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2013年11月17日 (日)

iPhoneも私的録音録画補償金対象となるのか!?

東芝がHDDレコーダーの補償金問題に勝訴したというニュースは以前流れておりましたが、その後この権利団体とやらはこんなこと考えているようです。

「複製機能」を私的録音録画補償金の対象に、権利者団体が提言 -INTERNET Watch

「複製機能」を持つものすべてを私的録音録画補償金の対象にしようということを言い出したようです。

ネット上では、DropBoxやGmailも対象になるんじゃないかと騒がれておりますが。

私が最も心配しているのは、いよいよiPhoneやAndroidスマホ、PCもその対象機種になるということ。

ただでさえ消費税が上がりデジタル機器の値段が上がろうというときに、こんなわけもわからない団体への上納金が課せられるという話なわけです。

先の東芝の補償金裁判で下されたのは、現在の機器にはコピーガード機能がついており、複製が出来ない、よってこれらの機器に補償金を課すのは間違い、というものだったはず(かなり語弊があります)。

CD-RやBD-Rには今でも補償金が課せられています。それにくわえて機器類からもお金を頂こうという企てが阻止されたわけです。

完全かつ最終的に司法の判断が下されたというのに、同じことをぶり返そうとしています、この権利者団体とやらは。

この調子だと、そのうちデジカメ・ビデオも複製機能があるから対象、いやいやプリントゴッコだって対象(生産終了してますが)、人間だって鼻歌で曲を流すから、国民一人ひとりも複製機器だ、となって気が付けば人頭税が取られる理屈となりかねません。

権利者団体というものの存在理由は、ユーザーと権利者(クリエーター)とが双方にとってWinWinな関係を保つため、というもののはず。

複製によって映画や音楽を作る人たちが不利益をこうむり、結果資金を調達できずつぶれてしまう、という環境は確かに好ましい状況ではありません。

ということもあり、昨今はコピーガード機能の付いた機器が普及し、不正コピーを持ち歩いているという人もいなくなりました。

権利者団体の資料にもあるとおり、私的録音録画補償金の収入は減っています。

これってつまり本来の目的を達成できたことのあらわれなわけです。

が、彼らはこれを「現行の私的録音録画補償金制度が機能していない」という民○党もびっくりな論理の飛躍をやってのけてます。

論理的に解釈すれば、彼らの言い分は権利者団体を維持するために金の出所を増やせといっているに過ぎません。

暴れん坊将軍に出てくる悪代官のような所業ですね。上様、成敗してください。

ところで最近ふと思うんですが、コピーガード機能ってやつが普及したあたりからCD/DVDの売り上げが減少しているんですよね。

コンテンツの質が落ちた、とばかりもいえないような気がします。

こんながちがちな補償金制度は日本だけでしょうが、そういえば日本以外はCD/DVDの売り上げが落ちすぎて困るとか、視聴率が上がらない助けて、なんて話を聞きません。

スマホの普及率は日本以外も同じようなものなんですけどね。

なにやら因果関係があるように感じます。

それにしても、こういうニュースは世間のマスゴミは一切報道しませんね。報道しない自由ってやつでしょうか。

かなりあおり気味な記事で申し訳ありませんが、ユーザーの立場からはまるで納得できない展開が今後予想されます。声をあげずに入られませんね。

著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)

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コメント

ジャスラックは本当に必要なのか。
改めて考えるいい機会じゃないですか。

こんにちは、シロツグさん。

本当はそうなんですよね、いらないとまで言わないものの、コピーガードが普及した今なら縮小すべきかと。

利権団体というのは一度作られると、自身の存在維持のためにろくでもないことを始めますが、だんだん著作権団体もそうなりつつあります。だからどうせなら知的録音録画補償金払ってもいいから、コピーは個人使用に限っては自由にすると明言すればよかったんですけどね。コピーもダメ、でも金は取る。おかしいでしょ、やっぱり、というのがユーザーの声じゃないかと。

なぜコピーできる=不正コピーが……っていう発想になるんですかねぇ。
テレビ番組などの動画共有サイトへの投稿が減らないのも、コピー制限が厳しくて、スマートフォンに録画した番組をコピーするのも一苦労で、それで見る人が絶えないというのもあるのではないかと思います。
ある程度の自由を認めることで減る不正コピーというのもあると思うんですが。

(個人的にはCMも強制的に見せる形でも、公式に無料で再放送見れたらなぁと思います。)

こんにちは、どら焼きさん。

かえって規制が厳しいと、それにあがらってかえって意図する方向とは違う方向に向いてしまうということもあるようです。昔のアメリカの禁酒法がそれで、密造酒によりかえってマフィアの資金源になってしまったということがあったとか。

しかし今最も深刻なのは、テレビの録画データを自由に扱えないために、テレビ離れが起こってるっていうことでしょうか。あまりにハードル高いので、テレビそのものに関心を抱かなくなってきたというのが今の日本の状況と言えるのかもしれません。周囲でテレビ見てるという人が本当に減りました。

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