あの悪名高きPRISMからあなたのデータ流出を阻止してくれるRaspberry PiベースのPRISM対策Torルータ”Onion Pi”
PRISMといえば、昨年は国内外で物議をかもし出したNSAの極秘情報収集プログラムのことで、世界のあらゆる情報を監視していたというNSAに批判が集中、未だにその余波がくすぶり続けているというあのリーク事件の大元なわけですが。
そのPRISMなどから接続経路の匿名化を行ってくれるTorというプログラムがあるそうで、これをPCなどにわざわざTorを導入しなくても、モデムと端末の間に挟むことでTorを利用できてしまうというRaspberry Piベースのルーターがあるそうです。
Raspberry Piで組み立てる“PRISM対策Torルータ”、「Onion Pi」登場 - ITmedia ニュース
”Onion Pi”という無線LANルーターで、お値段は90ドル。
Raspberry Piに無線LANアダプタ、ケース、SDカードなどを同梱したキットで、これをネット回線用モデムに接続すると、無線LANルーターとして使えるものだそうです。
このルーター経由なら、あたかもTorを使ったような匿名化処理がされた状態でのネット接続が可能となります。
ここまで徹底したものを使わなくてもいいような気もしますが、プライバシー侵害などがどうしても心配な方には心強いキットですね。
しかし実際問題、このNSAはどこまで情報を分析できるんでしょうね?
ある程度の規模のサーバーならともかく、わざわざ個人PC一台一台まで監視しているとはさすがに思えないんですが。
いやあアメリカ様のことだから、全世界のネットに接続したコンピューターはすべて把握されてるはずだ!と思っている人はいるようです。
それにしても国家トップシークレットレベルの情報分析プログラムにRaspberry Piで対抗するというこの構図もなかなかシュールな感じがしますね。
本来は子供向け教育プログラム用の安価なコンピュータというRaspberry Piが、大人の事情を守るためにも活躍してるってことで。
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