カメラセンサーを使って放射線測定するAndroidアプリ「放射能カウンター」
スマートフォンに専用センサー(GM管、フォトダイオード製センサーなど)をつけて放射線測定するアプリというのはありましたが。
ついに出ました!カメラセンサーを使って放射線測定をするアプリが!
ただしAndroid限定、しかもまだテスト版なようで。
とはいえ、異常かそうでないかぐらいはわかるようです。
開発元サイト:http://www.hotray-info.de/
「放射能カウンター」というアプリです。
初めて有料版のAndroidを買ってしまった・・・
このアプリを知ったサイトの記事EXドロイド:ドイツから登場した福島支援「放射能カウンター」アプリ開発者にインタビュー!!!を読む限り、バックグラウンドレベルではあまり感度がよろしくないようですが。
早速試してみました。
まずAndroid2.1のXperiaでは使えないようで、Android Marketに出てきません。
SONY Tablet Sは問題なくダウンロードできました。さすが最新版。
注意点ですが、このアプリを使う前に、まずカメラ部分に光が入らないよう黒い紙で覆わなくてはいけないとのこと。
というわけで
マジックで表裏を真っ黒に塗った紙を
カットして
SONY Tablet Sのフロントカメラにべったりつけました。
このアプリ、どうやらSONY Tablet Sの場合はフロントカメラの方を認識してしまうようです(切り替え方は不明)。
アプリを起動すると、初めにノイズによる影響を取り除くため”SET NOISE”というのをやります。これは最初だけ必要(”設定”を呼び出して後でやり直すことも可)。
1分弱立つと、キャリブレーションが完了します。
この後、放射線測定が始まります。
1分ごとのカウントがグラフ化されていきます。
何もないバックグラウンドを測定してますが、ずいぶんばらつきがあります。うちのSONY Tablet Sの場合、1~16CPMでした。
ところで、グラフの上の黒い枠にちらちら小さな白い点が出てきます。
これはセンサーのどの部分でフォトンを感知したかを示してるようです。
ちなみに黒紙の覆いを取ると・・・
カメラの画像が出てきて”cover lenses !”と怒られます。
さて、放射線源を近づけたらどうなるのかが知りたいところ。
というわけで
我が家唯一の放射性物質にご登場願います。
・・・ところがカメラの真上に置くと、なんだかバックグラウンドより低い値が。
ちょこっとよけると、まあそれなりの値が出てるような出てないような・・・
どうもこの線源では弱すぎるようです。
ところでこの”放射能カウンター”はCPM(1分あたりのカウント数)が出せても、被曝線量(マイクロシーベルト)は出せないのか?
そこで気になるのは、”CPM”表示の下にある”not set μGy/h”の文字。
この放射線測定アプリはただカウントを取ってるだけなので、校正値を入れてやる必要があります。
”設定”から、校正値を入れる画面が呼び出せます。ここに何CPMで何μGy/hなのかを入れてやればOK。
といってもそんな値どこで調べるのかと思ったら、このアプリの開発元サイトにデータベースがありました。
http://www.hotray-info.de/html/radioa_data.html
日本で売ってる端末なら、Xperia(ただし2.3.3にアップグレードしたやつのみ)、IS03、Galaxy S/S2、Acer ICONIA A500などが見えます。SONY Tablet Sはまだのようですね。
で、GyをSvに変換する方法ですが、以下の式を使います。
Sv = 修正係数 × Gy
α線なら修正係数は20、ベータ線、γ線なら1、中性子線なら5~20(エネルギーによる)となります。線種によって異なるので注意。
セシウム137はベータ崩壊する各種なので、おもにベータ線を出してるようです。Sv = Gyとして差し支えないでしょう。
YouTubeに開発元の上げた動画が出ていました。
かなり強力な線源でテストしてますが・・・素手で持ってるけど大丈夫なのか?
Android 2.3以上のAndroid端末を持ってる人なら、今すぐでも試せるアプリです。300円ほどなので、値段も手軽ですね。
放射線測定装置 マイドーズミニ PDMシリーズ γ線測定 個人被ばく線量計 誤動作防止機能付き マイクロシーベルト PDM-122 |
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