”ScratchでAIを学ぼう”を買ってみた
以下の記事を見まして、
「ScratchでAIを学ぼう」はScratchで動かしながら強化学習を理解できる凄い本 - karaage. [からあげ]
つい買ってしまったのがこちら。
はい、タイトルの通り、ScratchでAIを学ぶという本です。
といっても、PythonにScikit-learn、Kerasなどで機械学習系はある程度組める私が、何故Scratchなどという微妙な言語によるAI解説本に手を出したのか?
実はこの本で扱うAIというのが、「強化学習」なんです。
教師あり、なし学習というのはいろいろとやってきましたけど、強化学習って、使う機会がなかったんですよね。
てことで、これに飛びついたというわけです。
いわゆるQ学習のアルゴリズムが書かれてます。ああ、こういう原理なわけねぇ……思わず納得です。
中学生向けの数学で理解できるレベルと書かれてますが、確かにそうですね。中学レベルの数学です。
が、そこはやはり”機械学習”の一種ですから、パラメータチューニングやらの大変さはあります。
なによりも、強化学習の題材が一番の課題。
ところがこの本から3つのサンプルコードにアクセスでき、あらかじめ組まれた強化学習コードを読み込むところからスタートできます。動かしつつ体感でき、理屈を後付けで覚えるという私のスタイルにピッタリな本です。
で、最初のプログラムコードは、2択のゲームです。
穴が二つあって、「左」「右」のボタンをクリックすると、ある確率でダイヤが出ます。
ところがその左右の確率が不均質で、20回クリックするうちに当りをつけて、なるべく多くのダイヤを出すというのがこのゲームのルール。
それを、人間、強化学習で交互に行います。
で、まずは人間の結果。
20回中、ダイヤは7個でした。案外、ムズイ。
で、今度はAIの出番。
結果はこちら。倍近い大差をつけられました。あーあ……
この強化学習というのが、学習しながらゲームを解いているわけですが、これが意外と、人間が勝つことが困難なほど上手く学習してくれます。
しばらく、パラメータをいじりながら遊んでみました。
このコードの解説と動作原理は、本の中に書かれてます。詳しくは、本をお買い上げください。お値段、2090円。
今のところ、あまり使い道が思いつかない強化学習ですが、いずれはモノにしたいですね。
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