オルリー空港でWindows 3.1の障害によるトラブル発生
Windowsも10になろうかというこのご時勢に、Windows 3.1によるトラブルが発生しようとは思いもよりませんでした。
Windows 3.1の障害によりパリ=オルリー空港が一時閉鎖の事態に - GIGAZINE
去る11月7日、パリ郊外のオルリー空港で、悪天候時にパイロットに気象状況を知らせる”DECOR”という装置に不具合が発生し、滑走路が一時閉鎖されるという事態が発生したそうです。
で、このDECORというのがWindows 3.1上で動いているそうです。
Windows 95ならともかく、Windows 3.1といえば23年も前に発売されたOS。
ちょっと前に新幹線到着案内モニターにWindows 2000が出てきたというだけでも騒然となったのに
「Windows 2000」が新大阪駅の新幹線到着案内モニターに出現 - GIGAZINE
それよりもさらに古い3.1で動いているというのはかなり衝撃的です。
これを動かす機械がもはや入手困難なようですが、なんとか維持している模様。しかし技術者が3人しかおらず、そのうち一人は2015年末に退職だとか。
そんなシステム、さっさと更新すればいいのに・・・などといいたいところですが、一旦安定動作する仕組みができると、なかなか切り替えられないものです。
ところで、現在Windows 3.1を動作する環境を構築できるんでしょうか?
ここを見ると、どうやら出来るようです。
DOS/VとWindows 3.1を動かす [PC/AT互換機] - Diary on wind @lsair.dat
ただし制約が大きそうですねぇ。
IBM PC DOS 2000を購入し、MSDNサブスクリプションを契約してWindows 3.1を入手、8.4GB以下のHDD(は多分手に入らないので、SDカードあたりを無理やりHDD化)を使って、なるべく遅いCPUを入手して、グラフィックは・・・なんだか気が遠くなりそうです。
そんな思いをして動かしているんですねぇ、DECOR。
フランスも同時テロやTGV脱線という悲劇的な事件・事故が起こってますが、こちらもひとつ間違えれば大惨事につながりかねません。
一刻も早いシステム更新をして欲しいものです。
さてWindows 3.1といえば、私が最初に買ったWindows。
日本では1993年5月に発売されたんですが、当時の雑誌にはどいつもこいつも”640×480以上のPC-9821As以上が推奨”などと書かれていたため、格下のPC-9801BXを所有していた私は手を出さず。
ところが、とある雑誌でBXとほぼ同等スペックのPC-9801FAでも快適に使えると紹介されて、その記事をきっかけに購入してみたんですが。
思いの外使えて、その後どっぷりWindowsにはまっていくこととなりました。
まあ、このあたりくらいからアンチ・スペック至上主義に染まっていったですが。
ただ最初に持っていた100MBのHDDではすぐに足りなくなり、その後340MB HDDに買い換えました。
で、マシンパワー欲しくてコプロセッサを買い足したり(486SX 20MHz → DX 40MHzにパワーアップ)、CD-ROMドライブ付きグラボなどというBuffalo製の製品(当時はメルコ)を買ったり(98用標準ディスプレイで640×480表示可能)、PCM音源ボード買ったりと、気が付いたらあれこれ投資してました。
でも9821Asあたりを買うよりは安かったですねぇ。なによりもパワーアップする楽しみというのがありました。
安物買いでしたが、今の自作PCユーザーにつながる何かをもたらしてくれました。PC-9801BX+Windows 3.1・
その後一太郎 Ver.5 for Windowsが出てWindows 3.1上で使ってみたり、Win32入れてスーパーπ走らせたりといろいろやりましたね。
その後Windows 95に変わり、洗練されたUIだけど重いOS、仕方がないのでより上のマシンへ買い替え、再びOSアップデートで重い、また高性能マシンへ・・・の悪循環の歴史が始まったわけです。
そんな時代に取り残されたこの話。どこかの団体あたりが、当時並の486互換CPUの小型ボード作って、Windows 3.1環境を構築できるハードウェアを出してくれれば、あるいはRaspberry Piのように大流行になって・・・いやさすがに無理か。
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コメント
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このWin3.1環境はネットに繋がって
いると思いますが、独自な通信とか
してそうですね。そういう部分が未だに
残っている理由かもしれません。
投稿: mokekyo | 2015年11月23日 (月) 21時09分
こんにちは、mokekyoさん。
辛うじてネットに繋がったOSですかね?Windows 3.1って。95あたりからは間違いなく繋がった記憶はありますが。
それにしても、Win3.1で動くなら、せめてWin95/98あたりで動かせないのかと思っちゃいますが、やはりかなり特殊な環境なんでしょうね、この装置は。
投稿: arkouji | 2015年11月23日 (月) 23時10分
DOSにLANマネージャあるので
Win3.1でもネットワークに参加は
出来たんでしょうけど、その頃の
ネットワークは独自なものもあったので
もしかしたらDOSでしか動かないとか
制約のあるものを使っていたのかも。
セキュリティから見るとWin3.1よりも
Win95/98の方が危なそうに見えるのは
先入観でしょうか(w
投稿: mokekyo | 2015年11月23日 (月) 23時53分
自分、この記事読んだのが例のアレの後だったので、「ハックされたか?」とか、うがって読んでしまいました。
実際は1週間も前の話なんで、単なる事故で良かったですけど…いや、良くはないかw
記事から察するにこのシステム、オルリー空港とシャルル・ド・ゴール空港(ロワシー)で共用される、気候データ共有システムのようです。
という事は当然何らかの形で繋がっているという事ですね。
ただかなり古そうですし、他の空港を含んでいない事からも、専用線での運用の可能性が高いような気がします。
逆にもしこれが単純なインターネット回線使ってたら、とんでもない話ですけどね。
>mokekyoさん
>Win95/98の方が危なそうに見える
禿同wですが、普及率の問題…でしょうかねぇ
投稿: 緋呂々 | 2015年11月24日 (火) 10時59分
Win3.1で全体が動いているわけではないようですね、
システムの一部がWin3.1で動いていたというだけで。
どんなシステムなのかこういうのは興味ありますなぁ(w
投稿: mokekyo | 2015年11月24日 (火) 23時12分
こんにちは、緋呂々さん。
おそらく、電話回線だったりするんじゃないでしょうか?時代が時代ですし。
専用線の可能性もありますけど、回線の古さを指摘するところがないため、案外まだサポートされている回線を使ってるかもしれませんね。
投稿: arkouji | 2015年11月25日 (水) 21時20分