MacBook Airを買った本当の理由
最近、MacBook Airを買いましたが、その用途について明確に書くことに少しためらいがあったため、ちゃんと書いておりませんでした。
が、そろそろ正直にばらします。
私がMacBook Airを買った本当の理由。
それは『小説を書くため』です。
と言っても、書籍を出すとか、そんなレベルではありません。せいぜい投稿サイトにアップしている程度。
しかし一体、どうしてデジタル一直線な私がそんな小説執筆なんてものを始めたのか!?
なぜそこで、MacBook Airなのか!?
というあたりを少し語りたいと思います。
さて話は、昨年の5月に遡ります。
その当時の私は、ディープラーニングによる画像認識について勉強中(現在進行形です)。
しかし機械学習という技術はもちろん「画像認識」のみにあらず。他にも「自然言語処理」なんてものが流行っております。
その自然言語処理ですが、「word2vec」という便利なツールの存在もあり、文書分析から文章の自動作成など様々な応用事例があるので、そんな面白そうなものならぜひトライしてみたいと思ったわけです。
が、一つ困ったことがありまして。
それは「手ごろな教師データがない」ということ。
画像という奴は、ネットでわりと簡単に入手できます。これまで取り組んだネタ(お城の写真、クラウンの写真)では、Google画像検索などを使ってかなりの枚数が入手できます。が、文書、それも機械学習用に適した比較的長文の文書というものは、それほど簡単には入手できません。
「青空文庫」を使うという方法がわりと一般的でしたが、すでに多くの人がやりつくしたネタで、今さらやってもあまり面白くなさそう。どうせなら、人と違う独自のものでやってみたいと思ったわけです。ひねくれものですねぇ。
そこで最初に考えたのは「このブログの文章をスクレイピング」して教師データにする方法。
ところがその当時は、「ブログのスクレイピング」というところでまず頓挫。
もっとも、これも本気を出していれば多分、いい方法が見つかったんでしょうが、このブログの文章というのはわりと短文ばかり、ということにちょっと引っかかっちゃったんですね。
しかも、時期によって流行がバラバラ。ある時はネットブックで、ある時はスマホ、ここ最近は機械学習・・・こんな内容がハチャメチャな文書を分析したところで、一体何が分かるのだろうか?などと考えたため、結局このブログの分析を断念。
やっぱり、自然言語処理の学習用の教師データには小説が一番よさそうだと考えます。文書表現は統一されており、しかもそこそこ長文。
が、世の中にある青空文庫以外の小説やドキュメントを使うのは、著作権的にいろいろと不味そう。
が、自分で作った文書であれば、なんの問題もなく使えるのではないか?
と思いついたのが、昨年の5月の半ばごろの話。
そこで、脳内に思い浮かべていたある妄想を基に「教師データ用の小説を書こう」と急に思いつきます。
その瞬間から、突如「もの書き生活」が始まったわけです。
まあ、このブログ記事をすでに10年書き続けている私、文書作成など造作もないこと。
・・・なんてことは全然なくて、わりと苦戦します。当然、小説とブログじゃ、まるで作法が異なります。だいたい私は、ここ最近小説なんてものをほとんど読んだことがない。最近読んだ本と言えば、「ゼロから始めるディープラーニング」だの、Interfaceの機械学習特集のような技術文書ばかり。
そんな状態で始めた文書作成ですが、2か月ほど経った8月ごろには、様相が一変します。
なんというんでしょうかね……ちょっと楽しくなってきちゃったんですよね、小説作りが。
教師データ用なんて目的はどこへやら、頭の中の妄想を文書に変えることの快感というか、そういうものに目覚めちゃったわけでして。
で、調子に乗った私は、なんと「小説家になろう」という投稿サイトにアップを始めます。それが昨年8月のこと。
気づけばもう1年ほど、投稿サイトにアップし続けております。
さて、私の文書作成手段ですが、いろいろ試した結果、iPhoneのメモアプリが最適だということになりました。
寝転がってても、出先でも使えます。しかもiPhoneでもiPadでも、ブラウザ上でiCloudにつなげばPCでもOK。文書作成にはメモアプリが一番便利ということになりました。
書き上げたら自分宛にメモを丸ごとメールで送って、メインPC上でメモ帳を開いてコピペして保存。そこでもう一度、文書を頭から総チェックして修正し、アップする。そういう流れで投稿をしております。
ところが、やはりというかiPhoneで数十万文字もの文書を作成するというのは相当無理がありまして。
キーボードが小さくて思うように入力できないという悩みはもちろんですが、それ以上の悩みは実は画面が狭いこと。
iPhoneで書いたものをあとで読み返してみると、文章の飛躍やおかしな表現が出てきます。
iPhoneの画面上で見渡せる領域では辻褄が合っていても、PCで全体を見回すと途端に矛盾や飛躍が出てくる。
私自身の文書作成能力の低さが浮き彫りになったわけですが、前後のつながりを把握するためには、広い画面での文書作成環境が必要だと感じるようになります。
じゃあ、画面の大きなメインPCで作業をすれば解決かというと、そうもいかない。
メインPC上でメモアプリを使うには、ブラウザからiCloudにつなぎ、その中のメモアプリを呼び出します。iPhoneで書きかけの文書もそのまま引き継げて、それはそれで便利だったんですが、いくつかの問題が発生。
当たり前ですが、メインPCはデスクトップ機なので、椅子に座ってかしこまって使わないといけない。自由スタイルで書けるiPhoneのようにはいきません。
せめてクラムシェル端末が欲しいなぁと思い始めたのは、秋ぐらいからでしょうか?
よく見るとそのころのブログ記事にも、そんな願望がちらほら登場しておりました。
ところが、1月頃にひょんなことからレノボのG580が手に入ったので、これを使おうと考えます。
Lenovo G580が我が家にやってきた: EeePCの軌跡
ちょっと重い端末でしたが、デスクトップよりは使いやすい環境。これが定着するかと思いきや、別の問題が浮き彫りになります。これはメインPC、G580双方に共通の問題。
それは「ブラウザ版iCloudが不安定」だということ。
文書がうまくiCloud上にアップされないことがあり、せっかく書いた内容が失われたこともしばしば起こります。
iPhoneならそういうことはほとんど起こらないんですが、Windowsだと文書の反映が遅すぎてトラブル続き。
というわけで、メモアプリによる大量文書作成環境の要望を改めて書くと
「広めの画面」、「キーボード」、「iCloudへの安定接続」、「自由スタイル維持」の4つになります。
要するに、この4つの条件を満たす最安の端末が「MacBook Air」だったというわけなんです。
そしてついにこの夏、そのMacBook Airを購入しました。
いまさらですがMacBook Air買いました: EeePCの軌跡
で、今のところは大当たり。使い勝手は上々。なんだ、こんなことならもっと早く買っておけばよかった、と思うほど。
欲を言えば、Airよりも12インチのMacBookがベストだったんでしょうが、さすがにMacBookはちょっと高いですね。
いつまで続くか分からない趣味のための道具ですから、整備済み品で約9万というお値段で手に入るMacBook Airは、今の私にはちょうどいい端末でした。
このブログにしては、MacBook Airを買ったというのに「iPhoneアプリ作ってみた」だの「こんなアプリを落としてみた」だの「スタバでドヤってみた」だのという話が出てこないのは当然です。私にとって、目的はあくまでもメモアプリ活用なんです。
しかし、思いつきの趣味にかける金額としてはちょっと高いんじゃないかとも考えたんですが、しかし考えてみれば今までだって無意味な趣味にお金をかけていたわけです。別に今に始まったものじゃないですね。
さて、せっかくなので「内容」について少し触れておきます。
今からおよそ400年先の世界。半径7千光年の円状に分布する800個ほどの「地球(アース)」が舞台。
そこには2つの陣営が存在し、お互いに武力衝突を繰り返しつつも、自身の陣営強化のため、まだ手付かずの人類生存惑星を探し出しては同盟に組み込んでいく……という異文化交流ものです。今はやりの「異世界」ものとはちょっと違う。
なんとなく銀○伝にインスパイアされたような内容ですけど、英雄なんてものは出てきません。主人公からして、ほぼモブキャラレベルばかり。
登場する惑星は中世だったり、戦国時代だったり、あるいは現代だったりするわけですが、そこに強力な武器を持った宇宙船が降り立ちます。
古今東西、強力な兵器を持った集団が未開の土地に現れれば、略奪、虐殺が起きるというのが人類の性。それが起こらない情勢とするために、あえて2大勢力の均衡状態という設定にしております。
もちろん、似非科学的な要素もあります(統一語という設定や、ワープや宇宙船の浮上原理など)が、なるべく現実的な設定をしようと心がけているつもり。
例えば作品中に「スマホ」が登場しますが、この世界のスマホというのは、
・一度の充電で1週間持続。だが部屋の中ではワイヤレス給電のため、事実上無制限
・脳波認証、脳波文字入力(キーボード不要)
・3次元ホログラフィー表示が可能
・DNAストレージ採用で、PB(ペタバイト)級の保存領域(事実上無制限)
という、未来ということを考慮すれば極めて現実的(?)な設定を採用しております。
他にも、登場する兵種はたったの4種類(戦艦、駆逐艦、航空機2種)で、艦隊戦はロングレンジでの主砲の撃ち合いのみという、なるべく無理のない設定にしてるつもりです。
最初はこの設定で小話集的なものを書いてたんですが、今はこのシリーズがメイン。
ちょうど欧州の中世くらいの文化レベルにやってきた主人公の所属する艦隊。だが、降り立ってみればそこには魔女が住んでいた・・・で、王国最速の魔女と主人公が結婚して、その後2人で悪戦苦闘・・・というストーリー。
他にもいくつか小話をアップしてるんですが、やはり設定が一番はじけてるせいか、この魔女シリーズがいつの間にかメインになってます。
気になる方は、リンク先をご覧ください。
このシリーズは昨年の11月ごろから書いているんですけど、最近はなんだか自分でもよく分からない方向に話が進んでおります。
が、つい先日、このシリーズがどういうわけかこれがバズっちゃいまして、1日に4000PVを超えた日がありました。今も多少、余波が残ってます。
もちろん、昨年ごろの自分の文書を見ると、ああ、ずいぶんと下手だなあと思うこともあります。最近の方が、まだましですね。
しかし「小説家になろう」サイトの他の作家さんの作品などを読むと、上手い人だと本当に短い文章でよく伝えられてます。私はどうしてもだらだらと書くタイプ。文字数ばかりが増えて、上手い人と比べたら語彙力も表現力も、遠く及びません。
表現力が乏しいから、どうしても挿絵が欲しくなるんです。でも、どうやったらイラストを描いてもらえるのかすらわからず。大体、お金がありません。もちろん、私には絵心もなし。だんだんと欲が出ちゃいますね。
ところで、ここでは私、「ディープ タイピング」と名乗っております。
ディープラーニング用の教師データを作るのが目的だったので、そういう名前にしました。深い意味はありません。
というわけで、実にお恥ずかしい限りですが、このブログ記事からは全く想像もつかない方向のコンテンツを作っているというお話でした。
が、一度始めちゃった以上、ネタとモチベーションが続く限り、執筆活動は続けようとは思っています。もっとも、最近ちょっとネタ切れ気味ですが・・・
もちろんこのブログも、随時更新は怠らず行ってまいります。しばらくは2つのコンテンツを維持しようかと思ってます。おかげさまで当面、MacBook Airが活躍しそうです。
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