はやぶさに搭載された「イオンエンジン開発」講演内容
GIGAZINEの記事に、ゲーム開発者向けカンファレンスCEDE2011の講演「未踏宇宙を拓く「はやぶさ」探査機搭載イオンエンジン」の全文が書かれていましたので、紹介しておきます。
GIGAZINE:まさにプロジェクトX、これがはやぶさ搭載「イオンエンジン」開発と激闘の記録
よくこれだけのお話を文字に落としてくださいました。感謝感激です。
同じ”開発”ということで、まさに開発の苦労話が述べられているわけですが、興味のある方はぜひ読んでみることをお勧めします。
引用したいところは山ほどありますが、その中で私が最も気に入った一文はこちら。
「・・・1989年から2001年とここにいたるまでには10年以上の期間を要してしまっているということです。着想から実証性能達成には10年に匹敵するような時間が掛かるということです。技術ですから一朝一夕にはできません。」
まさにおっしゃる通りです。
しかし考えてみれば、この一言を話すために本当に10年もの間研究を続けてこられたわけです。
しかもイオンエンジンが開発できただけではだめで、そのエンジンがはやぶさに載せられて実際に成果を上げるまでにさらに10年をかけてるわけですから、足掛け20年。
この20年分を総括して言われた言葉です。なんというか、すごい重みを感じますね。
そのほかにも、「こんなこともあろうかと」という話で真田さんが出てくる場面や、木星を喜望峰にする話や、巨大な太陽電池パネルを付けてイオンエンジンを動かす話といった”宇宙大航海時代の夢”について語られてるところなどは必見です。
昨年のはやぶさの帰還は日本中を湧き立たせてくれました。
その成功から学ぶべきは、こうした地道な努力こそがこれからの日本を救うということなんでしょうね。私はそう感じます。
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