お手軽な放射線測定器
巷には”ガイガーカウンター”がたくさん売られてますが、中には校正もされてない粗悪なものがあるようです。
こういうご時勢だからこそ、まともなものをより安く作ろうというところが現れるわけですが。
エステー:生活者の不安を解消するため 首都大学東京と共同開発 家庭用放射線測定器 「エアカウンター」を新発売 一般家庭で安心して使える性能と価格を実現!
エステーというと消臭剤というイメージでしたが、一方でこういうものを開発してたんですね。
この「エアカウンター」、発売は10月20日でお値段は15,750円。1万個販売するそうです。
リンク先の説明文を読むと、どうやらフォトダイオードを使ってるタイプのようです。
現状では半減期が長いため残りやすいセシウム137が主な放射性物質となってますが、このセシウム137に合わせて校正されてるようですね。
測定方法は地上から1mの高さで測るそうです。スイッチ一つで測定開始。
さらに放射線に関する基礎知識をわかりやすく解説した冊子がついてくるんだとか。さすがはエステー。
関東、東北を中心としたホームセンター、ドラッグストアーやインターネット販売で売り出されるとのこと。
特に福島第一原発あたりでは需要が高そうですから、ぜひとも優先的に販売してほしいところ。できれば増産もした方がよさそうですね。
こういうわかりやすい機器は一般人が手に入りやすいように、マニアや転売目的の人間は手を出さない方がいいでしょう。
一方で、マニアな人向きにはこんなものがあります。
以前iPhoneを放射線検知機にできるアクセサリの記事でも紹介したあの低価格放射線測定器がいつの間にか日本でも売られてました。
というか、日本で生産してるようです。
お値段はなんと3,500円です。安い!
ただしiPhone/iPod touch(第2世代以降)/iPadが必要(iOS 4.0以降)です。Androidは今のところ未対応。
iOS機はもちろん、9V電池とFRISKのケースも自前で準備。組み立てキットで送られてくるため、自分で作らなくてはいけないそうです(半田づけは不要なレベル)。
こちらもフォトダイオードを使用、セシウム137で校正した結果が反映されたアプリは8月末以降に配布だそうです。
参考までに、ちょっと本格的なものも紹介。
ネット上で30,000円ちょっとで売ってる「マイドーズミニ PDM-122」という放射線測定器があります。
中国製のガイガーカウンターですら4~5万円で売られてるので安すぎてあやしいと思われるしれませんが、これはガチでまともな放射線測定器。
日立アロカメディカル株式会社が作っている、放射線作業現場でも使われているポケットサイズの線量計です。
日立アロカメディカル株式会社:電子ポケット線量計(PDM-122)の増産について
この震災を機に月産1万個体制にしたそうです。神対応ですね。
私もこれの古い型のを学生時代に使ったことがあります。コバルト60だのセシウム137だのの線源を使うところでは間違いなくありました。
放射線のエネルギーを測定するタイプ(γ線用)なので、かなり幅広い放射線源に対応してるみたいです。
累積被曝線量を表示してくれるので、一日中ポケットに入れて持ち歩きその日の被曝線量(μSv)を知ることが可能です。
自然放射線レベルではほとんど反応しません。なので、汚染が心配されないところで使ってもほとんど意味はありません。
通常、自然放射線レベルでは1000~2000μSv(地域によって差があります)といわれてるので、一日で数μSv程度なら平常値です。
これを身に着けていて何十μSvも出るようなら生活圏内のどこかにやばいところがある可能性がでてきます。
少々値段は高いですが、本当に心配なところに住まわれてる方ならかなり頼もしい線量計となるはずです。
放射線測定装置 マイドーズミニ PDMシリーズ γ線測定 個人被ばく線量計 誤動作防止機能付き マイクロシーベルト PDM-122 |
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ほほう、この3500円のはお手軽でよさそうですね。
今年は家庭菜園を見送ったのですが計ってみようかな。
投稿: アンビンバンコ | 2011年8月16日 (火) 16時37分
こんにちは、アンビンバンコさん。
さっき見たらステータスが「1日」になってました。こまめにチェックすると案外早く買えるかもしれません。
セシウム137でないと正確な線量は出ないでしょうが、テスト用にホームセンターなどで古めのキャプテン ス◯ッグ製のランタンのマントルを買っておくといいかもしれません。私が買った時はまだトリウム入りでした。
投稿: arkouji | 2011年8月16日 (火) 16時48分