世間では賛否両論なApple Watch。
正直私も果たして使い物になるのかどうか、半信半疑で購入しましたが。
ちょうど1週間経ったので、私なりにApple Watchの使い勝手を振り返ってみました。
ここでは世間で気になっているであろうテーマごとに、私なりの使用感などを書いてみます。
以下、やや長文です。
■ ”アプリ”の使い勝手はどうなの?
Apple Watchが普通の時計と決定的に違うのは、やはりアプリが使えることですよね。
ニュース系アプリなど、気になるアプリをいろいろと入れてみたんですが、一番使ったのはやっぱり”メール”アプリですかね?
いや正確には”アクティビティ”の次に使ってるアプリというべきなんですが、アクティビティはどちらかというと使うというよりはデータ集めをしているアプリという感じなので、あくまで”能動的に使ったアプリ”No.1はメールということで。
YahooニュースやFlipboardも使ってたんですけど、ニュース系アプリは表示できる記事の数、文字数が少なすぎてあまり役に立たないですね。
ただ、メールが来るたびにいちいちiPhoneを取り出してたんですけど、Apple Watchなら一目見て重要かそうでないメールかが一目瞭然。特に平日昼間、会社でポケットからiPhoneを取り出す頻度が下がりました。
電話も便利ですね。車の運転中にかかってきたときもハンズフリーで会話できます。案外スピーカーの音が大きくて、思ったよりも使えますね。
まさにこの記事書いてる最中にかかってきましたが、Apple Watchで応答してみた。
家や車の中なら使えそうです。
ただ人混みならどうか・・・そういうシチュエーションでまだ使ったことはないですが、会話が聞かれるのもなんだか嫌なので、やっぱりiPhoneの方でとりますね、きっと。
実生活ではまったく使わないんですが、報道などでよく使われてるのかすっかり有名になった”クックパッド”アプリは、私もデモ用によく使います。
見せびらかすのに便利ですね、このアプリ。
ただレシピが出るだけなのに感動されます!
でこのアプリ、iPhone側で最後にクックパッドで見たレシピがApple Watchに反映されてくれる・・・はずなんですが、めちゃくちゃレスポンス悪いです。
Apple Watch側に更新されるまで結構時間がかかります。まあ、このあたりはいずれ改善されるんでしょうが。
マップアプリもデモ用に使ってます。こういうビジュアル的に訴えられるアプリは、デモに使うには極めて有効。
こちらは”Apple Watch Sport付けて歩き回ってみた”記事でナビに使ったので、実用性は検証済み。
出張などで知らない土地に行く際は役立ちそうです。
”アクティビティ”アプリについては別に書きます。
■ 肝心の時計機能は?
一応(?)時計なので、やっぱり時計機能が気になるところ。
私はこの”クロノグラフ”で使ってます。
これを使う理由は単純で表示される情報量が最も多いデザインだからなんですが。
時間以外にバッテリー残量、日付、アクティビティ、天気(気温)と4つの情報を表示できます。
この1週間は急に気温が上りましたけど、特に平日会社内にいると気温の変化に気づけず出張などの際に急に暑さにさらされるなんて状況でしたが、右下の気温表示である程度構えられたのがよかったですね。
他にも株価や世界時計にも変えられるため、好みに応じて表示させる情報を選べます。
ストップウォッチが使えるのも、この”クロノグラフ”デザインのいいところでしょうか。右上のアイコンをタップするとストップウォッチに切り替わります。
ただ”通知”を見ようと画面上をスライドするときにこのアイコンをタップしてしまい、意図せずストップウォッチが起動することもしばしば。このデザインもいいことばかりは行かないようで。
Apple Watchは常に時間を表示しているわけではなく、手首を上げたときに画面がぱっと表示される仕組みになってます。
が、これが思い通り行かないことがよくあって、デジタルクラウンを押して表示させることも。
腕を上げるときにゆるーくあげると反応悪いですね。メリハリが必要。
ただ、まれに腕を動かしてもデジタルクラウンを押しても10秒ほど反応しないことがありまして・・・子の1週間で2回ほど。
電源落ちたのか!?と心配になった頃に反応してくれます。なにかバックグラウンド処理でもしてるんでしょうか?
もちろん悪いことばかりではなく、いいこともあります。なんといっても最大の利点は”時間が正確”なこと。
これまで使ってきたこのスピードマスターは、やはり機械式なためどうしても時間がずれます。大体1週間使うと1~2分程度遅れます。
しかも土日は身につけないので止まっちゃう(自動巻き)ため、月曜朝には時間合わせが必要。
この作業が結構煩わしんですけど、こういう作業はApple Watchには不要。まあ、当たり前なんですが。
ただしフォーマルな格好にこのApple Watch Sportは合わないため、そういう場面ではスピードマスターの出番でしょうか。
てことで一応この両者、すみわけができてます。
■ ”アクティビティ”は使えるの!?
”アクティビティ”を使っていると、やはりどうしてもその数値が気になります。
”カロリー”と”心拍数”は特に気になりますね。
今の設定は290kcalとさほど多いわけではないんですが、”Apple Watch Sport付けて歩き回ってみた”記事でも書いたとおり、片道2kmの道程を往復してもこの290kcalは達成せず。結構厳しいですね。
てことで、少々の距離なら車を使わないようにして歩いたり、階段を使うようになったりと、自然に体を動かそうという行動に出てしまいます。
なにせずっと座ってると、手首を突かれて(バイブの感触がペン先でとんとんと突かれた感じ)こんな表示が出ます。容赦無いですね。
もっとも、これじゃあApple Watchを使いこなすというより使われているといったところですね。
しかしまあ、こうでもなければ運動を意識する機会もなかったわけですし、私にとってはいいきっかけなんじゃないでしょうか。
そのうち”ワークアウト”にもチャレンジしてみようかな。
■ バッテリーはちゃんと1日持つのか!?
Apple Watchはバッテリーが持たない!と散々あちこちでいわれているせいか、会社の人に見せるとまず第一声に”電池持たないんでしょ!?”っていわれます。
しかし、私が使う分には朝の5時から夜の9時ごろまで使ってもこの残量。
どんなに使い込んでも40%は残ってます。
あまりアプリを使ってないからなんでしょうか?時計にアクティビティ、メールにニュースアプリ程度。
42mmモデルって事もあるんでしょうか?いずれにしてもこのペースなら24時間は闘えます。まるでリゲインのCMです。
ただ、なぜか最初の10%くらいは減るのが早くて、そこから急に減り方が緩やかになります。
減り方が不均質な感じですね。何ででしょう?
今後、バッテリー消費の多いアプリでも入れたときはどうなるか分かりませんが、今のところバッテリー不足に悩まされることはありません。
ところで、バッテリー充電時はかなり熱い!って話が出てますが。
確かにちょっと熱いですが、肌につけられないというレベルまで熱くはなりません。個体差でしょうか?
でも結局一晩充電させてるので、充電がとっくに終わってからつけるため、熱いという状況に出くわすことはほとんどありませんね。
■ その他
会社用にカメラを封印したiPhone 5cを使ってますが。この5cにはM7プロセッサーのような歩数を常時監視しているチップは載ってません。このため、”ヘルスケア”アプリの歩数計データは常に0。
しかしApple Watchが歩数を測定しているため、iPhone 5cでも歩数値が出てくるようになりました。
これで会社にいるときの歩数も測定可能に。
Apple Watchは歩数以外に心拍数なども収集しているため、1日中つけっぱなしです。
なもんですから、この通りApple Watch跡はくっきり付きます。
1週間も使うとさすがに汚れが出始めました。
わかりにくいですが、本体の付け根付近のベルトが黒ずんでます。
明るい色だと、どうしても汚れが目立ちますね。そろそろアルコールなどで拭いた方がよさそうです。
・・・とまあ、1週間使ってみての使用感ですが。
正直、まだ十分使いこなせていない感じかなぁ。
初代iPad買ったときもそうですが、新しいデバイスなので最初のうちはやっぱりアプリがチューニング不足な感がありますね。だんだんと洗練されていきそうです。
おそらく多くの方が感じているのは、果たしてこれに5万円も投資するメリットはあったのか!?
見せる度によく聞かれます。
なにせiPad Airよりも高いですからね(42mmモデルの場合)。
情報系アプリなどを利用するという目的なら、正直5万円は高いです。
私の感覚的には3万円程度が妥当かな?といったところ。
今はかなり生産歩留まりが悪いらしいので高止まりなようですけど、いずれ安くなるんじゃないでしょうか?原価は100ドル程度といわれてるらしいですし。
また、アプリがより洗練されてくれば、じわじわと普及しそうな予感です。
価格の最適化とアプリの充実まで”待ち”というのが、最も賢い選択肢ですかね。
ただちょっと運動不足でやばいわぁと感じてたり、最近体調悪いかなぁと思ってる人なら今すぐ買っても後悔しないと思います。
元々”ヘルス”を意識したデバイスといわれてるだけに、この方面に関しては現状でも完成度高いです、Apple Watch。
上にも書いたとおり、気が付いたら1時間おきに立たされてますし、歩かされてます。
他にも、心拍数の時系列データのおかげで、一体どういう場面で緊張しているのかが把握できるようになりました(会社で)。
結構変動してますね、心拍数。
もちろん、デスクワークだったり打ち合わせだったりと変化してることが大きいんですけど。
大して動いていないと思われる時間でも心拍数が上ってることがあるんですよね。
このデータを使って振り返れば何がストレスの原因かも特定出来そうですね。あの時間は、確かあの人と会ってるときだったか・・・などなど。
もっとも、これでは健康管理というよりストレス管理ですが。
しかし今の日本はストレス大国ですからねぇ。
ことストレスに関しては自覚しづらいこともあって、気が付いたらかなりやばい状態になってるという人が多いです、私の周辺も。
会社来なくなっちゃうだけならまだいいんですが・・・最期の選択をされてしまう方も多いですからね、この国は。
体を動かすこと自体もストレス解消にもつながることなので、たとえストレス要因が取り除けないまでも運動の成果を見える化できることは、心の健康にも決して悪いことではありません。
自身の心と体を守るためにApple Watchを導入するという選択肢はありだと思いますね。
てことで、私は十分元が取れたと感じております。
今後のアプリの充実でさらにいいツールになるような気がします。
最近のコメント