名大 4ペタフロップスの”京”直系のスパコン導入
名古屋大学がスパコン”京”の系列のコンピューターを使用したスパコンを導入したそうです。
名大、「京」の流れくむ処理能力4ペタフロップスのスパコン導入-企業へ貸し出し開始:日刊工業新聞
計算能力は4ペタフロップス。京が10ペタフロップスなので、ほぼ半分弱の性能。
計算能力的には日本では京についで2位、世界では20位程度のものだそうで。
学術的な利用のみならず、企業への貸し出しも行うようです。
まあ、性能的には20位とたいしたこと無い(?)ように見られますが、今のスパコンはXeon PhiやGPGPUなど”コプロセッサ”を使ったものが多いですね。世界一になって一時期有名になった中国の天河1号、2号はまさにそれです。
ところが、コプロセッサを利用するアプリケーションはまだまだ少ないのが実情。
私が会社で使っている構造解析用ソフト”LS-DYNA”はGPGPUやXeon Phiどちらにも非対応です(陰解法コードのみGPGPU対応してますけど、肝心の陽解法コードは・・・)。
天河1号は少なくとも8割がコプロセッサによる性能アップ分。CPU部分は2割。
しかし対応ソフトの開発が進んでいないため、利用効率が低いのが実態のようですね。
われらの「スパコン」は高性能だが・・・「運用コスト高く、使えるソフト少ない」=中国メディア - ライブドアニュース
古いニュースですが、今でも成果をあげたという話を聞きません、天河シリーズ。
そういう意味で行くと、”京”やこの名大のスパコンはコプロセッサに頼らない従来型の計算機。
実質的にはもっとも速い計算機といえるようです。
なかなか主要アプリケーションがコプロセッサ対応しない、してても実行効率が低いという現状では、この名大の計算機の役割は大きいと思われます。
うちの会社から近いことだし、貸してもらえないかなぁ・・・でも”京”ほどの能力のマシンでさえ数ヶ月待ちで、しかも申請に時間かかるようですし、ここも人気高そうですねぇ。
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