ScanSnap S1300iと8,500円ほどの断裁機を使って、以前買い溜めた「再現日本史」という、1冊当たり44ページ(22枚)の100冊シリーズの本をすべて取り込み終えました。
ScanSnapといえばS1500の方がはるかに便利ですが、値段が32,000~40,000円と少々お高いのが難点。安物買いに走りがちな私は、ついS1300iを選択してしまったのですが。
その安物を使った”自炊”がいかようなものか、この100冊取り込みで感じたままを書いてみます。
まずこのS1300i、セットできる枚数はせいぜい10数枚程度。
標準で44ページある「再現日本史」シリーズの場合は、一度にセットできたページは30ページ(15枚)分です。
まず30ページ分を挿入した後、数枚読み込んだところで
残り(~44ページ)を挿入します。
これはちょっとわずらわしい。まあ、安物のS1300iゆえの悩みです。
また読み込んだデータには読み込み日時がファイル名としてつきますが、自動的に書籍名が付くわけではないため、いちいち変える必要があります。
これはS1300iだからというわけでなく、どんなスキャナでも同じですが。
1冊読み込むのに大体3~4分ほど、読み込み速度(10枚/分)。「再現日本史」という本はこのS1300iが読める最大サイズで、しかもカラーのために読み込み時間が最もかかる条件ということになります。
しかしこの3分という時間はじっと待ってるには退屈に感じるますが、他ごとをするには短すぎという中途半端な時間。
これがS1500だったら、1冊あたり1分以内には終了、せいぜい10分あれば10冊分は終わるんでしょうね。やはり安物買いゆえにでてくる悩みです。
ただ、その3分の間に次の書籍の準備をしたり、読み込み終えた巻をまとめてたりで、流れ作業的にこなすには3分という時間はちょうどよかったかも。
10冊づつ切って読み込んでたため、一度はじめると延々と30~40分もの間ひたすら流れ作業。
そういえば、S1300iにはOCRソフトが付属していません。正確には、3万円ほどで売ってるS1300iにはOCRソフトがついてるようです。
S1300iにも名刺用のOCRソフトはあるんですが、通常の書籍には使えなさそうです。
というわけで、この44ページすべてを画像として読み込んだわけですが、1冊あたりのサイズは26~30MB程度。100冊全部で約3GBほどです。
いまどきの500円程度のSDメモリカードでも4GBはありますから、それ1枚分と思えばたいした容量ではありませんね。
厚紙と薄紙の切り替え時にまれに読み込みエラーを起こしました。一度に2枚吸い込んでしまい、エラーでとまってしまいます。この場合は読み込みミスした紙を挿入して「継続する」を選ぶと、読み込みミスした部分のみやり直して再読み込みされます。最初からやり直さなくてもOK。
時々アンケートハガキやちらしなどが混じっていて、それが元でエラーが発生しましたが、このやり直し機能のおかげでなんとか乗り切れました。
正直、100冊シリーズだったのでやり切れたという感じです。
これが1000冊シリーズだったら多分S1500でもやらなかったんじゃないかなと。
このほかA5サイズの文庫版の書籍も一冊取り込んでみました。白黒のみ約180ページの本でしたが、こちらは5~6分ほどで取り込み完了。
30ページごとに分けて読み込ませましたが、紙サイズが小さいとさっさと吸い込んでくれるため、それほどまたされることなく済みます。
本屋で立ち読みして勢いで買ってしまった雑誌や文庫本を取り込む程度なら、このS1300iでも十分すぎるくらいです。
しかし、あまり分厚い本はやろうとは思いませんね・・・
今回ScanSnap S1300iと断裁機購入にかかったお金は総額32,000円ほど。
100冊ほどのカラー書籍の電子化を業者に依頼したら大体2万はかかるようなので、既に現時点で60%ほど元を取ったところです。
あと100冊ほど電子化したい書籍が残ってますが、のんびり電子化する予定です。なんとか元は取れそう。
週アスを買ってもあまり読まずに捨ててましたが、これを使えばもうちょっと読書率が上がりそう。
私の使用レベルなら、これくらいの安物スキャナで十分なようです。
ところで、電子書籍化の盲点が一つありまして。
それは”ごみ”の発生。
読み込み済みの本も問題ですが、それ以上に悩ましいのは切り落とした”背中”部分。
30冊分でこの量。
これが意外と鋭利で硬くて、手を切りそう&ゴミ袋を貫いてしまいそう。取り扱い、捨てる際には注意が必要です。
それにしてもこれ、何かに使えそうですね。いい使い道がないかしらん・・・
”易”占いの筮竹代わりには使えそう。でも手が痛い・・・
アウトドア派の人なら”薪”の代わりに使うとか。しかし接着剤部分があるため変なガスを出しそうでおっかないし。
泥棒対策のブービートラップに使うとか、工作の素材に使えないかとかいろいろ考えてますが、多分捨てることになりそうです。

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