« iPhoneにNikon/Canonレンズを装着するアダプタ | トップページ | Twitterで日本語ハッシュタグが利用可能に »

2011年7月14日 (木)

Windowsは本当に一番パーソナルから遠いOSなのか?

ちょっと前のことですが、こんな記事がPC Watchに載ってました。

PC Watch:Windowsは今「パーソナル」にいちばん遠いOS

若干挑発的なタイトルとは裏腹に、筆者の入院した時の体験を元にかかれている記事で、実によくかかれている記事だなあと感じます。

なんですが、何かちょっと違和感を感じる部分があります。

それは「Windowsがパーソナルに一番遠いOS」という部分。

スマホ、タブレット機に比べてWindows機は重たく、10年前からちっとも変わらない古いインターフェースを持った使いにくいOSであるという内容です。

Windowsも、もっと軽量で使いやすいOSを目指すべきじゃないのか、とかかれているようですが。

おっしゃることはごもっとも。まさにその通りといいたい所なのですが、なにかちょっと引っかかる。

その引っかかってるところが何なのか?

最近iPhoneを買ったという人との会話で気がついた

”AndroidやiPhone、iPadは使いやすいインターフェース”というのがそもそも間違いじゃないの?

いや、間違ってはいないが、Windowsを長年使った人からすれば決して使いやすいわけじゃない、という事実を忘れてるんじゃないか。

私も忘れてました。

でも考えたら当たり前の話です。

私もiPod touchを買った当初は、キーボードや日本語入力の癖に慣れるのにはそれなりに時間がかかってます。

なれてしまうまでにかかる時間はWindowsよりも短かったのは事実ですが、Windowsになれた体でタッチパネルの端末を使うのはやはりそれなりの労力が必要

考えてみれば、このことがストレスに感じる人は多いですね。

でそのiPhoneを使ったばかりの人の質問を聞くと、比べている対象がどこまでいってもWindowsなんです

だからキー入力一つとってもその違いに戸惑っておりました。

会社にいれば、今やWindowsは当たり前。仕事を進めるため、嫌でも覚えざるを得ません。

そういう人からすれば、iPadやAndroidの入力系はずいぶんと違和感があるはずです。

こういう視点があるということを、いろんな端末機器を使ったことがある人は気がつかないものです。

もしまったくコンピュータ機器をさわったことがない人ならば、iPadの方が使いやすいと感じるかもしれません。

しかし、むしろWindowsは多くの人にとっては一番「パーソナルな」OSなのもしれません。少なくとも会社でパソコンを使ってるような人にとっては。

いや、「Windowsはパーソナルだった」OSと過去形でいったほうがいいかもしれません。

というのも、WindowsってVistaで一度、派手にインターフェース改革してしまったからです。

2000やXPに慣れた人がVistaを触ると、変わりすぎてよくわからなくなってしまいました。

もしかすると、Vistaがあれだけ不評だったのは”ソフトの互換性”や”OSの重さ”ではなくて、あまりに変わりすぎたインターフェースが原因だったのでは?と思うこともあります。

人間は一度なれた環境からなかなか抜け出そうとしない習性(?)があるように思えます。

よほどのメリットがないと本当になかなか抜け出そうとしません。

人間って案外保守的です。

そう言ってる私自身も思い当たる節があります。

XPのシェアがなかなか減らないのは、そういう理由かもしれませんね。

そう考えると、Windows VistaでMS社がやるべきことは”XPとほとんど変わらない”操作性で、全体に軽くなったOSを作ることだったのかもしれません。

これならiPadのような端末がいくら出てこようとも、その地位を脅かされることはなかったかも。

なにせiPadって母艦の必要な端末。本来、Windowsを否定するものじゃないんですから。

AndroidやiPad、iPhoneのインターフェースは慣れやすく使いやすいのは間違いないと思いますが、一方でWindowsだって多くの人にとっては”使いやすい”はずです。

”パーソナルなOS”というのは使いやすいOSのことなのか?と言われれば必ずしもイエスではないということです。

その人にとって使いやすいOSこそ、パーソナルなOSなんです。

極論言っちゃうと、未だにMS-DOSこそ最高のOSだと言う人だってきっとまだいるはずです。

最近なんだかそう思うようになりました。

今職場でiPadを導入しようとしているのはここでもよく書いてますが、導入しても多分すぐには使われないだろうなあと考えています。

相当メリットを強調しないと絶対に広まらないだろうなぁと思うようになってきました。

さて、そう考えるとインターフェースを一新したWindows 8が出てしまったらどうなるんでしょうかね?

このライターさんがおっしゃるとおりのインターフェースにはなるはずです。

が、多くの人にとっては「やっとWindows 7に慣れたと思ったら、またインターフェース変わっちゃった」と感じるはず。

離れちゃう人が増えるんじゃないでしょうかね?

でもそれでもWindows 95以来のインターフェースを乗り越えた方がいいことなのか、いやむしろXPに帰るべきなのか・・・どちらがいいのかはよく分かりません。

Microsoft Windows7 Home Premium 32bit 日本語 DSP版   メモリ [DVD-ROM] [DVD-ROM]

« iPhoneにNikon/Canonレンズを装着するアダプタ | トップページ | Twitterで日本語ハッシュタグが利用可能に »

パソコン系」カテゴリの記事

コメント

たしかにあまりにインターフェースが違うと戸惑いますね…。
7のPCを買った時も、少し戸惑いました。
まして、WindowsでないOSでキーボードもなかったら、かなり戸惑うかもしれませんね。
そういう意味では、スマケーとかもありなのかなとか思います。

こんにちは、ドラ焼きさん。

会社ではこういう機器類を扱ってますが、若い人でも新しいことを知りたがりません。困ったものですが、一度慣れた環境からの脱却をやりたがらないのは人の性かもしれないですね。

ゆえにWindows 8が心配ですね。このままでいくと、大幅変更によるUIそのものがこける原因になりかねないかもしれません。

オフィス2007の絶望を思い出しました。
あのイライラ、あるべきところに無く、
勝手に部屋を掃除されたような感覚。

「散らかってるようでも、オレにはドコに何があるか、分かってたのに! 」

MS-IMEになれちゃって、ATOKの何が良いのか分からないことも。

こんにちは、atushiさん。

あまりに変わりすぎたため、Office2007はうちの会社では御法度です(そもそもWindows 7もですが)。

よほどのメリットがないと変えることに抵抗を覚えてしまうのが人間ですから、変更は慎重にやらないとまずいんですよね。WindowsのVista以降の変更はあまりに強引にやり過ぎた感があります。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Windowsは本当に一番パーソナルから遠いOSなのか?:

« iPhoneにNikon/Canonレンズを装着するアダプタ | トップページ | Twitterで日本語ハッシュタグが利用可能に »

無料ブログはココログ

スポンサード リンク

ブログ村