スマホ向け機械学習に使える「TensorFlow Lite」発表
Google I/Oでこれも発表されてました。地味に扱われてますが、今後の製品に与える影響は大きそうな技術です。
[速報]Google、スマートフォン向けの機械学習ライブラリ「TensorFlow Lite」発表。DSPをアクセラレータとして利用。Google I/O 2017 - Publickey
スマホでディープラーニングまでも可能にするライブラリ「TensorFlow Lite」が先のGoogle I/Oで発表されました。
これまでもTensorFlowをスマホで使うことは可能でしたが、あまりすんなりとはいかなかったようです(といってもやったことないのでわかりませんが)が、こちらはスマホアプリ向けのライブラリ。
さらにAndroid向けのDSPを使った高速化処理もできるとのことです。PCでいうところの、GPUのような役割をしてくれるようで。
スマホでAIの処理能力が上がるということは、OK GoogleやSiriのように今まではクラウド頼みだったスマホのAI系サービスが、端末単体で行えるということになるかもしれません。
サーバーや回線が込んでたり、そうでなくてもクラウド側の応答を待たないといけない分遅かったのが、端末側だけで処理できるようになれば早く反応が返ってくるというわけです。
産業向けの人工知能・IoT機器でも言われてますが、例えば画像認識を担う機器がいちいちクラウドに映像を送って処理しているとどうしても遅くなってしまいます。自動運転のような1秒以下の判断が求められるものだと、クラウド化はなお不可能。
なので、末端の端末でもある程度のAI処理ができるようにするというのが今のトレンドのようです。こういうのを”エッジコンピューティング”といってるみたいですね。
コンシューマ向けのエッジコンピューティングを目指したのがこのTensorFlow Liteというわけでしょうか。
こういうしれっと発表されたことがその後大きく化けることがあるので、Googleというところは侮れません。一方でセンセーショナルに取り上げられたものの、その後大きくしぼんでしまったGlassやEraのようなプロジェクトもありますけど。
Androidアプリを作っているわけではないですが、ちょっとだけ気になりますね、TensorFlow Lite。こちらも本家TensorFlow同様オープンソースで公開されるとのことです。
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