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2017年5月26日 (金)

IoTの成功事例”KOMTRAX(コムトラックス)”とは?

今のご時勢、AIだのIoTだのインダストリー4.0だのと騒がれておりますが。

自身の製品を1998年からIoT化してサービス向上に役立てているという事例があります。

KOMTRAX (コムトラックス) を知らずして IoT の成功事例は語れない|思考の整理日記

小松建機のKOMTRAX(コムトラックス)という仕組み。そんなのがあったんですね、初めて知りました。

このKOMTRAX、機能としては以下のとおり。

・ 通信システム、GPSなどを搭載し、建機の現在位置・稼働時間や稼働状況・燃料残量・故障情報などがわかる

・ 遠隔操作で機器のモニタリングやエンジン停止などが行える

・ これらで得られた情報は無償で利用者に提供される

1998年といえばまだ携帯電話がようやく普及期に入ったころ。そんな時代にすでに今のIoTの考え方を取り入れてたんですね。

元々は盗難された場合に備えたサービスだったようですが、稼働状態から部品の交換時期を正確に予測し、稼働率アップに貢献、使用状態が残るため中古機の信頼も向上、などなど。

世界にも進出しているため、稼働データは世界の建設事情を示すことになり、経営判断にも使えるというおまけもついてます。

これだけのデータを入手できるようになった背景には、このKOMTRAXの利用が無料で行えることが大きいようですね。

今の日本企業でもこの手のサービスを無償で提供するというのは、相当な経営判断だと思うんですが、これを今から20年ほど前に下しているという小松建機という会社の先見性には脱帽です。

IoTを産業分野だけでなく、コンシューマ向けにも展開するための一つの大きなヒントになりそうですね。

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コメント

無償ですが、提供して使い続けてくれれば
長期のメンテナンス契約が取れますし、
消費パーツの購入もされたりしますので
シェアを取れば良いと判断されたんでしょうねぇ。
先見の明がある社長だったと。

こんにちは、mokekyoさん。

製品自体が高いと言うのもある程度有利な点だったかもしれませんね。車でやったら流石に元は取れなかったかも。

とはいえ、今の時代は格安SIMなんてものがある時代。車でもやればいいのに…と思いつつも、今度はプライバシーの話が出てくるんでしょうね、きっと。なかなかコンシューマ向けには難しい話かもしれません。

自動運転が一般化してくれば、
渋滞情報の共有などで便利な部分が
多くなり活用されるかもですね>車の場合

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