Intelの次世代コア”Haswell”の登場は6月7日ごろか!?
仕事の関係でXeon Phiの情報を仕入れているんですが、偶然見つけたのがこのサイト。
北森瓦版:Intelの資料から見えた今後の新CPUのスケジュール
なんとIntelの内部情報のPDFファイルがどういうわけかGoogleキャッシュに残ってたそうで、これを読むとIntelの直近のロードマップが明らかになったそうで。
この記事によれば、今年の前半には登場するといわれていた”Haswell”コアのCPUですが、どうやら5月27日~6月7日の間に発表されるとのこと。
最近勉強したんですが、IntelのCPUというのはコアの微細化と世代交代とを交互にやるそうで、例えばSandy Bridgeコア(32nm)を微細化したのがIvy Bridge(22nm)で、その世代交代版が今度のHaswell(Ivy Bridgeと同じ22nm)なんだとか。
そんな単純なものではないのかもしれませんが、少なくとも計算速度や機能面で大きく飛躍するであろうコアが”Haswell”ってことになるようです。
XeonならE3-1200 v3、一般向けならCorei7 4000シリーズとなるようですが、一体どれくらいのスペックになるんでしょうか?
と気になってググって見たら、生産前段階のCorei 7 4770Kのベンチマーク結果が出ておりました。
自作速報:【CPU】デスクトップ向けHaswell「Core i7 4770k」のベンチマーク!
大体7~13%ほど高速なようです。テストによっては1.8倍ほどのスコアをたたき出しているものもあるようです。かなり速くなってますね。
このほか内蔵GPUも高速化されているでしょうから、パフォーマンスはそれなりに向上しているものと思われます。
もっとも、これほどの速度を必要とする一般ユーザーなんているのか・・・といわれてしまえばそれまでですが、いくら計算能力があっても足りないという世界もありますから、高速化は大歓迎です。
で、一応Xeon Phiの情報も出ております。“Knight Corner”コアのXeon Phi 5120D, 2120A, 2130P, 7120P, 7120Xが2013年5月に予定されてるようですね。型番が小さいやつはそれなりに安く売られるものなんでしょうか?気になります。
このほか、Ivy BridgeコアのCorei3、PentiumにSandy BridgeコアのCeleronも登場。”Tablet”用途としてAtomプロセッサの名前(第3四半期)も出ております。
Sandy Bridge発売の時には秋葉原でもそれなりに騒いでましたから、今回のHaswellでも盛り上がるかもしれません。
![]() |
« iOSでも被害が出るブラクラのとその対処法 | トップページ | iPhoneのバッテリを分け合うことが出来るコネクタ”ChargeBite” »
「モバイル系」カテゴリの記事
- 現状最強規格のUSB-Cケーブルを買ってみた(2023.11.26)
- 【訂正】モバイルモニター、壊れてませんでした(USB-Cケーブルの仕様違いが原因)(2023.11.24)
- 買ったばかりのモバイルモニターが3日で壊れた(使えることは使えますが)(2023.11.23)
- 16インチのモバイルモニター買った(2023.11.19)
「パソコン系」カテゴリの記事
- DOS/V Power Report誌が休刊へ(2023.09.29)
- 見るからに怪しいメールが(Amazon偽装)(2023.09.19)
- MacBook Airの変換候補がおかしい(2023.09.12)
- ExcelがPythonに対応(2023.08.25)
「数値解析系」カテゴリの記事
- 人の検出に特化したPINTOさんの物体検出がなかなかすごいので動かしてみた(2023.11.29)
- Calm2-7B-Chatを完全オフラインで使う(2023.11.09)
- Calm2-7B-Chatで小説のテキストファイルを読ませてあらすじを書かせてみた (メインメモリー64GB+GTX1650Ti)(2023.11.06)
- Calm2-7B-ChatのGPTQ版をうちの低メモリーGPU環境で動かしてみた(2023.11.05)
コメント
« iOSでも被害が出るブラクラのとその対処法 | トップページ | iPhoneのバッテリを分け合うことが出来るコネクタ”ChargeBite” »
ムーアの法則を維持する戦略として、IntelのTick-Tockモデルは有名ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/インテル_チック・タック
インテルは今後コンシューマ向けでは計算速度よりもエネルギー効率を重視し、TDP30Wクラス~15W以下に集約、すべてSoCとして提供すると言い切っていますし、その影響でGPUも一部のゲーマー向けデスクトップ機と業務用を除いて、市場が消滅すると言われています(家庭用ゲーム機も不透明)。
そのため、AMDやNVIDIAはゲームのクラウド化に突き進んでいるわけです。
まず以上の事実を踏まえておかないと、GPGPUの将来は俯瞰できないと思います。
ちなみに、Ivy BridgeのPentiumが登場するということは生産量が安定し、選別でグレードの低いチップとして、まとまった数量が出荷出来るようになったことを意味します。
タブレット向けAtomが「BayTrail」22nmで4コア、スマートフォン向け「Merryfield」も22nmでついにモデムを統合(最初の製品は、ドコモも扱うとされるサムスン製Tizen搭載機との噂)。Atomも22nm世代からCortex-A15同様、アウトオブオーダーにアーキテクチャが変更されると言われています。
インテルが22nmのトライゲートで組んだ商品を出荷しているのに対し、他社はようやく28nmは端緒についたところ、FinFETはまだまだ先という遅れようですから、他陣営はこれからも厳しい戦いが続きます。この背景を理解すれば、インテルとサムスン電子が組む意味がいかに大きいか分かるはずです。
投稿: | 2013年3月26日 (火) 11時39分
こんにちは、??さん。
私はHPC分野でのGPGPUしか知りませんが、流体解析などではかなり採用されつつあるGPGPUボードですが、一部のソフトでは計算速度の工場が見られなかったものもあるようです。
構造解析系のLS-D○NAあたりはどうもだめだったようで、もしかしたらあきらめてしまったかもしれないとのこと。
高速演算可能なGPGPUとはいえ、万能とはいえないようです。
かなり期待してたんですが、ちょっと壁に当たりはじめた感がありますね。自前のコードを使う学術研究なら問題なかったかもしれませんが、エンドユーザーとしては市販のコードが使えないと使い物になりません。
このあたりはXeon Phiも同様で、相応の速度が出てくれないとやっぱり使い物になりません。
期待はしてるんですけど、正直まだまだ未知数ですね。せめてXeon Phiあたりでうまく言ってくれることを願ってはいるんですが。
投稿: arkouji | 2013年3月26日 (火) 22時51分