シャープを代表する8ビット機の一つ”MZ-700”がAKIBA PC Hotlineに
MZ-700というと、私がX1を買った頃にはすでに絶版機になってましたね。
ハードの限界を何度も乗り越えた「シャープ MZ-700」 - AKIBA PC Hotline!
そんなMZ-700がAKIBA PC Hotlineに登場してます。
って、そんな記事を約3年前にも書いてますね。このときはプリンター付きの”MZ-731”でしたが、今回はMZ-700の中でももっともメジャーな”MZ-721”(本体+データレコーダー)です。
タイトルにもある通り”ハードの限界”を最近まで乗り越えてきた名機です。
なにせ「アイマスMADをMZ-700実機で再生する」なんて所業を2008年にやってのけたわけです。いやこれ、1982年のパソコンですよ。
X1はそれこそ”ゼビウス”で盛り上がったパソコンでしたが、MZ-700でも出ました、ゼビウス。
”タイニーゼビウス”ですが、PCGも使わないでよくまあこれだけのゲームが作れるものです。
当時X1には”PCG”(プログラマブル キャラクター ジェネレータ)という機能があって、要するに英数字をカスタマイズしてオリジナルキャラクターに置き換えるという機能がありました。
MZ-700にも後付けでこのPCGが付けられたらしいですが、標準では定型文字+8色のみの表現力しかありませんでした。のちのMZ-1500ではついてましたね、PCG。
MZ-700自体にはグラフィック機能がなく、このキャラクターを使った疑似グラフィックしかなかったらしいです。それでこの表現力。どんだけ愛されてるんですか、このパソコン。
実はMZ-700の実物をほとんど見たことがないんですよね。一度どこかの中古屋で見たくらい。私がパソコンを買った頃はすでに時代はMZ-1500/2500、またはX1Fでした。NECはPC-8801mkII SR、富士通はFM-7/77を出している頃でした。
ただ、どことなくMZシリーズに対するあこがれというものは残っていて、今でもちょっと見てみたいと思いますよね、MZシリーズ。特にこの700は。
ここでは何度も書いてますが、実は当時X1FかMZ-1500かで悩んだんですよね。友人におされてX1をチョイスしてしまいましたが、MZ-1500にしておけばもう少しプログラムに没頭できていたかも!?などと思うこともあります。
今のご時世で似たような空気を感じるハードは、やっぱりRaspberry Piでしょうか。限界があるからこそ、ついつい本気になってあれこれいじられてしまうという点ではMZ-700とよく似ている気がします。
それにしても、AKIBA PC Hotlineは最近レトロPCの特集が多いですねぇ。この連休前後にもPC-8001、6001が出てきましたし。
こういう話に食いつくあたり、私もいい歳したおっさんになったってことなんでしょうね・・・
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コメント
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本当にレトロ系の記事ばかりの気がしますね。
担当さんは40以上しかいないのかと(w
BASICを使えると言う点やテレビに繋ぐ形として
ichigojamも仲間に入れてあげてください(w
つか、ichigojamをキーボード型ケース?に
入れたら、、、それっぽい?
投稿: mokekyo | 2017年5月11日 (木) 22時16分
こんにちは、mokekyoさん。
まさにそういう製品が出るそうです(IchigojamとMZ-700ではないですが)。今日の昼頃にアップします。
人口的にはレトロPC世代って多いですからね、こういう記事の反応が多いんじゃないかと思われます(私を含め)。実際、レトロPCを扱う店が成り立つくらいですからね。
旧車を愛する人たちの集団が全国にいるくらいですから、旧パソコンの集団もそろそろ全国で発生してくれないかなぁと思っているところ。そこまでいうならお前が作れと言われそうですけどねぇ。
投稿: arkouji | 2017年5月12日 (金) 07時06分
mz-700はシャープBASICとHuBASICの2本が付いてる
あ!X1みたいな構成でしたね。
小さなプロッタプリンタが付いてないのが721だったかな?
mz-1500は、物理フォーマットがカセットテープを円盤に螺旋状に配置したようなQD(クイックディスク)だったけど。
mz-700はカセットテープでしたからね。
そういえばmz-80c等の直系だったmz-1200がmz-700やmz-1500にどれくらい互換性があったかは
今に成ってみるともう資料もないし記憶もあやふやになっちゃいました。(汗)
まあ
mz-2000+16Bitボード(CPUはi8088+Z80)で四苦八苦して
X1turboⅡに移行し
EPSON PC-286LE (CPUはV30)
以降はIBM ThinkPadや台湾製PC互換機でWindows
って履歴なので、もう遥か彼方になっちゃいましたね。
でも先日、mz-2000にCP/Mを移植するっていう
2010年頃のWebサイト
MAD研究所「MZ-2000 と CP/M移植」
http://madlabo.oops.jp/MAD/0094/0094.htm
見掛けたんで
何だか何にもしていない私の現状に
これで良いのか!?って自責の念も
首をもたげているんですけどね。
投稿: enutea | 2017年5月12日 (金) 21時47分
こんにちは、enuteaさん。
X1にはHuBASICのみでしたね。シャープBASICなんてのもあったんですか?
MZ-2000は一度どこかの店頭で見た記憶があります。ああいうデザイン、私は惹かれますね。
ただMZの互換性はX1ユーザーだった私でもなんだか散々だったという印象です。MZ-700と1500は別物というイメージでしたし。なんでああいう方針をとったんですかね?シャープ。
これに対し同じシャープでもX1は頑なにベースの仕様を固定してましたね。テレビ事業部だったからでしょうか?長くX1を使い続けられたのはまさにこの互換性のおかげ。しかしそのためハードの限界まで使おうという行動に出ることはなく、MZ-700あたりが羨ましく感じてます。
そういえば大学時代にX1でCP/M使ってるという友人に出会いましたが、結局彼はその後留年し、挙句退学してしまうという、よくわからない人生を歩んでしまいました。なんだかCP/Mの数奇な運命に重なるところがあって、CP/Mと聞くとその友人を思い出します。あれから20年、今頃どうしてるんでしょうか?気になります。
投稿: arkouji | 2017年5月13日 (土) 05時40分
あららすいません、
X1に同梱されてたのはHuBASCだけだったですね。
X1turboがHuBASICと漢字HuBASICで
640x200のグラフィック画面でも
プログラムのラベルや変数名に漢字が使える
X1用の漢字HuBASICは後で販売されたように記憶してます。
mz-2000/2200はカセットテープのBASICが同梱
倍精度BASIC やらDISK-BASICやら別売のBASICも結構ありましたが
開発元のハドソンソフトがHuBASICやDISK-HuBASICを売っていましたね。
mz-80B/2000/2200のカセットテープは2000ボーだったと思いますが
X1/X1turboのテープは2700ボーで記録されてましたので
HuBASICが稼働しているmz-80B/2000/2200では2700ボーで動作しておりました。
シャープBASICもそうですがHuBASICの利点はガーベジコレクションが起こらない点
HuBASICでは特に
・制御構造文の種類が多かった事
・デバイスの概念がしっかりしていた事
・テープの場合は「自動頭出し」のコマンドがあり
分割して作成したBASICプログラムをテープの頭出しをしながら
読み込みそのプログラムに次々と切り替えていくなんて事が出来ていました。
mz-2000では漢字HuBASICが無かったので
「カタカナ」しか使えなかったのがとても残念でした。
mz-2000にCP/M-80を移植した会社が在ったんですが
当時はディスクドライブも何もかも「高額」な印象でした。
だから、私がCP/M-80を入手したのは
X1turboⅡの「αC」とかが販売された時です。
ただ、判っちゃいたんですが
デジタルリサーチがCP/M-80を開発した時から何年も経過しており
既にPC-98 MS-DOS2.11が一太郎やマルチプランの
実用アプリケーションソフトを普及させていた真っ最中でした。
一太郎を買うと付いてくるMS-DOSVer2.11の操作に慣れて
MS-DOS2.11以降の操作性から過去のCP/Mの「似て異なる物」へ戻るのも
苦痛に感じられました。
CP/M-80の全世界規模の普及は判っていても
私もまた「楽なMS-DOS」へ飲み込まれてしまったのでした(笑)
投稿: enutea | 2017年5月13日 (土) 16時58分
こんにちは、enuteaさん。
HuBASICってそんな利点があったんですね。あまりわからずに使ってました。
X1のHuBASICでは漢字が使えましたが、たしか文字コードを入れて呼び出していたような、そんな作りだった気がします。今のように仮名を打ち込んで変換というスタイルではなく、ちょっと大変でしたね。
なお、私自身はついにCP/Mに触れることなく、今まで来てしまいました。X1のBASICから暗黒の時代(大学受験×3年)を経てMS-DOSへジャンプ、そのままWindows 3.1 → 95へと続き、今に至ります。
CUIからGUIへの転換期を渡り歩いたものとしては、今の時代のスマホというのは確かに便利なんですが、なにか物足りないというか、洗練され過ぎて時々荒れ地に帰りたくなる衝動にかられますね。こういうのがRaspberry Piに走らせているのかもしれません。
投稿: arkouji | 2017年5月13日 (土) 20時47分