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2012年6月25日 (月)

電子書籍版”お前なんかもう死んでいる”

私はなぜかドラマや小説というものが嫌いです。

正確に言うと、フィクション度が低い世界を舞台にしたドラマ、小説が嫌いとでも言うんでしょうか。

われわれが生きている世界とさほど変わらないところが舞台で挫折したり成功していったりという話がよくありますが、ああいう類のものがいまいち好きになれません。なんというか、あざとい感じがなんとも嫌いです。

おかげで、どうしてもノンフィクションに走ってしまいます。

という割には、アニメや漫画は好きなほうなんですが・・・いっそ世界観も登場人物も非リアル系ならば受け入れられるんでしょうか?われながらよくわからない思考回路ですが。

前置きが長くなりましたが、今回一応”ノンフィクション”な電子書籍を買ってみました。

AppStore - お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~

ずいぶんと挑戦的なタイトルの書籍です。

前書きからして挑発的です。

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サラリーマンに向かって、いきなりざまぁ!ですからね。

書籍なら1260円、アプリ版なら350円、それが数量限定で85円になってたので、この挑戦的なタイトルにも惹かれてつい買ってしまいました。

著者の有吉氏はかつて”猿岩石”で一世を風靡し、数年のブランクの後再び芸人として脚光を浴びつつある人物・・・だそうですが、私はほとんどテレビ見ないので、実はよく知りません。

時々2ちゃんねるやTwitterで毒舌発言で炎上することが多いタレント、くらいにしか見ておりませんでした。

この書籍の構成は大きく2つに分かれてます。

前半は、有吉氏が猿岩石でブレイク、それが下火になってから再ブレイクするまでの間の話。

後半はそこから得られた教訓をつづった話。

実は後半の教訓だけ読むと、およそこれが教訓といえるのか?と思うほどのひどい内容。夢を持つな、人生は運だ、お金こそ大事、などなど。普通に考える教訓とは正反対の内容がつづられてます。

この書籍最大の読みどころは、前半のどん底時代にあるんじゃないかと思います。

売れなくなった芸人さんって、一体どういう末路をたどってるんだろう?という疑問は少なからずありましたが、まさにその答えが書かれております。

まさに”ノンフィクション”です。

とてもテレビドラマではこんな筋書きはないだろうという展開が待っています。

仕事のないときでも午後4時には事務所に電話で確認しなきゃいけない話(しかもほぼ毎日そっけなく仕事がないことを告げられる!という地獄の日々)や、みるみる貯金が減っていき、ついに自殺やホームレスになることまで考えてしまうという話。

ホームレスについては、そんな気軽に入り込める世界ではないという現実を目の当たりにして、芸人にとどまり続けるという話。

”猿岩石”から”手裏剣トリオ”という妙な芸名に変えたことが、結果的に最ブレイクにつながっていく話、などなど。

多分テレビドラマにしたらちっとも面白くない展開です。

でもこれが逆に私にとっては面白い話なわけで。

事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものです。

こんな人生を経験したからこそ、後半のあの”教訓”につながるわけです。

正直言って、あまり道徳的には勧められない書籍です。

が、不思議とこの書籍を読んでたらなんだか気が抜けたというか、楽になったというか、そういう気分です。

不景気な世の中、いつ自分の会社がどうかなって倒産やリストラの憂き目に会うかわからない。

会社内でも、なんだかよくわからない人が上に上がっていったり、少なからず理不尽さを感じざるを得ないことが多いですが。

そういうものに一喜一憂している自分がちょっぴり馬鹿らしくなってきます。

出世や終身雇用が崩れたって、なんとかなるんじゃねぇの?なんて気持ちになれますね。肩の力が抜けたというか、そんな感じです。

周りを気にして、ちょっと自分らしさを見失った生き方をしてたんじゃないかと思う自分がよく見えてきます。でも、もっと自分らしく生きればいいんじゃないのかと思えるようになった気がします。

多分、そういう意図で書かれた本ではないかもしれませんが。

ちょっと有吉氏への印象がこれまでの毒舌炎上芸人から一転、人物として興味がわいてきました。

そういえばテレビで見た覚えがありませんね。いや、きっと見てるんでしょうけど、顔と名前が一致してないので、見たという自覚がありません。

出演している番組を調べて、みてみようかな。

お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~

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コメント

自分も似たところあるので共感できますね。
若い頃、テレビドラマを見て(特に仕事シーン)「こんな仕事が簡単にうまくいくことはないよ~」と思って呆れていたりしていました。
現実はもっとドロドロしているというか、予定調和でなくて予想外のことがあったりいろんな人間関係や予測しない割り込み業務があったり・・・それこそドラマよりももっと「ドラマチック」な毎日ですから。

アニメなどは完全に2次元なので、「架空の話」と割り切れるので好きですよ。
大の大人があまり上手くない演技で仕事シーンをするのを見せられるテレビは正直「イタイ」なぁ。。。

あ、映画は好きですけどねぇ。。。

こんにちは、SULさん。

ドラマなどのいまいち好きになれない理由に、知的好奇心を満足させられない、というのもありますね。まるでとってつけたようなトラブルに見舞われて、それを解決する姿を見ても得られるものがほとんどないという・・・

キムタクがパイロットを演じたドラマだけはちょっと違っていて、なるほどパイロットってああいう緊張感を抱えて仕事してるんだなぁと(実際は違うかもしれませんが)思って見ていたせいか、あれだけは面白いと思えた珍しいドラマです。

アニメは超合金Zだの縮退炉だのレールガンだのと、冷静に考えるとむちゃくちゃな設定盛りだくさんですが、それだけ夢があっていいですよね。気がつけば2足歩行ロボットやドラえもんの手などは実用化しつつあります。

この調子だと、いずれ増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって半世紀くらいしたらとんでもないものが落っこちてくる時代になるかもしれません。まあ、これはあまり実現して欲しくない未来ですが。

ネットでネタにされることが多いのは「マツコ&有吉の怒り新党」(メ〜テレ水曜23:15 - 24:15)でしょうか(関西は24:30 - 25:32)。
1~2回しか見たことはないのですが、東京制作にしては見どころのある番組だと思います。
彼が芸人として支持される理由は、自らピエロになりきって、苦境に立っている相手(話に入れない、自分をどう表現すればいいかわからない)を暴言とも取れる表現で”いじる”ことで、表に出る機会を与える捨身の戦術にあると思います。振られた相手が、受けたパスを生かすも殺すも、その場では彼自身に大した得にはならないのですが、これを繰り返すうちにまわりがそれを期待するようになって、彼の立ち位置が理解され始め人気が出てきたのだと思います。

こんにちは、passoさん。

暴言、毒舌の裏にはそういうスタイルがあるんですね。やはり一度見てみないとと思って、その番組を予約しときました。

一度見たら印象変わっちゃうかも知れませんが、まあそれはそれで有吉氏の思惑通りかなあと。

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