2012年のHPCキャンペーン広告
時々やってきてはブログネタにしてしまう住商情報システムの広告がまたやってきました。
相変わらずため息が出る値段のマシンが勢ぞろい。
前回と事情が異なるのは、今回から”住商情報システム”ではなくなったこと。
”住商情報システム”と”CSK”が合併して”SCSK”という会社になったようです。
とはいえ、扱ってる製品はこれまで同じ。
微妙に追加されてるのは、上にもあるような”CAEクラウドサービス”
”ADVENTUR Cluster”という構造解析ソフトをクラウド化し、従量制で利用できるサービスのようです。
従量制というとなんだか割高な感じがしてしまいますが、実はこういう形態のライセンスを取るソフトが望まれているにもかかわらず非常に少ない。
とあるCAE用ソフトを使ってますが、予算の関係でライセンス数が制限されてます。
ところがそのソフト、年に数回需要が逼迫するというのがわかっており、その期間だけライセンスを増やしたい(それ以外はむしろ減らしたい)のに、ベンダーが応じてくれません(一年契約のライセンスのみ)。
こういう従量制の波がもうすこし広がってくれると、私の業務的には非常に助かるんですが・・・あまり競争がない世界のため、なかなか改善されません。
さて、本題に戻って。
このマシン、4コアXeon×2、32GBメモリ、15,000回転の300GB HDDといういたって普通(?)のワークステーションですが、値段が100万円近い。
どうしてこんなに高いのか?と思いきや、GPGPU用エンジンの最新版Teslaを搭載しているためのようです。
今回最高額のマシンはこちら。
相変わらずのクラスタマシンです。お値段たったの(!?)900万円ちょっと。
この値段で4コアXeon×2、64GBメモリ、15Krpmの300GBを搭載したノードがなんと8基も入ってます。おそろしや。
3年間、トラブルの翌日に対応してくれるという保守サービスがついてきます。そう考えると値段相応のマシンではないかと。
前回に比べて、搭載メモリが増えてる気がします。PCでも16GBつけるのが珍しくなくなりましたからね。
一方でHDD分はしょぼくなったか・・・と思いきや、こちらは平常運転。タイの影響のないものばかりなのか、もともと高いからわからないだけなのか。
今までもあったのかもしれませんが、こんな広告も。
インテルのコンパイラセットのようです。
C言語はともかく、Fortranまでついてきます。
いまどきFortranなんて・・・と思うなかれ、案外この言語で作られたコードは多いようです。
使ったことはないのですが、聞いた話ではインテルのコンパイラはかなり優秀なようで。実行速度が目で見てわかるほど違うそうです。
それにしても、かつてワークステーションといえば庶民離れしたCPUに、使ってるだけでインテリっぽく見えるUNIX、見た目が奇抜なデザインの筐体が普通(奇抜なデザインはSGIだけか!?)だったんですが・・・
最近のワークステーションって、普通になりましたねぇ・・・Windowsだし、インテルだし。
これも時代の流れでしょうか。
そのうちARMを使ったワークステーションなんてものが登場するかもしれません。
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