auのエリア誤表記による無償解約が2件存在していることが判明
世間で絶賛お騒がせ中のau LTEエリア誤表記問題。
いや、意図的にやってたことを考えると”誤”表記とは言いがたいですが。まあそこはおいといて。
エリア誤記問題の「au版iPhone5」、無償解約が2件存在 ―都センター「諦めず相談して」 | ガジェット速報
既に3月末時点までに2件の無償解約がなされてるそうな。
今のところKDDIからこの問題による無償解約に応じるつもりはないようですが、こういう実例がある以上、不服な人は掛け合ってみる価値はありそうです。
本来、ユーザーに負担をかけることなくこういう話には応じるべきなんですが、またもや要領のいい人だけが得をするような事態になってるようです。いけませんね。
au版iPhone 5のLTE(2.1GHz帯)人口カバー率14%の報に接してという記事ではややau寄りっぽい態度になってますが、この件に関しては何ら弁護の余地はありません。
ただ、やっぱりau単体の話ではないような気はしております。たとえこの一件でauが潰れても、おそらく問題の解決には至らないでしょう。
真因を探っていくと、行きつくのは今の携帯電話業界の過激ともいうべきMNP乗り換え者獲得合戦です。
端末の投げ売り、誇大広告(場合によっては露骨な比較広告)、不明瞭な料金形態に無意味なサービスの押し付け。携帯電話売り場にいくと、大なり小なり見受けられる光景です。
要領のいい人ならこれらの制度・仕組みを巧みに使い、安く端末を入手したりしてるようですが、大半の人にとっては不明瞭な説明でつけられた不要なサービスに悩まされるわけです。
MNP祭りをすることが悪いとは言いません。合法ですし、何ら責められるべきことはありません。でもこんな状態、やっぱり正常じゃないと感じます。
ユーザーからみれば、本来あるべき携帯電話店の姿は、わかりやすい納得できる料金形態、必要に応じたサービスのみ選択できる環境を整えた、言い換えれば黙っておとなしくしていたら好きなように契約内容を決められるなんてことのない接客対応なんですよ。
その部分に関してははっきりいってどのキャリアも同じだと思ってます。ユーザーの思いなんて知ったこっちゃない、儲け第一、それ以上でもそれ以下でもない。
これがもう少し参入の自由度がある業界なら、露骨な会社は淘汰されるんですが、なにせ電波帯域に制限があるがゆえに独占状態が解消されない。結局どこも同じようなユーザー軽視の対応を取り続けるわけで。
こうなると、もう業界の自浄作用にはまかせられないですね。行き着くところまで行き着いた感があります。当然不信感は募ります。
この炎上騒ぎも、この不信感が爆発したものだと思ってます。
どうやったら、もうちょっとユーザー寄りに考えられたサービスが提供されるように変われるんでしょうね?
ところで、歴史を見るとおごる強者は必ず滅亡します。
おごれるものは久しからず、とはなにも昔だけのことではありません。
繁栄を謳歌した恐竜も絶滅し、未来永劫続くと(当時は)思われた江戸幕府も滅び、近年でも敵なしと思われてたテレビ業界が今やネットに脅かされてます。MS社だってまさかこんな苦戦を強いられる時代が来るとは夢にも思いませんでした。
なにが今繁栄の極みに達した携帯業界を追い落とすことができるのかは私には予想がつきませんが、必ずこの業界にも危機は訪れます。
そんな事態になった時、誰が不明瞭なサービスを押し付けたり誇大広告で騙すような会社を支持するんでしょうか?
各キャリアにおかれましては、長期的な視点に立った経営を求めたいものです。
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