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2011年9月 2日 (金)

Acer Iconia A500のランキングはどうなったか?

ちょっと前にとあるサイトの記事でiPad 2をしのいだ!と書かれて物議を醸しだした”Acer Iconia A500”ですが。

わぱのつれづれ日記:偏向

今はどうなってるんでしょうか?調べてみました。

BCN:タブレット端末(スレート)

8月22日~28日集計では3位。1か月弱で首位は再びiPad 2へ(白、16GB、Wi-FI版)。

もっとも色・容量別に切り分けられたiPad 2の方が実質的に1位だったわけですが、この集計方法を逆手にとって”ついにiPad 2陥落!!”と騒いだおかしな報道がなされてました。

もちろん、Acer Iconia A500がダメな製品だとは言いません。むしろ私もほしい商品の一つ。

ですが”iPad 2陥落!”なんて騒ぐのなら、ちゃんとやっていただきたいことがあります。

その一つは”その後どうなった?”ということをきちんと書くこと。

しかしこの事実はどこにも書かれてないので、ここで書いてみました。

これでわかることは残念ながらIconia A500の売れ行きに持続性がなかったという事実です。

これはAndroidタブレットがまだiPad 2に対して対抗馬となりきれてないことを物語ってます。

私なりに解釈すれば、iPad用アプリは充実しているが、タブレット向けAndroidアプリはまだまだ熟成しきれてないということが原因のように思えます。他にもいろいろ理由はあるでしょう。

いつかはAndroidタブレットの方が売れる時代が来るかもしれません。その時はこうした問題が解決された時です。

このように、正確な情報からは正確な分析ができて正確な改善が行われます。このことはメーカーにもユーザーにもいい効果をもたらすはずですよね。

だからこそ”その後”がどうなったかが重要。これを明らかにするのが情報発信者のつとめ。

にもかかわらずなぜ”iPad 2ついに首位陥落!”なんておかしな記事が書かれたんでしょうか?

細かい事情は分かりませんが、そう思わせたいという意図があってのことでしょう。

こういうのを偏向報道というのです。

どこかのテレビ局前の抗議デモがネット上だけで話題になってますが、あの問題だけではありません。iPad 2の話一つとっても世の中”偏向報道”だらけです。

偏向報道の何がいけないのか?

確実に言えることは事実認識を誤らせる情報からは、間違った結論が導かれ、そして多くの人が迷惑を被るということです。

大手マスメディアの影響力を考えれば、間違った情報の力はとてつもないものでしょう。

かつてはネットブックが”偏向情報”の標的でした。

わりといろいろできるスペックを持ってるのに(このブログでも書きまくりました)、「ネットを見るだけで使えない」「安かろう悪かろう」という意図を持った情報ばかり。

おかげで私の周りにもネットブック程度で充分なのに20万もするPCを買って結局使わずじまいという人もいます。

聞けばネットにメール、デジカメ写真収集に年賀状印刷しかやらない。これではたしかに20万円は無駄ですね。

こういう人は巷にあふれる情報(ネットブックは使い物にならないという偏向情報)を信じたがために10数万円損してしまったわけです。聞けば、実際そう思ってるようです。

それにしても、今回偏向報道に使われたのはAcerという、かつてネットブック時代には標的にされたメーカーだったというのは何とも皮肉ですね。なりふり構わずですか。

よくテレビや新聞の偏向報道が話題になりますが、ネット上だって偏向報道だらけです。いやむしろこちらの方がひどいかも。

しかしネットの面白いところは、一方的な情報が流れても必ずそれと相反する情報が流れるということです。

そしてググることでどちらが真実かがわかる証拠も出てくることが多い。

ネットを使って検証する手順をふめば偏向報道に惑わされにくくなります。これがネットの醍醐味でしょう。

ネットが力を持ってきたのは、こういうことができるメディアだからなんでしょうね。

特にPC関連の情報発信はネットによる検証をされやすいですから、変な情報を流さないようにしていただきたいところ。

これは私のブログにも言えること。気を付けないと。

ところで、なんで私がBCNのランキングなんぞ見ていたのか!?

実はEeePad Trancformerのキーボードなし廉価版が出てるので、その順位が気になってたのですが・・・まだキーボード付しかBCNには出てきてませんでした。

ASUSのEeePad、ついにiPad 2をしのぐ!!”っていう偏向報道だったら、一度でいいから見てみたいですねぇ。

Acerがいい思いしたんだからASUSだっていいじゃないか!なーんてこと思ってみたりして。

ASUS

Eee Pad Transformer TF101 10.1型ワイド TFTカラータッチスクリーン ブラウン TF101-1B240A

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コメント

私もひでぇ書き方だなと感じてました。

今のところ、東南アジアでモーターサイクルのことをホンダと呼ぶくらいの感覚で、タブレット=iPadとして買っている人が多いように感じます。それもこれも先駆者として圧倒的に高品質で低価格な端末を投入したためだと思います。

それと、商品供給力に差がありすぎです。台湾メーカーなんか特に、あっという間に入手困難になるケースが多すぎ。その辺Apple製品なら安心していつでも買えるのがいいです。

日本は、他国の戦時国債並みに日本人しか買わない国債、世界一の保有債権、ありえない金額の貿易黒字に海外資産と一体これのどこが借金大国なんだよという国ですが、麻生元総理の発言以外でこういう報道を見たことがありません。明らかにアンフェアだと思います。素人にも見抜かれる程度の煽り報道も慎むべきだと思います。

こんにちは、passoさん。

実は先の記事が書かれたころに反論記事書いてやろうかと思ったのですが、Acerには悪いですがどうせ3日天下だから落ちたころに書いた方がいいかなぁと手ぐすね引いて(?)待ってました。

ちょっと前までAcerの方をたたいておいて、今度はAppleの方かよ!というのはやや気に入りませんね。

台湾・韓国メーカーの弱いところは”コンテンツ”ですね。結局こういうところは外国頼みなため、いくらいいハードを作ってもうまくいったりいかなかったりです。まあ日本でもSONY以外は似たり寄ったりですが。

そういえば、最近はYa○ooニュースあたりで日本のメーカーが苦戦しているニュースが飛び交っています。そりゃ震災直後の影響が出てるだけで、これから持ち直そうとしているのに、それをわかってて”日本はもうだめだ”的な記事を書いているところが本当に多いですね。

どこかのデモじゃありませんが、いったいどの国からお金もらってるの?なーんて聞いてみたくなります。

今回の震災で日本のモノつくりに携わる中小企業の底力が、まざまざと分かりました。日本のみならず、世界中の大企業の生産がいっぺんに停まったこと、世界中の顧客に迷惑をかけられないと被災した工場をすぐさま建て直したこと、それによって短期間で世界の景気に対する影響の不安を払しょくしたこと、どれをとっても誇りに思っていいのではないでしょうか。
今の日本は、完成品輸出よりも、町工場の創る唯一無二の精度のパーツや精密機械・工具で信頼を勝ち取っていることが改めてよくわかりました。

ちなみに、韓国政府が財閥企業にたいして口を出すのは今に始まったことではありません。前政権でも日本製品に対して同様の発言がありました。現代、三星、LGは海外資本から死守したい政府の狙いが、見え隠れします。

こんにちは、passoさん。

私のいる製造業の現場でも、東北の大切さがよくわかりました・・・ほんとに工場が止まっちゃいましたからね。

日本製品の精度は半端じゃないらしいですからね。日本製コンデンサーが特に熱の高い製品でもてはやされるのもわかる気がします。ばらつきが小さいですから、ほぼ間違いなく規格通りの耐久性能が出るようです。

しかしリーマンショック以来かなり多くの会社がやられてしまったようで、ずいぶんと中小の工場がつぶれたようです。この国は何もしてくれなかったですからね。それに歩調を合わせるかのように、なんか日本の企業は終わったといわんばかりの報道ばかりで、今のどこかのテレビ局がいろいろやられてる状況はわからんでもないですね。

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