HPが超省電力サーバー発表
思わずスルーしてましたが、一体どんなサーバーのなるのか気になってしまいます。
Engadget Japanese:HP、超低消費電力ARMサーバ普及計画 Moonshot を発表。Redstoneプラットフォーム 公開
CPUにARM系のCortex A9のクアッドコアを使ってるところはHPらしくないですね。
だからといって責めるわけではないですが、何となく違和感を感じちゃいます。
HPといえば高速・高性能サーバーが売りの会社。そんなところが脇役商品ならともかく、主力商品としてARMサーバを出すとは。
ARM系のCPUもHPのサーバー用途に使えるほど進化したということなのか、WebOSからあぶれてきた技術者の受け入れ先にでもなってるのか、日本の省電力事情を反映してくれたのか、ついかっとなってやったのか、なんらかの大人の事情なのかはわかりませんが。
ファイルサーバー・Webサーバー用途なら私も欲しいですね(個人的にではなく、会社用に)。そのうち定期的に会社に送られてくる住商の広告に載ってきそうな感じ。楽しみです。
電力やスペースが90%ほど減るそうな。全体的に冷却ファンがいらなさそうですから、相乗効果的に電力や機器類が減ってるようですね。
そのわりに価格が60%ほどしか減らないとは・・・まあ保守費用は変わらないですから、そんなものかもしれません。
世の中、スパコンですらx86系CPUを使うようになって久しいため、ダウンサイジングという言葉をあまり聞かなくなりましたが、まさにこれもダウンサイジングそのもの。なんてったって元は携帯用・組み込み機器用CPUですからね。
まだ振り返るには早いですが、今年はARM系CPU躍進の年と言ってもいいのではないかと。iPad/iPhoneだけじゃなくて、Android、Tegra2の躍進もありました。MS社もWindows Phone 7を出してますし。
IntelもCoreiシリーズというなかなかの良品を出してるんですが、いまいち話題の中心にはなれなかった感があります。
そういう事情を反映してか、HPもついに主力商品にARMを採用。
しばらくこの流れは続きそうです。
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コメント
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そういえば、つい先日ARMは、64-bit拡張を含む新しい世代の命令セットアーキテクチャ「ARMv8 (ARM Version 8)」を発表してました。これでメモリーの容量も底上げされ、大型システムへの道も開きます。いよいよWindowsをサポートするとなれば、いい勝負ができそうです。PowerやSPARC、XeonにARMが下克上で立ち向かうシナリオは、結構ワクワクしますね。ロータス・エキシージで、シボレー・コルベット(フェラーリ・カリフォルニアのほうが熱いかも)を追い回すような、痛快さが。
NECから、Atomを積んだラックサーバーが出たときは、あまりの将来性の無さに目眩がしそうでしたが、飛ぶ鳥を落とす勢いのARMなら面白い展開もありそうです。
投稿: passo | 2011年11月 6日 (日) 12時19分
こんにちは、passoさん。
予想以上にARMが広範囲に進出してきましたね。個人向けのNASならともかく、HPが扱うサーバー分野まで進出してくるとは予想外でした。
長らくx86系の時代が続きましたが、ARMとの2極化が進むかもしれませんね。
IntelにとってAMDがライバルでしたが、これからはARM系陣営とやりあうことになりそうです。
投稿: arkouji | 2011年11月 6日 (日) 17時59分
NVIDIAも鼻息荒いですね。チップセットビジネスから事実上撤退の情勢になったころ、x86CPUには手を出さないとコメントしていたことに、ネガティブな反応をしていた文屋さんは全員、焼土下座ですね。
なんとまぁスパコンに本気で取り組んでるんですから、驚きます。Tegraに置き換えることで、現在のスパコンアーキテクチャより消費電力を15~30分の1に減らしつつ、現在世界一の京より100倍高速(0.01垓!)な、エクサスケールのシステム構築を目指すそうですから。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111115_491068.html
ただ、管理人様もご指摘の通り、効率を上げるには相当なノウハウが必要でしょうから、そう簡単にはいかないでしょうね。
投稿: passo | 2011年11月15日 (火) 21時38分
こんにちは、passoさん。
ハードウェア的にはそれなりの性能は出せるんですが、いかんせんCPU間の通信がついてきてくれないと厳しいですよね。
サーバーメーカーによれば、CPU単体よりその間のネットワークやバスを遅延なく動かすかに大変な労力をかけてるようです。TOP500のベンチ用プログラムと違って、実際の計算はGBクラスのデータが闊歩するような状態ですから、ますますネットワークなどの連携システムがものをいうようです。
やはりなんだかんだといっても京のようにCPU単体のパワーがあるシステムの方が実効速度は速くなるようです。
投稿: arkouji | 2011年11月16日 (水) 21時42分