです。こればかりはしょうがないですね。考えてみれば、もうすぐ購入して12年も前のマシンです。

さて、EeePC 1000H-Xの過去をちょっと振り返ってみると……

EeePC 1000H-X届きました!!: EeePCの軌跡

購入したのは、2008年10月25日。で、上は当時の記事のリンクと写真。この当時は安価でそこそこ使えるPCということで、画期的でしたね。2台目のネットブックとして購入し、少なくとも2年ほどは使用。

その後、iPadやiPhoneに押されて使わなくなるものの、2014年に復活させてます。

EeePCからサポート切れのXPを追っ払ってUbuntu 14.04入れてみた: EeePCの軌跡

わけあってこの当時、ちょっと自由にExcel(の互換ソフト)を使いたかったんですよね。それでサポート切れのWindows XPを追い出して、Ubuntu 14.04LTSを入れたんです。

この連休はEeePCでExcel資料作り: EeePCの軌跡

で、これが今のところ、うちのEeePC 1000H-X最後の活躍となりました。

あれから6年。もうバッテリーも死んでしまった模様。電源から切り離すと、動きそうにありません。

この先、これを使おうとしても無理そうです。

せっかくだから、いろいろとやってみました。

Img_4274

まずは、ブラウザ。このブログを表示させてます。

表示は可能ですね。ただし、かなり狭いですが……

Img_4272

なんかExcelのファイルが入っていたので、LibreOfficeで立ち上げてみました。

はい、この通り、起動します。

Img_4276

空き容量を見てみると、まだ20%ほどしか使っておりませんね。

たしかこれ、32GBのSSDを搭載したはずですが、十分すぎる空き容量です。

ただし、これ以上のことができませんね。

Wi-Fiにはつなぐことはできたのですが、NASに接続することはできず、さらにUSBメモリも128GBのしか転がっておらず、フォーマットの関係で認識してくれませんでした。

32GB以下のメモリやSDカードがうまい具合に転がっておらず、残念ながらファイルのやり取りができません。最近買った32GB microSDカードも手元にないんですよね。

久しぶりにEeePC 1000H-Xを起動してみましたが、これと言って使うことなく終了です。

名前の通り、ネットなら今でも接続できないことはない、ネットブックとなっております。

次に起動するのは、いつの日か……


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Eee PC 1000H-X」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
唐突ですが、実は以前、私もEeePC 1000H-Xを持っておりました。その縁で、かなり前からブログを拝見させて頂いております。あまりに懐かしくて、コメントさせて頂きました。
あれ以来、色々モバイルPCは変革し、今はMacbookの12インチを利用していますが、ブログを読んでいて思うとあのEeePCから性能だけじゃなく、厚さ・スタイリッシュさなど色々変わったなと思うところです。
懐かしい思い出に浸れました。ありがとうございます。これからも楽しく読ませていただきます。

> ノギヨーク さん

コメントありがとうございます。EeePCを買ったのは、2008年。最初は4G-Xでしたが、この1000H-Xに乗り換えて、それからは長い付き合いでした。
想像以上に、モバイル環境は変わりましたね。PC自体もどんどん薄くなり、それどころかスマホが普通になり、PCそのものが少なくなったかと思いきや、このところのテレワーク熱で、再びモバイルPCが注目される時代になりました。

今はSurface GoとMacBook Airを行ったり来たりですが、年末にはARM版MacBookの噂まであります。これが本当なら、次に買うのはiPhoneにするかMacBookにするか、悩ましいところです。

我が家では子供のメモ帳での文字遊び、MIDIソフトでキーボードを使ったピアノ演奏に使っています。アイコンを押してから立ち上がるまでとても遅いので、アイコン押したら飲み物を飲んだり休憩するようにしています。ブラウザはVivaldiにしてかろうじて使えるようになりました。
ところでLibreはメインPC(hpの15インチノート:AMD A6-7310 APU with AMD Radeon R4 Graphics)で活躍しています。プライベートで.docxや.xlsxのファイルでやりとりする用事が出来てきましたが、わりと使えています。今まで使ってきた無料office互換ソフトウェアの中ではもっとも使いやすいように思います。

> souさん

まだ使われてるんですね。さすがに驚きです。我が家のEeePCは、もうバッテリーも充電できず、瀕死の状態ですね。この上、32ビットOS消滅を受けて、いよいよ危うくなってきました。

LibreOfficeを使ったのは、ずっと以前に応募した「みんなのラズパイコンテスト」の時です。あれのファイルフォーマットに、通常のOffice以外に、LibreOfficeが指定されてました。マクロでも使わない限りは、あれで十分ですね。

>Windows 10も、すでに今年の5月には32ビット版の配布を終了しております。

>マイクロソフト、32bit版Windows 10のOEM提供を終了。既存システムのサポートは継続 - Engadget 日本版

>ということは、64ビット非対応なうちのEeePC 1000H-X(Atom N270、1.6GHz、64ビットはもちろん非対応)はもうインストールできるOSがないってことのようで……

32bit版Windows 10のOEM提供が終了しただけで,既存の32bit版Windows 10PCに対する32ビット版の配布は今でも継続して居ます.(2023年4月時点で22H2)

現においらはEeePCでは無いのですが,NECのタブレットPCのVersaPro タイプVT(PC-VK24VTAMJ)(Atom Z3795,1.59GHz-2.39GHz,64ビットはCPUが対応,UEFIが32ビットで非対応)でWindows 10をインストールして居り,現在は22H2に成って居ます.
なので,EeePC 1000H-XにもWindows 10で有効なライセンスが有ればインストール出来る可能性が有ります.

>あれから6年。もうバッテリーも死んでしまった模様。電源から切り離すと、動きそうにありません。

>この先、これを使おうとしても無理そうです。

EeePC 1000H-Xに対応したバッテリーを探すかバッテリーのセル交換の業者を探すかの何れかに成ります.

Ubuntu 14.04LTSは既にサポートが終了して居るし,exFATへの対応の難易度が高いので,32ビット版のLinuxでexFATへの対応の確率が高いものに成ると, Puppy LinuxのSlacko 7.0 32bitかQuirky7-light 32bitかLxPup FF+D 21.02 32Bit,SliTaz5.0,Weedog Slitaz RC7に成ると思います.32ビット版のPuppy Linuxは他にも有るのですが,サポートが終了して居たり,exFATを別途対応させる必要性が有ったりしますので,取敢えずおいらが提示したものからが確率的にお勧めします.

> pipinさん
コメントありがとうございます。この記事を書いてから、さらに2年以上が経過し、すっかり引き出しの奥にしまいっぱなしになってます、うちのEeePC。このブログの看板なのに、もったいないことですが、今さら使うのはちょっと無理がありますね。
バッテリーの復活も考えたのですが、さほど使わないPCのバッテリーを新調したところで、また劣化させてしまうので、ここはそのままにしておくことにします。とはいえ、時折起動はしてやりたいです。
うちにはあと3台、旧式のPCがあるので、そのへんと合わせて蔵出し起動したいとは思ってます。それはまた、後日。

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