TensorFlowを使ったキュウリの仕分け機
Googleがオープンソースで公開する人工知能用の機械学習ライブラリ”TensorFlow”を使い、キュウリの仕分け機を作ったという方がいらっしゃいます。
Google Cloud Platform Japan 公式ブログ: キュウリ農家とディープラーニングをつなぐ TensorFlow
動画を見ていただくとわかりますが、1本1本仕分けてますね。
キュウリを自宅の庭などで作った経験のある人ならわかると思いますが、キュウリって店で売られているようなきれいな形にはなかなかならないんですよね。
多分、ほとんどがくるっと曲がって、中には一回転しそうなものがあったり、細すぎたり、色は濃い緑だったり薄かったりと、お店で売られているキュウリってどうしてああもほぼ同じような形なんだろうかと思うほど。
要するにこうやって仕分けされてでてくるため、きれいなものしか目にしないだけなんでしょうね。ある程度はノウハウがあるにせよ、一部出てくる曲がったキュウリは弾かれているのが現状のようで。
話を人工知能に戻して、そんなキュウリを仕分けるため機械学習して9段階に判別するというのがこの機械の売りのようです。
が、やっぱり自然のものがそうそう簡単に判別できるものではないようで、学習用画像を追加したらかえって判別率が落ちたり、処理速度が全然足りなかったりと苦労が多いようです。
しかし、それでもイベントに公開できるくらいのレベルまでこぎつけたあたり、私はすごいと思います。ほんとに。
先日買ったトランジスタ技術にもTensorFlowを用いた人工知能ネタが載っていて、勉強してみようと思って停滞している私なんぞはまだまだですねぇ(ポケモンGOにはまりすぎてるという噂も・・・)。
さて以下余談ですが、私がまだ中学・高校生時代には親が実家の庭でキュウリなどを作ってました。
が、しょせんは一般家庭(父は農家の経験ありですが)で作る野菜。形がきれいになろうはずがありません。
で、曲がったキュウリというのを散々食べた覚えがあるんですが。
実はキュウリって曲がってるものの方がうまいんじゃないかというのが当時の私の実感です。
ちょっと歯ごたえがあるんですよね、曲がってる方が。私はそういう食感が好きでした。
この仕分け機の存在理由を否定するわけではありませんが、見栄えが悪いからという理由で廃棄する or 加工用にまわすというのはもったいない気がしますね。
流通コストを回収できないという理由もあるんでしょうが、曲がったキュウリも普通に売られる世の中になることが、実は本来あるべき姿なんじゃないかと感じます。
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コメント
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キュウリは収穫前に
「のばせ」ば
真っ直ぐなキュウリに変身します。
投稿: enutea | 2016年8月12日 (金) 00時16分
こんにちは、enuteaさん。
やはりノウハウはあるんですよね、すいません、素人なもので。
でもプロが作っても、やっぱり見栄えが悪くて捨てられてるキュウリもあるんですよね。そういうのを安く流通しても元が取れる仕組みがあると本当はいいんでしょうけど。
投稿: arkouji | 2016年8月13日 (土) 08時56分