iPhoneのカメラを使った放射線測定アプリ”ガイガーカメラ”
なんだiPhoneにもカメラを使った放射線測定アプリがありました。
iTunesプレビュー:Geiger Camera - ガイガーカメラ
”ガイガーカメラ”というアプリ。お値段は85円。こっちの方が安い。
カメラの付いたiOS機器ならなんでも使えてしまいますが、対応するのはiPhone 3GSまたは4のみ。
どうやらiPod touch 4GやiPad 2、(もちろんカメラセンサーの異なる最新の4Sも)での校正はとられてないようです。iPhone以外のデバイスでの使用は値が不正確になるようなのでご用心を。
まず準備としては、光が入らないようにカメラを紙で覆ってやります。
どうやらiPhone 4の場合、背面カメラを使うようなので。
先日のカメラセンサーを使って放射線測定するAndroidアプリ「放射能カウンター」の記事で使った黒い紙をそのまま貼り付け。
上からケースをかぶせました。
まるでカメラなしiPhone 4のような外観に。まあもともとこのiPhone 4、会社持込みの関係でカメラ部分を覆ってますが。
で”Measure”モードにすると、画面右下に再生ボタンのようなものがあるので、これをタップして測定開始。
Androidのアプリと違い、カウントが出ません。いきなりμSv/h表示です。
が、値が出るまでにかなり時間をかけないといけないようです。なかなか値が変化しません。
アプリのレビュー欄などをみると1時間は必要なようで。
しばらく放置しておきました。まずはバックグラウンドから。
測定中は画面もつきっぱなしになってるので、屋内ならACアダプタ、屋外ならモバイルバッテリーから電力を供給しながら測定した方がよさそうです。
終了は、画面右下の停止ボタンのようなアイコンをタップして終了。
3時間ほど放置して得られた値は0.09μSv/h。
ちなみに愛知県の正常値範囲は0.035~0.074μSv/h。10月7日の公表値が0.041μSv/hとのことなので、公的測定値よりもちょっと高めの値。まあこの程度の誤差があるのでしょう。
では、我が家唯一の放射線源、アトムマントルを使うとどうなるか?
この状態で1時間放置。
先ほどより高めの値が出てきますが、ガイガーカウンターでの測定値(自然状態:1~3CPM、アトムマントル:110~130CPM)ほどの差がでてません。
アトムマントルの放射線源はトリウム232、α線/β線がほとんどのようです。
一方、CMOSを使った放射線測定は主にγ線/X線を検知するようです。なので思ったほどの被曝線量が出てこない模様。
”Measure”ではなく、短時間測定の”Alert”モードでも測定してみましたが。
弱すぎて”放射線源は周囲にありません”といわれてしまいました。
このアプリ、あまり精度が高いとは言い難い測定方法なので、放射能汚染が懸念される場所では、まずは比較的線量の低い屋内で測定、その後屋外で測定すれば異常か異常でないかがはっきりしそうです。
あくまでも相対的な測定で利用するのがベストでしょう。
屋外で使う場合でもなるべく日陰で測定するなどの配慮は必要そうです。わずかでも光の影響があるとかなり誤差が出そうな予感。
長いこと放置する必要があるので、アームバンド型のケースか何かで固定。もちろん、盗難されないように注意が必要かと。
しかし数万円もかけて測定器を買うことを考えれば、最も手軽に危険かそうでないかを判断できるいいアプリ。下手な中華ガイガーカウンターよりはちゃんと校正取られてるようですし。
先のAndroid版放射線測定アプリと合わせて、これら開発者には感謝したいところですね。
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