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2011年6月27日 (月)

Chrome OSをEeePCで使ってみた

なぜだか急にChrome OSを使いたくなったので、探してみました。

するとこんな記事を発見。

窓の杜:【特別企画】USBメモリから起動できる“Chrome OS”「ChromiumOS ZERO」を試す 前編

ネットブックで使えるChrome OSのバイナリが入手できるようです。

早速入手してみた。

ダウンロードはhttp://chromeos.hexxeh.net/からできます。

Chromeosget01

わかりにくいですが、下の方にある”Download links”の”Download the USB image”というのをクリックするとダウンロードが開始されます。

400MB弱のファイルをゲット。tarで圧縮かかってますが、Lhaplusで解凍できました。

USBへイメージを書き込むには毎度おなじみの”Image Writer”を使います。https://launchpad.net/win32-image-writer/の左端、”Win32diskim…binary.zip”をクリックするとゲット。

それぞれ解凍して、”Win32DiskImager.exe”を実行、”ChromeOS-Flow.img”を指定して、USBメモリを挿しこんで”Write”。

これでChrome OSの準備完了

これをEeePCに差し込みます。

Img_1821

今回使ったのは、でっぱりの少ないMicroSDアダプタ+2GB MicroSDメモリ(国産)

Img_1791

EeePCの場合、ESCキーを押しながら起動するとブートメディアを選択できます。そこで”USBメモリ”を選択。

20秒ほどでこんなログイン画面になります。

ここでGmailのユーザー名とパスワードを入力。

・・・するのですが、最初に起動したときは無線LANを認識してません。

その場合、オフライン用のユーザーでログインします。

ユーザー名:facepunch (@gmail.comは自動で入ります)

パスワード:facepunch

ログイン後、Chromiumが起動してくるので、左上の設定アイコンから無線LANを使えるようにしておきます。

Img_1793

このOS、いきなり最初からブラウザが開いてきます。

というか、ブラウザしか開きません。

すべてのことをブラウザ上でやってしまうというのがChromeOSの真骨頂。

Img_1795

ブラウザなので、この通りブログも表示できます。

日本語の表示も問題なし。

ただしキーボード配列がUSキーボードのまま。これは不便。

まずは日本語キーボードに変えておきます。

Ctrl+Alt+T でターミナルが起動。

Img_1796

ここで

sudo mount -o remount,rw /

と入力しておきます。パスワードは先ほどの”facepunch”です。

これでシステム本体の編集が可能になるようです。

続いて、

sudo vi /etc/X11/xorg.conf

と入力(パスワードは先ほどと同じ)。

viエディタしか使えないため、頑張って使います。

17行目、「Option   "XkbModel"  "pc104"」の下に一行追加します。

Img_1799

カーソルキーで"XkbModel"の行に移動し、そこで”o”のキーを押します

すると一行開いて、入力モードになります。

その状態で、

Option "XKbLayout" "jp"

と入力(上の画面のようにします)。

ESCキーを押して、Shiftキーを押したまま”Z”キーを二回押します。

すると保存終了されます。

ちなみにviエディタはパニクったらESCキーを押せ!が基本。

そのままターミナルを閉じます。”exit”と入力。

で、再起動するとキーボード配置が日本語キーボードに変わってくれます。

どうやって再起動するのか?

それらしいメニューがありません

仕方がないので、電源ボタンを押しました

シャットダウンコマンドが働き、電源が落ちます。もう一度電源を押して起動。

とりあえずキーボードのアンマッチを解消したところで、いろいろいじってみました。

Img_1803

右上のChromeアイコンをクリックするとメニューが出てきます。

Chrome OSはインターフェースにブラウザを使っているOSです。

なので、Webアプリで様々な機能を使うようになってます。

”Engadget”をクリックするとこの通り。

Img_1802

まあ、これはアプリというより、ブラウザそのものですが。

せっかくなのでゲームで遊んでみることに。

テトリスなんてあったのでクリックしたら。

Img_1804

どこをクリックすればテトリスが始まるのやらさっぱりわからないページへ飛ばされました。

下の方に有料っぽいことが書いてあるので、テトリスはパス。

風船のゲームがあったのでそちらを選択。

Img_1806

”PLAY GAME”をクリック。

Img_1809

てっきりさめがめのようなゲームかと思ってたら、サルがダーツで風船を割るというトチ狂った設定のゲームでした。

マウスで矢印を決めて、左クリックを押しっぱなしにします。

Img_1812

矢印の長さが周期的に変わります。初速を決めてるようですね。

タイミングを見計らって離します。

Img_1813

ダーツが飛んでいき、風船が割れます。

ダーツの本数が決まっており、70%以上割らないと次のステージに進めないようです。

初速をうまいこといじって、風船の塊付近で折り返すような弾道軌跡を描くとたくさん割れます。

・・・しかし”Angry Birds”と同じようなゲームでありながら、ちっとも面白くありません。2ステージほどで飽きてしまいました。

Img_1818

メディア系アプリはどいつもこいつも英語だらけです。日本語が見えるのはYouTubeくらいです。

日本語入力を上のサイトの後編を頼りに入れようとしたのですが、全然できませんでした。どうあがいても”ibus-setup”が起動しません。

Img_1820

これではせっかく”Twitter”アプリを発見しても、”くろむおーえすなう”とツイートできませんね。

SDメモリからの起動にしてはさくさく動いてくれますし、起動も早い

でも日本語を扱うにはかなり不便なOSです。

正規版ならちゃんと対応してくれるんでしょうけど。

ようやく昨今、Chrome OS搭載スマートブックが出荷されましたが。

果たして、このタブレット・スマートフォン全盛期にこんなOSはやるのか?

正規版ではないとはいえ、ちょっとアプリの数が少なすぎ機能も中途半端すぎです。

大体シャットダウン、再起動のメニューがどこにあるのかわからないのは考え物です。

設定画面の文字も小さすぎてかなり見にくい。

とまあ一抹の不安を感じずにはおれないChrome OS体験でした。

TOSHIBA ReadyBoost対応 USBフラッシュメモリ 16GB U2P-016GT

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コメント

実機では動作が重いという話を聞きますが、この”なんちゃって”版だとそれほどでもないんですね。
複数台まとめて契約する必要があるところからも、個人向けではないわけですが、それにしても”最新”とはいえAtomじゃ、相当パフォーマンス不足でしょう。

以前にも書いたのですが、フロントエンドで非Windows&Macを使うということは日本語処理はあきらめる覚悟がないと、踏み切れない-というか遊びの範疇でしか使えないということだと思います。例えば、有志の方の努力でフリーのIMが手に入りますが、出来はまだまだですし、こういった点をクリアーしていかない限り、日本では普及しないでしょう(ただ、企業向けPCのクラウド化の流れは止まらないので、OSの概念はより曖昧になりそうです)。

こんにちは、passoさん。

Chrome OSは思ったより使いやすいですが、まだまだですね。設定の自由度がなさ過ぎてとても使い物になりません。

IMを入れたところでおっしゃるとおりとてもPC、Macにはかなわないレベルですね。Googleがサポートしてくれるものならもっとましにはなるんでしょうが、今度は実行速度が遅くなりそう。

企業のクラウド化もどうなんでしょうね。世の中の流れは確かにクラウドですが、パソコンの老朽化~解決しなきゃいけない日本企業では、まだまだ導入が遠そうな気配です(特にうちの会社)。

EeePC901でVanilla Nightly Builds を試していて、どうしても起動しなくて折れそうになってこちらにたどり着きました。無事起動できましたが、どうにもモッサリ感がアレですね。Windows版のchromeブラウザの方が軽い気がするんですが、気のせいでしょうか?
これ、ブラウザまでJAVA-VM上で動くアプリにしちゃってるんですかね
企業ユーザーで、GoogleAppsだけで仕事済んでるよ、って人でも
これでは結構キビシイ気がしますね

こんにちは、??さん。

ネット見るだけならこれでもいいですが、仕事に使うにはあまりにも中途半端な仕様ですね。

何だかんだといっても、PCはWindows動かすために最適化してますから、結局Windowsの方が良いんですよね。

クラウドが普及しても、それはやはりWindows上で動かすものが主流になりそうな気がします。

ようやく時代が追い付いてきて、今はアメリカで人気ですよね!

こんにちは、souさん。

時代が変わって、今やクラウドが当たり前になってきましたね。まさかこんなに盛り上がるとは思いもよらず、これもWindows XPのサポート切れに伴いOSの乗り換えを検討した時に、コストなどを考えてChrome OSを選択した企業が増えてきたからとも言われてるようです。

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