”ビッグデータ” ”スマホ”全盛の現代で日本の磁気テープが人気!?
HDD/SSDも大容量化し、磁気テープなんてそれほど需要があるとは思えませんでしたが、意外や意外、需要が拡大しているようです。
磁気テープ需要拡大、日本企業ほぼ独占 安くて大容量、ビッグデータ追い風 (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
今磁気テープを作っている主要メーカーは富士フィルム、SONY、日立マクセルでほぼ独占状態。
磁気テープだと1本で15TBまでのものが存在し、しかもHDDなどと比べると安い。具体的な値段はわかりませんでしたが、容量単価は大体20分の1くらいだそうです。
もっとも、磁気テープは読み込み速度が遅いという難点があるため、日常使うメディアとしてはさすがに使えません。売れてる理由はやはりバックアップ目的。
会社が休みの土日を使えば、数十TB程度のサーバーを丸ごとバックアップできちゃいます。これならデータが全損しても週初めの状態には戻せます。まさに私んとこもそんな運用してますし。
ビッグデータ時代に入り、余分なデータとして消していたものも解析が終わるまで大量に保持する必要が出てきた時代。そこで登場したのがむしろ前代的なメディアである磁気テープというのがなんとも面白い組み合わせです。
ところで、私がパソコンを初めて30年。しかし、最初のX1からしてすでにFDDだったため、実は個人利用で磁気テープな機器を使ったという経験がほとんどありません。
ポケコン用のテープレコーダーにつなぐ機器を買ったことはありますが、結局まともに使ったことがありません。
かといって磁気テープを毛嫌いしていたわけではなく、むしろほしかったですね、データレコーダー。
X1のデータレコーダー版を持っている友人が多く、ソフトを簡単にダビングできちゃうので、データレコーダーがあると便利だなぁと思っていた時代がありました。その点FDDのソフトはプロテクトがかかってて、これを外すのが大変で・・・(おい)
そういう中学生時代の事情はともかく、磁気テープって大型計算機には必ずつきものの機器。なんとなくインテリジェントなイメージを持っていたのも事実です。MZ-2500にもさりげなくついてて、なんだかかっこいい印象ありましたし。
個人向けにも磁気テープ機器が出てくれるといいんですけどね。スマホのデータを直に保存・復元できるドライブがあれば、PCいらずで数世代のバックアップが可能。意外と売れるんじゃないでしょうかね?
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コメント
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FDDが高価だった頃
つまりmz-2000使ってた頃
最初は5インチ2D(320kByte)のドライブが
1台20万円だったと記憶しています。
当時はデータレコーダしか使えなくて
と言ってもmzからイジェクト、読み取り、早送り、巻き戻し、頭出し、記録、停止が
出来てましたのでmz-1500のQDと同じようではと想像します。
それにデータ記録がPWMだったようで
mz-80Bや2000では2000ボー
X1では2700ボー
の記録速度でしたから
mzの記録音は”ピーッガァーガァー”
X1のそれは”ピーギャッギャッ”
でした。
ちなみに
NECなどは300ボーで”ピ~ピロピロピロ・・・”
ちょうど電話にFAXが掛かってきたような(笑)
そして古ロジックコントロールじゃないと
カセットテープレコーダーの[Play]ボタンや[Rec]+[Play]ボタンを
押さなくちゃならない。
まあそれでもテープへの記録・読み取りが出来てただけでも有り難かったものです。
普通のテープレコーダーへの記録・読み取りはカシオのプログラム電卓fx-502pの時にやってました。
そうそう、テープならアナログのダビングで1回くらいはコピーできるんですよ(笑)
X1のテープのデータだとアナログのダビングを繰り返せば
波形のエッジが歪んでしまうのでしょう
そんなに何回もできるものではありませんでした。
まあ、mz-2000買ったら最初に行うのは
付属のBASICインタプリタのバックアップを取ることで
容量が32kByteより小さいシステムだったので
$0000~$7FFFに動作中のモニタプログラム+BASICインタプリタ
$8000~ にテープのデータをロードし新品のカセットテープに書き込む
ってのをやりましたね。
実際には64kByteが全部RAMだったので
動作中のモニタプログラムをそれ自身を使って書き直し(BASICのマシン語関数POKE()みたいな程度)インタプリタのロードアドレスを$8000~にしてバックアップを作ってたものです。
X1ではモニタプログラム+BASICインタプリタが40kByteくらいあったような。
だからX1の場合はどうやってたんでしょうかね?
mz-2000用HuBASIC(テープ版)については
ひと捻り必要だったと記憶しています。
方法はOh!mzに載ってたと記憶してますが…。
投稿: enutea | 2016年5月13日 (金) 13時58分
磁気テープは仕事でNECの汎用機に
関わっていたので、よくテープ交換とか
やってました。端末の部屋とテープの部屋が
別でダッシュで行ってこいとか(汗
投稿: mokekyo | 2016年5月13日 (金) 19時04分
そのX1用の高速データレコーダー(2700bps)は、
その速度のせいでX1用FDDの普及を妨げたなんて話しを、昔聞いたことがありますね。
うちは初っ端がMSX(1)だったんで、普通にデータレコーダー買いました。
今でも家の中探しゃ出てくるはず。
投稿: 緋呂々 | 2016年5月13日 (金) 21時33分
こんにちは、enuteaさん。
PC-8001のテープでプログラムをロードする動画がYouTubeに上がってたのを見たことがあります。おっしゃる通り、ファックスのそれでしたね。
ドライブだけで20万円とか、今じゃ考えられませんね。私がX1買った30年前でもまだFDDが珍しい時代(そもそもパソコン持ってることが珍しい)てこともあって、友人が自宅に張り付いてました。
テープで苦労したことがないんですが、それが幸せだったのか、貴重な経験を逃したと後悔するところなのか、判断に迷うところです。
投稿: arkouji | 2016年5月14日 (土) 06時01分
こんにちは、mokekyoさん。
今でもテープ交換やってますね。私の部署のすぐ横にサーバールームがあって、管理部署の人が毎週月曜日にそこに入ってテープを取りに来てます。
なんでも、災害時にサーバールームごと壊れてもバックアップデータが失われないように、週に一度別の場所にテープを送ってるようで、それをわざわざ取りに来るようです。
私が入社した時はぎりぎりその汎用機ってやつが稼働してましたね。ブレーカーが飛んでその部屋だけ電源が落ちたのに、社内のCAD端末に一斉に「触るな」札がかけられるのを目の当たりにしましたね(復旧後同じIDでログインすると停電直前の状態になるためだそうです)。ああ、みんなこれにぶら下がってたんだと実感。まあ今もシンクライアントっていう仕組みで、その頃と似たようなものに帰ろうとされつつありますが。
投稿: arkouji | 2016年5月14日 (土) 06時12分
こんにちは、緋呂々さん。
私の友人の一人が持ってたX1のデータレコーダーが調子悪くて、1800ボーしかでなくなってて周りから遅い遅いと言われてましたね。当時人気ナンバー1だった「ザナドゥ」というゲームで、X1だけテープ版があったのはそのテープドライブの速さゆえだったんでしょうね。
別の友人が持ってましたね、MSX。テープ版の「オホーツクに消ゆ」をやった覚えがありますね。X1にはあのゲームは結局出なかったため、友人宅に通うしかなかったんですよね。懐かしいです。
投稿: arkouji | 2016年5月14日 (土) 06時20分