伝説のコスパ最強CPU”Celeron 300A”の当時を振り返る記事
20世紀最後の年あたりから自作PCにかかわっている人なら”Celeron 300A”というCPUに聞き覚えがあるんじゃないかと思いますが。
OCやデュアルCPU化、非公式の使い方で一世を風靡したCeleron 300A MHz (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!
そんなCeleron 300Aの時代を振り返った記事が出てましたので紹介。
もともとPenitum IIの廉価版CPUとして登場したCeleron。
ただ、最初のCeleronは2次キャッシュもなく、安かろう悪かろうの典型的なCPU。全く見向きもされませんでした。
そんな中、最初のCeleronの欠点をある程度払しょくしたのが”Mendocino”のCeleron。だったはずです、確か。
AKIBA PC Hotlineの記事にもありますが、このCPUの(当時としては)すごいところが
・ オーバークロックの成功率が高い(300MHz → 450MHz)
・ デュアルコア動作が可能
だったことでしょうか。
私はデュアルコアだけは試せなかったんですよね・・・このころはまだWindows 98使ってましたし(当時デュアルコア対応のWindowsはNTのみ、確か)。
このCeleron 300A、一説にはPentium II 450MHzと同じ設計で、同じラインで作られているため、450MHzが安定的に出てしまうとかどうとかいわれてました。
いやあ、このころはほんとにたくさん自作PCを作ってました。年に10台以上。
当時会社の独身寮で、安くPCを作ってほしいという需要が多くて同僚・先輩・上司のPCを片っ端から作ってました。
その半数以上をこのCeleron 300Aで組みましたね。どの方も満足してました。
あれからもう20年近く経つわけですが、これに匹敵するお手軽CPUはもう今は見かけませんねぇ。
最近だと”Pentium Dual-Core G3258”がオーバークロックで盛り上がりましたけど、それくらいですかね。
昔に比べたらCPUの価格もずいぶんと安くなったものですが、そもそもPCの価値が下がりつつありますね。
昔は5~6万円で自作PC作ったら「安い!」といわれたものですが、今じゃ2~3万円でPC売ってますからね。しかし、自作PCは依然として4~5万はかかります。割に合いません。
とうとう、ドンキでもこんなPCが売られる時代ですし。
【西川和久の不定期コラム】ドンキのキーボード付き2万円2in1を実際に使ってみた - PC Watch
ノートPCの方が安いなんて、Celeron 300Aの時代には考えられなかったことです。
最近すっかりPCパーツのコーナーに行かなくなってしまいましたけど。
再び、自作PCが盛り上がることはあるんでしょうか?
Raspberry Piも一種の”自作PC”って感じですが、あの業界ではCeleron 300Aのようなサプライズはなさそう。
また10万円以上かけたくなるような、そんな用途がPC業界に訪れると高スペックCPUが盛り上がりそうな気がしますね。そんなイベント、今後起こるんでしょうかね・・・
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コメント
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私は頑なにクロックアップはしませんでしたが
デュアル化をやってました。今も残ってますが、
下手なはんだ付けをしてますね。よくこれで
24時間運用なんてしてたもんだと思います
投稿: mokekyo | 2016年12月13日 (火) 15時49分
こんにちは、mokekyoさん。
デュアル化はやりたくてしょうがなかったんですけど、目的がなかったんですよね。当時は今ほどマルチスレッド対応ソフトがなかったですし、その割に費用はかかるしで…
ちょっと後にShadeを使ってた時期がありましたが、あれのPro版がマルチスレッド対応で、もしもう少しこのソフトとの出会いが早かったらやってたかもしれません、デュアル化。
ちなみに24時間運用はPentium 133MHz機にやらせてました。FreeBSD入れて。アナログモデム用ルーター兼FTP&ファイルサーバ兼SETI@home実行端末として運用、2年くらいはほぼ停止なし運用してましたね。余った部品で作った自作機でしたが、遅いながらもいいマシンでした。
投稿: arkouji | 2016年12月14日 (水) 05時57分