恒例のHPC Power Up!キャンペーンちらし
iPhoneなどのモバイル機器をこよなく愛し、Raspberry Piのような格安コンピュータボードを弄ぶ私ですが、いざ業務となるとこんなマシンを相手にしておりまして。
毎年季節の変わり目には送られてきます、このチラシ。
以前はもうちょっとバラエティに富んだ商品ラインナップでしたが、最近はワークステーション、クラスタシステム、ストレージの3種類に限定されております。
サーバー・ワークステーション系のCPUはBroadwellへ移行。コア数は最大22コア。
ワークステーションでも2CPUは搭載可能なので、44コア/88スレッドなデスクトップ端末を構築することも可能。一昔前のクラスタ サーバー並みの能力ですね。
で、こちらはワークステーション。メモリは64GB、10コア 3.1GHzなXeon E5-2687Wを2個搭載、300GBの15krpm HDD×2でこのお値段。グラフィックボードはワークステーション系で使われるNVIDIA Quadro K2200。
CPUは最大44コア、メモリは最大2TBまで搭載可能。もっとも、メモリ・CPU MAX仕様のお値段はきっと恐ろしいことになりそうですが。
しかしこれだけの能力があれば、わざわざ設置場所や費用のかかるサーバーを導入しなくてもワークステーション一台でそこそこの計算能力を手に入れることができます。
とはいえ、やっぱり数百~数千コア以上のサーバーも必要なところもあります。
こちらは最新のクラスタ サーバー”DL380 Gen 9”。
上の構成は16コア×2の一台のみでの価格(メモリ 256GB)。これでおおよそ700万円。
ほかにも8コア×2が4台(トータル 64コア)、管理ノード1台という組み合わせで約1千万円でした。
なお、8コアと12コアのCPUの価格差がそれほどないため、使用するアプリケーションによっては後者のほうがお得という場合があるのは内緒の話です。
大容量ストレージです。去年の東京出張でこれの実物見ました。
3TB×42 = 126TBの要領で730万円(税抜)。もっとも、予備やRAIDなどで容量はもうちょっと目減りするものと思われますが、それでもすさまじい容量です。
60台まで搭載可能で、最大240TB!という恐ろしいストレージまで構築可能。こんな容量を使い切る自信はありませんが、全チャンネル・数か月分のテレビ録画をする人などはこのストレージ、必須じゃないでしょうか?
いずれにせよ、業務用ですね。個人ではさすがに所有するのは大変。
もっとも、こういうのを自宅に入れて全開運転してみたい!というのは、いつの時代でもハードマニアの夢であり続けるんじゃないでしょうか。
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