NASAの冥王星探査機”New Horizons”のCPUは初代Playstationと同じ
「凪いだ海です。怖いくらいだ。」
といったのは国連宇宙軍 駆逐艦”ゆきかぜ”の副官ですが、残念ながら2015年に冥王星に達した有人宇宙船は皆無。
その代わりに到着したのはNASAの無人探査機”New Horizons”。
その探査機に使われているコンピュータのCPUは初代Playstationと同じMIPS R3000との事です。
初代PlayStationのCPUを搭載したNASAの無人探査機が冥王星に到達 - GIGAZINE
2006年に打ち上げられ、9年の時を経て地球より53億km離れた冥王星にまさに到達しようとしている探査機ですが、毎度の事ながら性能よりも耐久性、耐放射線、耐熱性を考慮したため、地上のマシンと比べるといささか低スペックなCPUを搭載。
・・・と書くところですが、私の感覚では結構速いCPUつけてます、この探査機。
私のいた大学の研究室で当時(1995~98年)に使っていたワークステーションにSONY NWS-3865というのがあって、これに載せていたCPUがまさにこのR3000です。
NAKAMURA Kazushi's memory of SONY NEWS
上のリンク先にありますが、R3000/25MHzだったんですね。これ。
既にこの頃初代Playstationは出ており、このNWS-3865自体は退役寸前のワークステーションでしたが、立派に数値解析やってました。
私の中ではいまだにR3000って聞くと”ワークステーション”なんですよね。
実際、Playstationも2や3あたりは並列化されてスパコンとして運用されてましたし、大体名前の由来が”Workstation”を遊びに応用したから”Playstation”っていう話らしいですし。
あのCPUが宇宙を飛んで、しかも今 冥王星に達しているというだけでも感無量です。
そんな昔の話を思い出すニュースでしたが、このNew Horizonesが運んでいるものはR3000だけではないそうで。
冥王星発見者の遺灰、冥王星へ向かう : ギズモード・ジャパン
なんと、冥王星発見者のクライド・W・トンボー氏の遺灰を搭載しているとの事。トンボー氏の遺志で宇宙に自身の遺灰を持っていって欲しいと願っていたそうですが、おそらく本人も想像してた以上に遠くに行きました。
他にも民間による初の宇宙船スペースシップワンの機体の一部や冥王星の載った米国の切手、25セント記念硬貨まで載せられてるそうです。
今年の7月15日くらいまではアプローチに入り、8月まで探査を行う予定とのこと。
さて、この探査機により一体どんな発見があるんでしょうか?楽しみです。が、まさかガミラス基地を発見したりしませんよね?
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