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2014年1月 3日 (金)

iPhone 4Sの前面パネル交換修理に成功しました!!

昨年末に手痛い洗礼を受けてしまったうちのSIMロックフリーiPhone 4S。

大晦日に注文した液晶パネルが年賀状と一緒に届いておりました。

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さすがAmazon、仕事が速い。郵便屋さんも年賀状で忙しい時期にお疲れ様です。

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中身は前面パネル一枚のみ。説明書などは特になし。

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やけに赤い裏面だと思ったら、保護テープが付いてただけでした。

元旦に修理したんですが、ヴィレヴァン福袋購入&ブログ記事化やら子供の相手やらで一日遅れての記事です。今年の元旦は大忙し。

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傷だらけのiPhone 4S、今回購入した液晶パネル、そしてありったけの小道具を用意。

参考にしたサイトは以下。

【iPhone4S】 分解&修理手順 ~バッテリー、液晶、ホームボタン交換~ - NAVER まとめ

このサイトをiPhone 5で表示させて作業を実施。

まず始めに、A4紙を2枚つないで下にひきます。

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細かい部品が飛んでも見失わないようにするためだそうで。

そして、ここに2時間に及ぶ作業が開始されました。

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まずはiPhone 4S下のネジを2本緩めます。

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背面パネルを取ります。ここまでは既に通ったことのある道。

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ここから先は私にとって未知の世界。川口浩隊長気分です。

バッテリコネクタのネジを2本はずします。

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そしてコネクタをはがすんですが、何せ最初のコネクタ。びびりながら慎重にはがします。

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何とかはがしたんですが、なにやら小さな部品が。

このとき撮影した写真が組み立て時に役に立ちました。

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意外と大変だったのがバッテリーをはずす作業。

両面テープでべったりついてます。

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ここで小道具の一つが死亡。なんとも幸先の悪い出来事です。

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この青い爪状のやつが丈夫で、これを差し込みながらゆっくりと両面テープをはがしていきます。

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ここまで開けば、テープが付いてるところを引き裂いて粘着力を落とすことが出来ます。

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あとは三角マークの付いた透明なタブを引いて引っぺがします。

バッテリ交換ならここまででおしまいです。

が、液晶パネル交換にはまだ先の苦難を乗り越えなくてはいけません。

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この金属プレートのネジを2本取ります。

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するとフレキの先のコネクタが見えてくるので、これをプラスチックへらではがします。

フレキを切らないように、慎重に。

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フレキは両面テープでべったりついてるので、へらでうまくはがしながら外に折り曲げていきます。

その後に上の青いへらで押さえてるあたりのWi-Fiアンテナコネクタをはがします。

こんなに細かい部品、はがして大丈夫?と気になりますが、ここは慎重にはがしていきます。

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コネクタを取ったら、一箇所爪のようなものに引っ掛けられてるので、これをはがして持ち上げておきます。

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次に中央部に見える銀色のプレートを取り除きます。

全部で5箇所のネジで締め付けられてるので、順に取り除きます。

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ネジを取ったら、ゆっくりとカメラ側にスライドさせます。

親指の横あたりに見える爪はあっさりとはがれるんですが、一箇所フレキの裏側の爪があって、これを取り除くのが大変でした。

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取り除いた部品・ネジがどこのものか分かるように、私は小道具を入れてた容器の上に元のレイアウトどおり並べておきました。

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もう一つの工夫は、手元を明るくするためにこんなのを使いました。

以前買ったWebカムのLED照明+寝モバスタンドです。

ちょうどいいスタンドがなかったので、にわかスタンドで対処しました。

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さて、今度は背面カメラと、液晶パネル用コネクタをはがします。

まずはカメラ

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この辺のコネクタをくりっとはがすとカメラごと取れます。

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その周辺の3つのコネクタもついでにはがしていきます。

3つのコネクタを取ったさらに裏側にもう一つコネクタが出てきます。

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これを取り除くのを忘れないように。

だんだんとコネクタをはがす感覚が分かってきました。

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続いてこの辺のネジを取り除きます。

ここのネジを取ると小さなプレートが取り除けます。

ところがここと同じ場所にもう一つのネジが出現。

ここのネジ、2階建ての1階部分のネジといいましょうか、真ん中にネジ穴の開いたネジです。

これがプラスドライバーでは取れません。

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精密ドライバーの小さめのマイナスドライバーを使ったら何とか回りました。

この2階建てネジ、もう一箇所出てきます。

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続いて今取り除いたネジの下側のコネクタを抜きます。

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先ほど液晶系のコネクタをはがしたすぐ上に黒いテープが貼り付けられてるところがあります。この黒テープをはがすと

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するとネジが出現するので、これを取り除きます。

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さらにその下側のネジ

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そのさらに下のネジ

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そしてバッテリコネクタ付近にある2階建ての1階ネジ。再びマイナスドライバーの出番です。

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これでロジックボードが取れます。

ただしあちこちでフレキに引っかかってるので注意。

慎重にはずします。

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特に液晶コネクタはかなり慎重に取らないと、フレキを切り裂きます。

しかし後で分かったのは、仮にここのフレキを切ってしまっても、新しい液晶パネルに交換したらこのフレキごと取り除いてしまうため、気を使っても意味がなかったということですが。

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初めてですね、iPhoneのロジックボードを取り出したのは。

小さいですねぇ。これで昔のワークステーションより高速な演算処理能力があるってんだから、いい世の中になったものです。

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などと感慨にふけっている場合ではありません。

ロジックボードを取った後に、ちょうどドラクエの魔法の鍵のような形の金色の小さな部品(ピンセットの先)が出てきます。これを忘れずに取り除きます。

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本体下側についてるバイブを取り除きます。

ただ単に両面テープでついてるだけなので、引っぺがします。

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その下にあるのはスピーカーユニット。2箇所のネジを取ればはずれます。

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本体角のこの部分は黒いテープが貼ってあるんですが、例によってその下にネジがあります。

これを含めて四つ角すべてのネジを取り除きます。

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さらに側面フレーム裏側には左右3本づつネジがついてます。これを取り除きます。

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が、こいつが小さいくせにワッシャー付きのネジで、慎重に扱わないとなくします。

もう、どんだけ”慎重”という言葉を使えば気が済むのか、どの段階でも慎重さが必要です。

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さて、あとは前面パネルを引っぺがすだけ。

こんな感じにプラスチック板を突っ込んでやると剥がれやすくなります。

四隅あたりに両面テープで粘着しているので、これらをはがさないと取れません。

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はあっ・・・やっと取れました。

取ったときにガラスの一部が取れて穴が開いてます。

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並べてみると分かりますが、古い割れたほうの前面パネルにあって新しい前面パネルにないもの、それはホームボタン。

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これがまたシールのようなものでついてるので、慎重にはがして

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これを

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新しい前面パネルに貼り付けてやります。

ここで分解作業は終了。

今度は逆再生で”組み立て”です。

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まずは新しい前面パネルを取り付けるんですが、フレキのコネクターがなかなかうまく通らず苦戦します。

考えたら、バラすより組み立てのほうが大変。

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要するに逆再生するだけなんですが、ばらすときには気にならなかったことが障害になります。

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それはネジの小ささ。

はずすときは飛ばないように気にすればよかったんですが、つけるときはドライバの先端にこれをつけて締め付けるため、かなり緻密な作業が必要です。

ドライバーは磁化されててネジが引っ付くようになってるんですが、ドライバの先端にうまくプラスの穴を当てるのは結構大変。

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このバイブをはめるときはちょっと大変。なにせ目印がほとんどありません。

右上のネジ穴と、下の目安となるガイド線を頼りに位置を合わせます。

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先ほどのドラクエの鍵型の小さな部品はネジ穴の上にそっと載せて、慎重にロジックボードを載せないと簡単にぽろっとはずれます。

幸い一発でうまく付いたのでよかったんですが。

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コネクタ類をつけていきます。

この作業に関しては、普段の”週刊ロビ”のコネクタ付けになれてるせいか、わりと順調につけられました。

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一応、ネジ穴を隠していた黒テープ類も元通りにつけておきます。

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ただし、新しい前面パネルについてきたフレキを取り付ける際はちょっと大変。

なにせ折り癖がついてないので、なかなかうまくつきません。

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コネクタをはめた後、こんな感じにプラスチックへらのうしろでぎゅっと抑えてやると確実につきそうです。

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とまあ、こんな調子にずんずん作業を進めた結果、かなり元通りになってきました。

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バッテリコネクタ付近から取れた小さな部品をつける際、元々どうやってついてたかを忘れてしまいましたが、ブログ用にぱしぱし写真を撮っていたおかげで元の状態を確認することが出来ました。

大事ですね、写真。

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バッテリも取り付け、ようやく組み立て完了!

2時間に及ぶ大手術が終わりました。

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背面パネルを取り付け、前面の保護シールをはがします。

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そしてスイッチオン。

電源は入りましたが、果たしてタッチパネルは、液晶は、ホームボタンは、カメラは無事動くのか!?

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結論から言うと、大成功でした!

タッチパネルも元通り、カメラも問題ありません。

バイブも心配しましたが、こちらも問題なし。

が、たった一箇所だけ気になるところが。

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画面向かって左側の音量ボタンちょっとしたあたりで、白色表示にした時にうっすらと茶色っぽいしみのような色がつきます(赤丸のあたり)。お分かりいただけるでしょうか?

元々こうだったのか、作業の結果こうなってしまったのか、今となっては分かりません。もっとも、白表示で目立つ程度で、通常は気になりません。

あと、受話器の穴に網目状のものがカバーされていたのが、この新しい前面パネルにはついてませんでした。ゴミが入らないように気をつけないといけません。

ただし元々電話として使ってないため、特に気にはしてません。

初めてのiPhone分解で冷や汗物でしたが、成功してなによりです。

しかしこんな大変な作業はもうやりたくないですね。

パネルを割らないように、今後は気をつけます。

ただこのiPhone 4S、バッテリーがへたり始めてるので、バッテリー交換くらいならまたやろうかと思ってます。

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コメント

大成功、おめでとうございます!

思ったより工程が多くて大変だなぁとブログを読んで思いました。
でも、さすが、組立に慣れていらっしゃるようで。。。素晴らしい!

詳細な分解&組立作業、レポートお疲れ様でした!

こんにちは、SULさん。

いや本当に大変でした。なにせブログ用写真も撮りながらやったので、余計に時間かかってます。ただそれが幸いなことに修理中でも役立ったんですが。

一度ばらすとコネクターの外し加減などが分かって、今後同じような事態に陥った時のiPhone修理の自信が付きます。

今回の件ではいろいろ課題が見えてきました。特に道具はもうちょっといいのが欲しいですね。あの二階建てネジ(正式名称不明)を簡単に外せる道具は欲しいところ。ヘラももうちょっと丈夫なやつがいいですね。

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