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2013年8月24日 (土)

MS社バルマーCEO 1年以内に退任

既にあちこちで報じられてますが、MS社のバルマーCEOが12ヶ月以内に退任すると発表されました。

週アスPLUS:マイクロソフトCEOスティーブ・バルマーが1年以内に引退すると発表

2000年1月からCEO職について13年、その間Windows XPやVista、8に至るまでMS社の主力製品の開発・販売を引っ張り続けてきました。

いろいろな功績もあるんでしょうが、私が見たバルマーCEO時代というのは正直MS社にとって”迷走時代”だったといわざるを得ません。

Vistaや8に見られる失敗をみればそう感じます。

なんというか、バルマー時代のMS社は”流行っているものは何でもリードしたい”という姿勢が目立ち、あまり新しいものを生み出そうという意欲が感じられません。

いや、新しいものを作ってはいるんですが、それはVistaだったり、今の8だったりするわけです。

でもそれがあまりにユーザー目線から離れていて、結果的に何も作り出していないのと同じことになってるんじゃないかなあと。

Windows自体がとあるOSの丸パクリじゃないかとよく言われますが、まだXPまでのWindowsはユーザーの思いにマッチした製品でした。

私が感じるのは、特にVista以降に”ユーザー願望”より”自身の願望”に合わせた製品作りをやりすぎたことが、今のMS社の凋落ぶりにつながっているんじゃないかと感じてます。

このブログの看板に掲げてるEeePCをきっかけに始まったネットブック・低価格PCに対し、MS社がやったことは結局のところ”低価格路線つぶし”だったわけです。

一時はXPを復活させてネットブックブームを生み出したものの、それを継続させるわけでなく7の登場と共に事実上ネットブックの切り離しを開始、衰退させてしまいました。

Windows機の低価格化による利益の減少を防ぐという企業論理が働いたといえばその通りですが、果たしてその行為はユーザーの願望にかなったものだったんでしょうか?

私を含めたユーザーの願望は”安価でバッテリーが長持ちする7~10インチ程度のモバイル機器”の登場であり、ネットブックブームとはまさにそれに乗っかったものだったわけです。

今この流れを受け継いでいるのはスマホやタブレット端末であり、MS社がこの分野で苦戦しているのは言うまでもありません。

私は歴史にIFは存在しないという歴史家のタブーってやつをまったく気にしない人間なので、あえてここでMS社があのときネットブックを全面的に支援していたら一体どうなっていたのか?と考えてしまいます。

当時、EeePCを始めとするネットブックの不満点は”OSの起動の遅さ”、”バッテリー駆動時間の短さ”でした。

ネットブックは確かに低スペックでしたが、スペックよりモバイル機器としての使い勝手を求めていたユーザーは多かったわけです。

もしもこのとき、これらを解消する”新ネットブック”を作り上げることに全力を注いでいたら、流れは少し変わっていたかもしれません。

しかし、ネットブックがきっかけだったのかどうかは分かりませんが、そういう願望を満たした製品”iPad”を最初に送り出したのがジョブス氏率いるAppleだったわけです。

結果論を言えば、結局Surface RTなんてものを作ってるわけですから、最初からこれを目指していればよかったんですよね。

さて、ユーザーの私から見た今後MS社の取るべきだと考える道は、やっぱり”Windows 7.1”を作ることじゃないかと思っております。

8.1じゃありません、7.1、つまりWindows 8のインターフェースをそっくり7に戻したものです。

一見後ろ向きな感じですが、こっちの方が正常進化だと思ってます。

デスクトップ機は、従来のWindows UI路線の7の方が何かと捗るんですよね。そう感じているユーザーは多いんじゃないかと。

画面いっぱいに一つのアプリを表示して画面の端っこにマウスを動かしてタスク切り替えするより、画面上に複数の窓を開いてくれる方がずっとタスクの切り替えがやりやすいんですよね。

長いWindows時代のおかげで、Windowsの周辺機器も元々のGUIで便利に使えるように進化しているため、8になってUIで戸惑うのはごく当然のことかもしれません。

iPadあたりとの競合製品作るよりも、MS社が強みとしているデスクトップ機市場を充実させることの方がよっぽどか効率がよく、ユーザーも望んでいることじゃないかと思います。

iPadやAndroidとの連携性を上げたOfficeを作って、外出先ではタブレット機を使い、会社に帰ればWindowsを使うというスタイルを目指せば、多分主導権を握れます。

9億ドルもの処分費用が必要なRTのお荷物っぷりを見ても、いまさら独自のタブレット路線を目指しても仕方がないでしょうね。そういうのはあえてiPadやNexus 7あたりに任せるべきです。

次のCEOに望むのは、あまりあれこれ手を広げず、もうちょっと正常な路線のMS社に向かってくれることでしょうか。

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