HPのHPC新春プレミアムキャンペーン
会社に送られてきた広告ですが、なんとなくじっくり読むために持ち帰ってきました。
HP(ヒューレットパッカード)のHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)新春キャンペーンの広告です。
出てくる金額はとても個人で手を出せる領域じゃないですが。
一番安いもので998,000円。
昔々にNECの98をフルセットで買ったらこれくらいだったらしいですが、今なら100億ダウンロードで当たるiTunesカードの値段並です。
Xeon X5677とは、32nmプロセスで作られた4コア(8スレッド)の動作クロック3.46GHzなXeonだそうです。
これが2個ついてるそうで。
HDDは146GHz×2となってますが・・・きっと15k rpmくらいのHDDなんでしょうね。
メモリは32GB、グラフィックもGeForceよりハイエンドな用途に使われるQuadroシリーズをおごってます。
にしても、せいぜい5~60万円程度のスペックじゃないか・・・と思ってよくよく見てみると、あの化け物GPUである”Tesla C2050”が1つ搭載されてるそうで。
つまりGPGPU用途にも使えるワークステーションのようです。
値段的には妥当ですね。
OSはWindows 7 64bit。いたって普通(?)なOSを採用。
ちょっと面白いのはこちらの800万円なクラスタシステム。
管理ノード1台にXeonを2CPU搭載したノードが8台ついてます。
4コアのXeon×2×8=64コアなマシンに、15,000rpmな72GBのHDDを16個も積んでる(+管理ノードのCPUやディスクもある)とてつもないシステムなのはいいんですが。
搭載されているOSにびっくり。なんとWindows XP Pro 64bitです。
使用するソフトの動作性や、システムとしての安定性を考えて古いOSを採用するというのはこの業界ではよくある話ですが、それにしてもまだXPを使っているとは・・・
写真を見る限り、この手のシステムにしては小さく見えます。
これだけのものをかなりコンパクトにまとめてますから、きっと普通の民家に設置したら暖房要らずの騒音源になることは確実です。
大量のXPを積んだサーバーてのはありましたし、Windows 7を積んだワークステーションも出ていましたが、どこを見渡してもVistaがありません。
あっさりスルーされてますね。当たり前のような、さみしいような・・・
このほか、Remote Graphicsの紹介ものってました。
3Dグラフィックスのデータというのは激しく重いので、とてもノートPCにいれて持ち運べるような代物ではありません。このシステムは、高速・大容量のマシンで処理し、画像データだけを出先で見られるようにするというもの。
一度どこかのメーカーの似たようなシステムのデモを見せてもらったことがあります。「ドコモを介してもこんなにスムーズです」と言ってたような・・・確かにすごいですね。
こちらはNASAの火星探査で実績があるそうです。これも確かにすごい。
最近は東工大のTSUBAME 2.0の影響で、GPUコンピューティングも人気のようです。
先日の記事(GPU&CAEセミナーに行ってきました)でも書きましたが、あと数年もすれば、主流になるのは間違いなさそうです。
HPというと、一般的にはノートパソコンやプリンタのイメージが強いですね。
しかしワークステーション・サーバー分野でもかなりの勢力を誇ってます。
うちの会社にも”MADE IN TOKYO”というシールを貼ったHPのマシンだらけ。
以前、いったいどんな意味があるのかと思って調べたのですが、なんと国内向けWSの組み立てを東京(東京都昭島市)でやってるらしいです、このメーカー。
ASCII.jp:「MADE IN TOKYO」ではや10年 HPの昭島工場を見た(2009年8月の記事)
地味なところでこだわりのある会社でもあります。
きっと半年後くらいにまた広告が来ますが、そこでも面白いのがあるといいですね。
そういえば、HPではありませんが、構造解析/流体解析を手軽に導入したい・・・という人向きにはOpenCAEソフトとセットにしたこちらのシステムがあります。先日のGPU&CAEセミナーで知りました。
(有)イワタシステムサポート:フリーCAEの普及価格での提供
お値段は10万円以下程度。これでCAD、メッシュ作成、計算、結果処理まで可能。参考までに。
HP Photosmart Plus B210a メールdeプリント・3.45インチタッチスクリーン・無線対応・黒顔料・4色独立インク A4インクジェット複合機 CN222C#ABJ |
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