« キューブ型のGoPro HERO 4 Session発表 | トップページ | ドローンの飛行可能区域かどうかを確認できるアプリ »

2015年7月11日 (土)

毎年恒例のHPC夏のキャンペーンちらし

SCSKより送付されてくる毎年恒例のHPC夏のキャンペーンチラシが今年もやってきました。

Img_9176

ワークステーションからクラスタサーバーまで、夏の大特価で販売中!

といっても、数百万円のお買い物ばかり。個人じゃ無理ですね。

Img_9177

まずはこのワークステーション HP Z840。

Xeon E5-2687W v3(10コア、3.1GHz)×2にメモリ64GB搭載。

HDDは300GB×2。ただし15000rpm。OSはWindows 7 ProまたはRedHat Linux。

グラフィックボードはNVIDIA QuadroK2200・・・って言われても、どれくらいのグラボかどうかわかりませんね。ググってみたんですが、GeForceでいえばどの世代に相当するのかさえ不明。GPUコア数は640個だそうです。

そんなマシンが115万円。安いんだか高いんだかわかりにくいですが、3年間修理保証付です。結構お買い得では!?

Img_91781

で、こちらは大規模計算用サーバー。1ノードあたり8コア×2=16コアを搭載したものが8つで1セット。これが2セットに管理ノード×1という仕様(コア数256コア+管理ノードに16コア)で2300万円のところ・・・もうちょっとお安くなってるそうです。

Img_9178

ちょっと気になるのはこちら。上のストレージではなくて、下の”990万円”の1セット限りのクラスタ。計算用コアは全部で128コア、管理ノード×1、しかも設置費用込みでこのお値段!

・・・もっとも、128並列もの大規模計算の需要が無い限りはあまり活かせないですが。そもそもソフトの方が高いですからね、この世界。

今年はGPGPUやXeon Phi搭載を売りにした部分が無かったですね。あまり導入されてないんでしょうか?

大手の解析ソフトではこの手のコプロセッサに対応していなかったり、してても安定動作&高速化がまだ進んでいないというものが多いようです。私のところで使っているLS-DYNAもコプロセッサ対応版はまだありません(”陰解法コード”のみGPGPU対応版がありますが)。

スパコンの世界ではコプロセッサ頼みの性能競争が進んでますけど、これをいかせるアプリケーションの登場がまだまだ少ないのが現状。今回の広告でトーンダウンしているのはそんな事情が見え隠れしているような気がします。

てことで、スペック以外はあまり見るべきところのなさそうな今回の広告。

この冬あたりには目新しい技術の登場を期待したいところ、でしょうか?

[中古パソコン][AT-084][タワー型ワークステーション] HP Z600 Workstation クワッドコアXeon 2.0GHz*2(8コア) 12GBメモリ 500GBハードディスク DVDスーパーマルチ Windows7Pro64bit  オフィス2013付属 [秋葉原]《パソコン販売 アキバパレットタウン》

« キューブ型のGoPro HERO 4 Session発表 | トップページ | ドローンの飛行可能区域かどうかを確認できるアプリ »

数値解析系」カテゴリの記事

コメント

うちでも耐障害性の強いサーバーを導入したいとサーバーの見積もりを業者に依頼したんですが高くても1000万以内で済むだろうと思ったらまさかの4000万を超える見積もりが返ってきました!
流石に予算オーバーの度を越えてるので計画はポシャりました…

さすがにお値段が張るだけあってすごい耐障害性は高いんでしょうが自作の延長線上の既存技術でもそれなりの物が組めそうな気がするんですけどね…
あーもう俺に組ませてくれと言いたいです…が壊れた時の保障とか事務上の手続きが煩雑でそうもいかないみたいです。

こんにちは、もみじさん。

そうなんですよね、いまどきのPC部品なら結構な耐久性があるので、案外自作でもいけると思うんですけどね…

といっても、やっぱりいざという時の対応はそれなりの値段のサーバーにはかないません。うちの会社にも各種サーバーありますが、年に何回かトラぶってます。それでも全部が停止しないでなんとか動き続けてくれるため、どうにか業務に支障をきたすことなく過ごしてます。

計算用では、このHPのサーバーがわりと安い部類のようです。何社か見積もりますが、最近はHPばかり。高いところといえば…あまり大きな声で言えませんけど、このniftyの親会社ですね。まあ、物はそれだけいいんでしょうけど、ビンボー会社には手が届きません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 毎年恒例のHPC夏のキャンペーンちらし:

« キューブ型のGoPro HERO 4 Session発表 | トップページ | ドローンの飛行可能区域かどうかを確認できるアプリ »

無料ブログはココログ

スポンサード リンク

ブログ村