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2017年12月23日 (土)

「カセットテープコンプリートブック」買いました

以前の記事(ウォークマン世代必見の「カセットテープ コンプリートブック」12月14日発売へ: EeePCの軌跡)でも予告しましたが、私のモバイル系の原点ともいえるヘッドフォンステレオをはじめ、歴代のカセットテープモデルを紹介する本「カセットテープコンプリート」を買いました。

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「カセットテープ編」と「ヘッドフォンステレオ編」の2部構成で、1400円そこそこの本にしては結構分厚め。

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カセットテープの歴史は、1971年から始まります。私の生まれた年ですね。そのころは60分のテープが500~700円ほど。当時の物価を考えると、結構なお値段です。

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カセットテープ自体のピークは1989年。平成がはじまった年、そして、ベルリンの壁崩壊の年でもあります。

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ですが、このころ買った記憶のあるテープはマクセルのXL IIくらいでしょうか。

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私にとっては、このマクセルの「UD II」が衝撃的でした。当時の私の耳でも、これの音質の差は歴然。これは1983年発売のモデルですが、それ以来しばらくマクセル一択の時期がありました。

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こんな感じに、主要メーカーのシリーズの系列が年表形式で表されてます。

マクセル以外に、TDK、SONY、That's、DENONなどがあります。

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後半は「ヘッドフォンステレオ編」です。

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すべてはここから始まった。その通りですね。これが最初のヘッドフォンステレオです。初代ウォークマン。欲しかったけど、当時小学生の私には高過ぎて買えませんでしたね。

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中学生ごろから安いヘッドフォンステレオを買ってしのいでましたが、高校時代にはついに買いました!憧れのウォークマン!それがこのWM-505です。

今でも自宅にあります。参考記事:SONYウォークマン修理 再び!: EeePCの軌跡

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うちのWM-505ですが、この本をきっかけに復活させてみたら、次男がなぜか興味津々。

カセットテープが面白いようです。こんなものから音楽が流れるのが不思議だったみたいですね。

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こちらも現存してますが、ベルトが修理できなくて動作不能なモデル「WM-EX77」。こちらも直したいんですが、とても素人では中が開けられなさそうでした。

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現存してませんが、こういうものを買ったこともあります。

パナソニックのRQ-S3。リモコン部がボタン一つです。これはこれでまあまあいいモデルでした。

が、リモコンが壊れたんですよね。とたんに使いにくいモデルになったという記憶があります。

他にもいろいろ気になるページはあるんですが・・・気になる方は、是非お買い上げを。

ウォークマン、カセットテープ世代の人は、外せない資料本ですね。しっかり堪能しようと思います。

カセットテープコンプリートブック (NEKO MOOK)

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コメント

1960年産まれの私は、TDKのSAテープ印象に残ってます。
1967年頃父が買ったオープンリールのTDKテープとは隔世の感があった記憶があります。
メタルテープもダイナミックレンジの大きさにビックリ、
モノラルテープレコーダの録音バイアスを引き出し後付けのVRで調整してました。
のちにドルビーHXに「なるほど!」と思ったものです。

こんにちは、enuteaさん。

ドルビーHXのお世話になることなく、人生を終えてしまいそうです。実は今でもあの機能がよくわかりません。すいません。

ドルビーといえば、ドルビーBを使っていましたね。Cに対応したデッキを持っていなかったので、結局Bまでしか使わなかったのですが、今でもそうですけどうるさい場所で聞いている限り、あまりノイズリダクションのメリットがなかったような気も致します。

それにしてもこの本、とても面白いです。40代以上にはお勧めですね。

ドルビーBは
イコライザにより録音時高音を強め、再生時高音を弱める
どるびーCは
ドルビーBにコンプレッサとエキスパンダを追加
BもCもテープの録音時の「バイアス」は規定値で一定です。
ドルビーHXは
イコライザは触らずに
テープの録音に使用する「バイアス」を
入力信号に合わせダイナミックに変化させ
浅くして高域を伸ばしたり(薄っぺらな音に聞こえます)
深くして中低域を力強くし(太い生々しさがありますが高音はぼんやり)
という性質の音を両方とも実現しようとしたものです。

カセットテープはオープンリールテープの幅で半分なのに加え
そこに2トラック×2面=4トラックがひしめいています。
さらにカセットでは4.75cm/秒の送りですから
音楽用オープンデッキの2トラック38cm/秒等と比べれば
とてもとても厳しいデータ記録密度です。
それはそのまま音のダイナミックレンジに反映されてしまい
ノーマルテープからクローム、フェリクローム、メタルと
磁性体の開発や
高域がノイズに埋もれてしまう事からのノイズリダクションの開発
圧縮伸張技術、等に繋がったものです。
しかし、ドルビーB/Cは何れも録音時に音を加工してしまい
厳密には録音時に使った回路と同じ時定数の回路で戻さねば
歪んだ音になるという宿命を持っているのです。

HXはテープレコーダーの録音時にだけ使う「バイアス」を可変し
ノーマルテープでさえ(限界はありますが)高域の延びと中低域の力強さ
を記録しようというものでした。
例えば村祭りの「太鼓」のような腹に響く低音では人の耳が
高音をあまり気にしない()高域ノイズは聞こえない)
静かな秋の夜の微かな「虫の音」のような小さく高い音は
テープのヒス・ノイズどころか、マイクやアンプの潜在的に持つノイズまで
聞えてしまうくらい人の耳は鋭敏になります。

まあ、しかしCDの隆盛でカセットテープの欠点である
ヒス・ノイズ
ワウフラッター
選曲時の頭出しに掛かる時間
巻き戻し時間
などの問題が露呈し
CD-Rなどやメモリーレコーダーなどによ
り個人で手軽にデジタル録音が可能になったため
ヒス・ノイズもワウフラッター、ダイナミックレンジも
気にせずに済む現代になったんだと思います。

しかし、カセットテープのどの辺に何を録音したか
というッ直感的に解る具合はマイクロSDメモリー
等ではあまり感じられないのがつらいですなぁ

ちなみに
ドルビーHXの所有機は
A&D GX-Z6100
というカセットデッキです。
GXヘッドの赤井電機(AKAI)が
三菱電機(DIATONE)と提携でA&D
だったのだそうで、
私は、たまたま型落ち4割引きくらいで購入したものです。

こんにちは、enuteaさん。

詳しい説明ありがとうございます。ドルビーHX対応デッキというのは当時よく見かけて、いつか買おうと思っていたら、気がついたら世の中MDの時代になり、デジタル時代に突入していました。

私はMDにはいかずにCD-Rを使って直接CDを作るという路線に移行したため、カセットテープすら使わなくなりました。車通勤だったのと、自作PCを作りすぎたおかげでCD-RやDVD-Rというメディアに頼らざるを得ない状況になっていたことが、MDを使わなかった最大の理由です。

でも、カセットテープ時代あのなんとかして音質を向上させようという執念のような技術革新は、今となっては懐かしいですよね。

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