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2012年4月 8日 (日)

「60歳以上は信用するな!」

というタイトルにつられて思わず読んだのがこの記事。

エンジニアType:「60歳以上は信用するな!」 夏野剛が若者に伝えたい、ワークスタイルの新フォーム【特集:New Order_04】

過激なタイトルが目につきますが、中身はおもわずうなづく内容。

ここ15年ほどで検索エンジンの登場、ソーシャルネットワークの普及が進んで生活環境が激変しているというのに、会社組織のあり方は相変わらず。

時代に合わせて変化しなきゃいけないのに、それを阻んでるのが60歳±5な人だという主張です。

「60歳以上」をひとくくりにしてしまうことには若干抵抗があるものの、たしかにどこかのうちの会社のようにWindows 2000/XPのPCだらけなことに危機感を抱かない経営者がいるところもあるわけですが。

余談ですが、最近IE6で見られないサイトが増えたため、その会社ではこの化石PCにFirefoxのインストールするよう呼びかけてます。

そんな事態になっても危機感を感じてない。

新興国の台頭や震災・洪水といったかつてない経営状況に対応するために「効率的業務推進」、「コスト低減」、「新製品の開発スピードアップ」、これが最近の日本の経営者の掛け声のように思えますが。

これを電源入れて5分も起動に時間がかかるような化石PCでやれっていうんですから笑うしかありません。

そういえばこの国は数十年前にも「竹やりでB-29を落とせっ!!!」といってた時代がありましたっけ。歴史から何も学んでませんね。

未来のビジョンが何も見えてないのが今の日本の経営者のような気がします。

ビジョンがないから「コスト削減」などの楽な掛け声に逃げてるような気がします。

で、革新的=コスト削減という図式しか持ち合わせてない人に、本当に革新的な提案をしても却下されるのがオチです。

なんだか私の愚痴だらけになってきましたが、とにかく上が革新的なビジョンを持ってないと、物事は何も進まないという事態に直面しているのは私だけではないと思ってます。

おかげでこんな記事が出る始末。

DIAMOND online:この異常事態は単なる買い控えだけなのか? 家電価格“底なし下落”の知られざる真因

「コスト削減」の行きつき先は、結局売れない商品の量産につながってるような気がします。

自らが実現したいビジョンをもち、それを可能にする技術を作り出す、というのが今の時代に必要な経営者スキルかなぁと思いますね。

まさにジョブス氏がその典型かと。

そのジョブス氏によって生み出された製品(iPhone、iPadなど)には意外に多くの日本の技術が使われてるというのはよく知られてますが。

じゃあなんで日本でiPhoneのような製品が作れなかったのか?

なんとなく、このリンク先の記事を読むとわかるような気がします。

1兆円を稼いだ男の仕事術

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コメント

>「竹やりでB-29を落とせっ!!!」といってた時代
これは、左巻きの人のデマゴギーです。おそらく、戦闘機や戦車の絵が描かれた「的」に向かって訓練を行なっていたからだと思われるのですが、実態は銃火器を扱えない婦女子に、最低限自分の身は自分で守りなさいと教練していただけです。
米国のように内需だけで経済が回ってしまう上、中産階級が壊滅し、上位数十社だけで過半の富を独占している国と、没落する大企業が数千もの”世界的な”中小企業によってなんとか支えられている日本と同じ土俵で比べるのは無理がありますね。さんざん海外移転を礼賛してきたマスゴミが、せっせとドル資産を日系企業が蓄えている事実をスルーして、国内産業の空洞化を叫ぶことは厚顔無恥の謗りは免れないでしょう。

例えばVWのMQBプラットフォームのような、恐ろしいコストダウン策があります。ポロからトゥーランまで、言い換えると、ヴィッツからカムリ、タンドラまでプラットフォームを共用しながら、浮いたコストでモデルごとに熟成を重ねるという戦略。完全にトップダウンのやり方ですが、300万台400万台の規模でやることで、利益を確保しつつ、今のあのゴルフが更に超絶進化するという事実に、エンジニアなら戦慄します。
ルマンに挑戦する、TS030ハイブリッドで使われているキャパシタは、日本でしか実用化出来ない技術ですが、こういった個々の企業がもつ凄い技術が、苛烈なコストダウンの要求に耐えかねて、海外に販路を求めた結果が、今の産業の空洞化ですから…。
私は、日本にはジョブズのような高慢ちきな経営者は要らないと感じています。国民性に合わないですから。そういう役割はジャイアンに任せて日本はスネオに徹して技術を研鑽する、それが嫌なら海外で起業して勝負すればいい、と考えています(某CMにかけてみました)。
駄文、長文失礼しました。

こんにちは、passoさん。

おっしゃるとおりで、日本は技術の研磨に徹するという戦略もありかなと思います。

ただ、昨今の情勢はその技術の研磨もままならない状況に追い込まれつつあります。

正直、かなり職場の雰囲気が悪くなってますね。変な言い方になりますが、問題が起こらないように先読みしながら仕事をすればあたりまえのこととして評価されず、かといって問題を起こせばやはり評価されず。

程よく問題を起こして、解決する方が最も評価されるという状況です。

おかげで、例えば世間では当たり前に使われているIT技術を応用して、問題の起こりにくい職場を作るとこれがまた評価されない。

そもそもそのIT技術のための投資も認められないのが現状ですが・・・たとえば資料を集めて検索する仕組みを作ろうにも、ディスクやサーバーの予算が通らず、フリーソフトで構築するという始末。

今会社でもてはやされてるのが、技術的な裏づけなしにとにかくこれまで4人でやってたことを2人でやりました!的な話を見たくもないような複雑なプレゼン資料を使ってやること。中身を読めば実態がないことを書いてるんですが、なんとなくたくさん字があるし、行ってることはコスト削減だしまあいっかという程度で高評価を得られます。

でも実務者からすると仕事が倍になっただけでして・・・おかげで納期が遅れても、意に介さない人が増加中。上は調子に乗ってさらなる低減案を出してくるため、さらに仕事が倍加しそう。どうみてもまずい状況です。

そんなわけで、某T社にもVWに近いプラットフォーム的な考え方があるものの、上に書かれたような状況で作られてるプラットフォームがまたおそま・・・いややめときます。
(補足しときますと、社長があの人に変わって幾分か変わりつつあります。うちはだめですが)

世間でGalaxyやLGのモニターが売れてるかどうか知りませんが、あれは日本の技術でも作ることが出来た物なんですよね。
技術はあるのに金の掛かる技術者を追い出して技術者は仕事を求めて高待遇の韓国へ渡る。
んで韓国勢に押され始めて初めて危機に気づくが時既に遅く更にそれに対抗できるビジョンも持ってないと…
日本人は目の前のことには全力を注げるけど未来を見通す力を持ってる人はあまり居ないような印象ですね。昔から

こんにちは、もみじさん。

何某家電メーカーをリストラされた人にあったことがありますが、バブル崩壊後の不景気で、技術の伝承も何もお構いなしに切ったようです。

本当に韓国へ渡った人もいるようですし、それが現在の韓国メーカーの強さになってるのが実態のようです。結局、安易なリストラが自分の首を閉めた結果になってるようです。

人を育てることはすごく大変なんですが、あまりそのことに関心を払ってる経営者はいないようで、結局数があれば満足しちゃうようです。よく派遣社員の増加が問題になってますが、かなり頑張って育てたのに、その技術を持って他社に転職していくという現実に何度も直面しました。

技術があっても、経営者のビジョンがないとその技術そのものが守れないということに、そろそろ経営者側も気づいて欲しいものです。

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