スミソニアン博物館 3Dプリンター用データの提供開始、自宅でマンモスが作れる時代に
3Dプリンターの問題の一つに3Dデータの作成の困難さがありますが、なんとアメリカ最大級の博物館であるスミソニアン博物館がデータの無料提供を開始したそうです。
スミソニアン博物館、収蔵品の3D プリンタ用データを無償配布。マンモスの複製も可能に - Engadget Japanese
”Smithsonian X 3D”のサイトを開くと、ブラウザ上で3Dデータを閲覧できます。マンモスを見てみましたが、結構詳細な3Dデータです。
ライトフライヤー号なんてエンジンや配管までこの通り細かく再現されてます。
他にもリンカーン大統領の顔(?)など22種類が登録されておりました。
ダウンロードするにはユーザー登録が必要ですが、STL形式の3Dデータが入手できるそうです。ただし非営利な個人利用、教育への活用に限られるそうです。このデータを元に商売しちゃいけません。
スミソニアン博物館といえば、たしかアポロの司令船や零戦52型があるはず。あの辺もいずれ3D化されるんでしょうか?
本当に全部3D化しようとすると260年ほどかかるそうなので、優先度の高い10%をまず3D化するのが当面の目標のようです。もっとも260年経つ前に3Dスキャナーの性能が向上し、もっと期間は縮みそうですが。
それだけ大量の収蔵物があるということなんだそうですが、展示公開されてるのは全体の1%ほど。つまり99%は蔵の中。こうした非公開な状態のコレクションを世に知らしめることが3D化の目的のようです。
マンモス作ったら、子供は大喜びですね。ただマンモスや恐竜の骨格のおもちゃって百均でも見かけることがあるので、できればもっとマイナーな動物の化石だとレア感があって喜ばれるかもしれません。個人的にはアノマロカリスあたりが希望です(あるのか!?)。
日本でもShadeのような比較的使いやすい3Dソフトがあります。3Dプリンターだけではなく、3Dソフトにとっても素材データが出てくれば活用のきっかけとなるかもしれません。そのために3Dデータの普及はこうしたソフトにとっても喜ばしい状況じゃないでしょうか。
またWindowsも64ビット化が進み、メモリーも8GB以上搭載するのが当たり前となってるのに未だ使い切れるソフトが限られてるのが現状。おかげで最近はPCのスペックがまるで売りになりません。
3DデータっていうのはPCが扱うデータの中で最も重いデータ。ハイスペック機に残された最後の砦です。
私はベンチマーク至上主義ではありませんが、ハイスペックマシンが持て余されてる現状にはさみしい思いがあります。近所の家電屋の自作PCのコーナーがどんどん縮小されてるのを見ると余計にそう感じますね。
3Dデータの普遍化は、そんなハイスペック機に再び脚光を浴びせられるきっかけとなるかもしれません。なって欲しいものです。
ところで、MS社もWindows 8.1向けに3Dソフトを提供しています。
Microsoftが3Dプリント用のデザインアプリケーション3D Builderをリリース | TechCrunch Japan
さらに3Dプリンター/データが普及すれば、これも脚光を浴びるかも!?
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