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2011年1月 5日 (水)

GPUセミナーへ行きます

実は私、1月から自部署内での配置転換で、ちょっと職種が変わります。

どちらかというと後方支援的な仕事。

これまではひたすらコンピュータを使って計算する業務でしたが、今度はそのコンピュータに関する知識が必要な人間になる予定です。

というわけで、早速1月27日に名古屋で開かれる「GPU&CAEセミナー」なるものに参加することになりました。

G-DEP:GPU&CAEセミナー名古屋 「GPGPU科学技術計算とOpenCAEの最新情報」

お題は「GPGPU科学技術計算とOpenCAEの最新情報」。

ここで出てくる”GPU科学技術計算”とは、グラフィックボードに使っているGPUチップを数値計算用に使ってしまおうというものをさしてます。

GPGPUとは?でも一度紹介しました。GPUを利用する統合環境CUDAを使って遊んだ記事(CUDAプログラムツールキット(サンプルプログラム付))もあります。

TOP500で、中国の計算機が1、3位に入ったというニュースが流れたのは記憶に新しいと思います。4位の日本の東工大”TSUBAME”も含めて、1、3、4位のマシンには数値演算用プロセッサとしてGPUが使われてます。

ただこのGPUを使う計算手法、研究用のプログラムならともかく、商業的にはまだまだ利用可能なソフトが少ないのが現状。

流体解析用アプリはGPGPU向けのものがわりと増えてきたようですが、私が日常使っている構造解析用ソルバー(LS-DYNA、NASTRANなど)は、早くて2~3年先のようです。

とはいえ、数年後にはこれらにもGPU対応がすすみそうな雰囲気のため、情報収集に行くことになりました。

最近だとGeForce GTX580なんていう速いボードがでてます。値段も決行しますし、あれを使うと相当速いんだろうなと思ったら、お試しならともかく本格的な計算用途ではまるで使い物にならないとのこと。

今のGPUコンピューティングの主流はTesla 20XXというシリーズ。通常のGPUでは弱い倍精度の演算能力が高く、かつ1ボードあたり6GBのメモリまで搭載可能とのこと。

しかしこのTeslaというボード、GPU搭載してるのにグラフィックインターフェースがないんですよね・・・なんだか変な感じです。

一般向けのGPU利用というのはあるのか?ですが、一応CUDAを使ったソフトというのはある(TMPGEncなど)ようですが、それほどCPUの支援にはなってないようです。やはり一般ユーザー向けグラフィックボードは、グラフィック処理として使うのが一番のようです。

ASUS グラフィックボード nVIDIA GeForce GTX580 GPU搭載 ENGTX580/2DI/1536MD5

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コメント

おはようございます。

学校の研究室でANSYやMATLAB、MaTXが使われていましたが、ちょっと遠ざかっているうちにGPGPU支援が進んでいるのですね。(先のセミナーページに記載されていたのはANSYだけのようですが)

ビデオ出力がないGPUカードとは。東芝のCELLの動画トランスコードボードのようなものでしょうか。まるで昔のPCのコプロセッッサ・ボードのようです。私は普通のDOS/VパソコンにDSPボードを挿してI/Oと実時間制御をやっていたので懐かしいです。

こんにちは、Akiraさん。

そうですね、ちょうど動画トランスコードみたいなものらしいです。何せ私も見たことがないので…

PCI Express×16に差して使うそうです。

本文には書きませんでしたが、4コアにつきTesla1枚が一番効率がいいそうで、6コアのXeon×2CPUのマシンなら3枚という構成になるそうです。TSUBAMEがそうなってるんだとか。

ただ1チップセット当たりの持ってる帯域がPCIe2枚分で、LANやHDDなどの帯域を考えるととても速度が出ない(中国のスパコンはお構いなし見たいですが)ので、1枚のマザーに2チップセットが乗っかってるような形になってるのがHPのGPUサーバーの特徴なんだそうです。ややこしいですね。

もう数年すると、今のクラスタと置き換わりそうな勢いですね。Intelはどう打って出るのかが見ものです。

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