CES 2011でのタブレット・フィーバー
いよいよアメリカ時間の6日から始まったCES 2011ですが、開始されてからもいろいろと楽しい情報が入ってきます。行ってみたくなりますね。
Engadget Japanese:「iPad 2 128GBモデル」モックアップをCESで発見、厚さは9.4mm
個人的にはこのニュースがトップかなぁと。
新型iPadのかなり出来のいいモックアップが発見されたそうです。
厚さは9.4mm、128GBという現行より一段と増量されたフラッシュメモリの搭載までばればれです。
とても気になったのは、この写真。
”iPad2”を一つ飛んだところに”iPhone 5”があります。
私個人として最も気になる”音量スイッチの上の穴”は、今回見る限りではいよいよ小型のUSB端子っぽくみえます(miniか?microか?は微妙ですが)。
そもそも音声ミュートスイッチなんて要りませんしね。iOS 4.2になってからというもの、うちのiPadのあのスイッチはまったく使わなくなりました。ちっとも音声が消えないし。
それにしても、事前に”USBポートがつくらしい”といううわさが流れているのに、だれも気にしてませんね。こんなこと気にするのは私だけですか?
それ以上に気になるのは、GIZMODO Japan:今度はiPhone 5が流出!? アンテナ問題を改善したモデルに(リーク動画あり)などで流出したiPhone 5の動画ですら抹消したAppleがなぜこんな露骨なリークを黙認しているのか?
その答えはライバルが強力すぎるからでしょう。
iOSと比べると、どこか一歩ぎこちないイメージのAndroidでしたが、これはAndroidとは思えないほどの見栄え。
これがタブレット用Androidといわれる”Honeycomb”です。
正式発表前に、存在をアピールせざるを得ないわけです。
この”Honeycomb”を引っさげて、各社が一斉にAndroidタブレットを出してます。
Engadget Japanese:パナソニック、AndroidベースのVIERAタブレットを発表。年内発売
Engadget Japanese:モトローラのAndroid 3.0タブレット XOOM 画像公開
Engadget Japanese:Dell Streak 7 正式発表、7型Android タブレット
このほか、Dellは10インチもちら見せしてます。現行の5インチ版も含めると、まるでArchos並みのラインナップ。
全部上げたらきりがないほどたくさん出てますね。NHK見てたら、サムスンのキーボード付Android端末も出てました。
蚊帳の外気味なWindowsだって負けてられません。
Engadget Japanese:マイクロソフト、次期WindowsのARMサポートを正式発表
ついに次期Windowsは”ARM”サポートです。
”Windows CEの間違い”じゃないかと思えてきますが、バルマー様大真面目です。
でも、どこか間違ってる気がしますが・・・まるで660ccのフェラーリを作りましたっていう話に聞こえてしまうのは気のせいでしょうかね?
本家WindowsがARM対応なら、Windows Phone 7はどこへ行ってしまうのか。
そんなことより、肝心なPC版Windowsの軽量化をしてくれといいたいですね。
・・・とまあこんな調子ですから、今にもAppleの影が薄くなりそうな勢いのCES。
さりげなく存在感をアピールするために、あえてモックアップで新型iPadをちら見せするという作戦に出たんでしょうかね。
うっかりモックアップが出てしまっただけ、と考えるのはいささか甘いかもしれません。
GIZMODO Japan:アップルからのリーク情報には気をつけろ? ジョブズはメディア操作の天才かも...と疑われる4つの謎に迫る!
つまり、これも”ジョブス様の陰謀”と考えるのが自然かと。昨年、iPhone 4プロトタイプが飲み屋さんで拾われた事件のも、もしかしたら・・・
それにしても、おととしまではWintel一色の感があったデジモノ市場ですが、iOSにAndroidが思いのほか盛り上がってきたおかげで、今年は混迷の様相を呈してます。
怒涛のAndroid、陰謀のiPad、守勢のIntel、妄想のマイクロソフト・・・2011年は面白い年明けを迎えたばかり。今後どうなることやら。
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ハニカムだから蜂の巣ですよね、食えるのか?と思った私は相当馬鹿かもしれない。
ARM版Windowsと聞いて最初に感じたのは、DirectX対応についてです。WP7絡みで、タブレット端末クラスからにしか当面ライセンスされないでしょうが、もし実装されれば、ゲーム機メーカーとすればiPhoneどころではない強敵になり、おだやかではないはずです。XBOX携帯までMSが考えていれば背筋が凍るほど戦慄しますが、実際はビジネス用途くらいにしか考えてないんでしょうねぇ(WP7のXBOX Liveで十分と考えている節がありますから)。
Intel、AMD、VIA、NVIDIAと新CPUが発表されるCPUオタとしては情報収集がたまらない年になりそうです。また、携帯(MID?)向けAtomやMeeGo、WindowsPhone7など別の意味で期待させてくれる話題もありますし、今年も色々楽しめそうです。
投稿: passo | 2011年1月 8日 (土) 15時54分
こんにちは、passoさん。
IntelやAMDもいいもの出してるんですよね。特にAMDのFusionはどうしてもっと早く出してくれなかったのかと言いたくなるくらいいいものです。
一年前なら、ネットブック用としてAtomと張り合えるもの(今でも張り合えますが)だったんですが、世の中Appleに乗せられすぎの感があり、話題はすっかりARMプロセッサだらけです。
ハニカムというと、職業柄どうしても衝突試験用バリアを思い浮かべます。アルミ製”蜂の巣”といったところですが。
しかし問題はARM版Windowsってのはちゃんと動くんでしょうか?ビジネス向けならDirectX非対応でも何とかなるでしょうが、肝心の起動時間やバッテリ消費量はどうなるんでしょうね・・・
昔、ドイツである将校がヒトラーにジェット戦闘機の試作機を見せたそうです。
「完成までもうすぐだから、まだ開戦しないで欲しい」という意味で見せたそうですが、それを見たヒトラーは勝利を確信して戦端を開いてしまったとか。
バルマー様も、へんなもの見せられたんじゃないでしょうか?と心配になります。同じ道を歩まなければいいですが。気になるところですね・・・
投稿: arkouji | 2011年1月 8日 (土) 19時36分